とある外道の6人組   作:毛糸ー

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今更ながらめっちゃ長くなってしまったな……。


15.自由時間~橋詰悠々の場合~

――『避雷針』周辺――

 

 常盤台中学に在籍する超能力者、御坂美琴と食蜂操祈は仲が悪い。その仲の悪い二人が協力せねばならぬほどに、目の前の相手は凶悪であった。その相手の正体は、橋詰悠々。闘争により究極存在に至らんとする怪物である。

 

「イヤーッ!」

 

 眼前にそびえる巨漢が大ぶりのフックを放つ!それを二人は回避!ただし、美琴が自分の脚で回避したのに対し、食蜂は己の能力『心理掌握(メンタルアウト)』で操った人間におぶさっている!食蜂の運動能力は壊滅的だからだ!

 

 そして、彼女らの回避は異常なほどに巨漢から距離を取っている。それは周囲に横たわる『ヒーロー』共の遺体を見れば当然である!この巨漢の打撃には、地獄めいて敵を削り取るヤスリ風が伴うからだ!

 

「くっ……!」SPRAAAASH!「イヤーッ!」

 

 食蜂が操った者達の一人に氷を打ち出させるが、巨漢は難なく弾く!その弾く動作にも、地獄風が吹きすさぶ!食蜂は手駒を操りながら何とか回避!

 

「弱敵!イヤーッ!」「ちっ!さっさと、止まりなさいよ!」KRA-TOOOM!

 

 悠々の拳の一撃を御坂美琴が超電磁砲で相殺!吹き荒れる風!美琴が食蜂に怒鳴る!食蜂が『心理掌握(メンタルアウト)』を用いれば、あからさまに人間である目の前の巨漢を一瞬で制圧できるであろうに!

 

「あんた、アイツどうにかしなさいよ!アンタの能力なら一発でしょう!?」

「……そうもいかないのよ。鈍感力の高い御坂さんには分からないかもしれないけど、あれ、外見もそうだけど脳味噌も人間じゃないわよ?」

 

 別の駒におぶさり直しながら御坂に抗議する食蜂。彼女の能力、『心理掌握(メンタルアウト)』は人間の脳内にある水分を操作し、人間を自在に操るものである。その性質上、脳の水分バランスが異なる動物は操ることは出来ない。

 

 そして、体中に武器が刺さった塗仏ズンビーめいた外見の悠々の脳内水分バランスは、常人のものと同じはずが無かった。それはあるいは、悠々が在籍していたファイトクラブ系カルトの遺産にして、「闘争により究極存在に至る」という稚気じみた夢の結実と言えた。

 

「サンシタ共。下らん相談か?イィィィ……イヤアアァァァァァーッ!」

 

 ぎゃぁぎゃぁと食蜂・御坂が言い合うのを呆れて見ていた悠々は、顎が地面につきそうなほどに身をかがめながら体をひねると、一瞬にして解放!小型サイクロンめいた地獄旋風が、周囲に倒れる『ヒーロー』共の死体を摺り下し、砂を巻き上げ、二人に襲い掛かる!

 

「くそっ……何て出鱈目なの!?」

「……インチキ力が高すぎるんじゃなぁい?」

 

 二人は大きく回避し、呆然と小型地獄竜巻を見守る。それが晴れると、悠々はすでに足をバネめいてかがめている!そして、二人に飛び掛かった……!




すいません、難産で文字数少なくなってしまいました……。
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