――『避雷針』周辺――
「どォした!こんなもんか、『ヒーロー』様よォ!」
圧倒的な己の力を前に怯える『ヒーロー』共に落胆と憤怒と失望を隠せぬ
「イヤーッ!」「グワーッ……!?」
背後から痛烈なアンブッシュ!……アンブッシュだと!?学園都市の秘匿されし第一位について知っている読者は既にご存じであろうが、
「テメェ……どォいう……ことだ!?」
肺の空気を押し出され、息も絶え絶えの
「簡単な話だろう?反発の感覚を捉えたら、それに応じた方向に腕を動かせばよい。それだけの話だ。違うか?」
「……化け物が」
加えて、木原数多にタコ殴りにされて以降、彼も数多の経験を重ね、その
にも拘わらず、目の前のゴロツキはそれをものともしていない。
「イヤーッ!」「がぁっ……!?」
先程からの執拗な胸攻撃には、酸素を給する肺にダメージを与え、じわじわと酸欠で嬲り殺しにする他、脳への酸素供給を邪魔し、超能力を使わせぬという意味合いもあるのだ!何たる猩々の悪魔的ワザマエか!?
「んん……拍子抜けだな。音に聞く超能力者第一位と聞いた故期待もしたが。つまらん。これならあの『ヒーロー』共を解体しておる方が100倍面白かったぞ。イヤーッ!」
「ゴボッ……。テメェ……!!」
猩々にとって、
「ちょうどいい。貴様を殺した後は、貴様の保護者も、貴様が後生大事にしておる餓鬼共も、みなあの世へ送ってくれよう。地獄で仲良くするといいさ。はははは!イヤーッ!」
「…………!!」
もはや、
通常、この程度で現れることは無いが、猩々の気負わぬ調子の非道発言に示された大切な者達に差し迫った危機と先程からいいように遊ばれていることへの焦燥が白翼を発現させたのだ!ゴロツキ一匹に向けられるに向けるには過剰極まる戦力が、猩々に迫る!だが、猩々は笑う!哄笑する!
「ははは!はははは!やれば出来るではないか、サンシタ!はははははははっ!」
KRAAAAAAAAAAAAASH!
猩々と白翼が激突!周囲から『ヒーロー』共は遁走している。頭の片隅でそれを軽蔑しつつ、
だが、
……猩々は実際、旧支配者との戦闘経験もある凄腕であり、それ故に
しかし、猩々はそんなことに頓着しない。筋肉は問題なく駆動する。狂笑を上げながら飛び掛かる。
書いてて思ったけど、猩々はある意味、悠々が所属していたファイトクラブ系カルトのミームを体現する者と言えるかもしれない……。
(鍛え上げられた暴力によって究極存在に至る
→凄まじい解体のワザマエを身に着け、旧支配者とも渡り合う)