とある外道の6人組   作:毛糸ー

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今章は流石に、前章より短くなります。


新約 第6章:『グレムリン』殺し
0.最高のタイミングで下から殴りつける!


――???:ラジオゾンデ要塞――

 

『おうどうじゃ、おどれら。準備できたか?』

「いつでも行けますよォ……。全員ぶち殺してやりまさぁ、グレムリンのクソ共」

 

 鋳鉄工業のボス、『主任』は改装が終わったラジオゾンデ要塞の機関室にて、機器の様子を見張りながらドロームの通信に答える。機械の隙間は人間一人が何とか通れる程度であり、機械の駆動音とシーケンス確認音で凄まじい。

 

 これは『グレムリン』が上条当麻を見つけ出すためだけに作り出された空中要塞であり、タタラと『鋼龍』が合同でこの要塞を改造した。先日も、工期短縮と仕上げ時の警備増員のために『ストレンジの九龍城』にいる”本隊”を一時的に呼び寄せたのだ。

 

 そして現在、完成したこのラジオゾンデ要塞内には『鋳鉄工業』の面々が詰め、()()()()()この要塞をいつでも浮上させて移動できるよう準備を整えている。”槍”とやらの製造に注力している『グレムリン』の不意を突き、ぶっ潰すためだ。

 

 『グレムリン』なる組織については『主任』も聞き及んでいる。ドロームにケンカを売るとは、大胆かつ無謀な奴らだ。”槍”とやらが出来れば『鋼龍』など相手にもならないと思い込んでいるらしいが、その姑息を丸ごと磨り潰してやろう。我等鋳鉄工業の火力と、『人形師』の兵力で。

 

『……油断すんなよ』

「油断?ヒャヒャヒャヒャァッ!腐れ(マト)共は一匹残らず!完膚なきまでに!粉砕してやりますよォ!……『人形師』もいますからねぇ、キチッキチと殺していきゃぁ、しっかり鏖に出来るって寸法ですよ」

 

 『主任』はひどい火傷跡の残った顔面を歪ませ、哄笑する。『鋳鉄工業』の者達も準備を整えている。特に今回のために施した戮鮫の改造はかなりキアイが入っており、極殺発狂弾幕にて全てを葬り去る力がある。魔術とやらも対策済みだ。

 

『ならいいがの。あ、それと。オティヌスとやらの首はワシが取る。おどれら手出しすんなよ』

「ええ。ええ。分かってますとも。当然、ナメた相手の首は、長老殿ご自身が取りたいでしょうよ」

『よし。ならええんじゃ。上手くやれよ』

 

 ドロームからの通信が切れる。通信機を懐に入れ、機関室を抜ける。内装は灰色調の強化プラスチックで覆われている。頑丈かつ機能的。しかもこだわりの技術により完全に金属光沢を実現し、ロマンも重点されている。

 

 前方から歩いてきたのは黄色レインコートのオールトキング。指をバキバキと鳴らし、殺意を滾らせている。

 

「楽しみだよなァ、今からよ」

「ハハハハ……俺も血が滾って滾ってしょうがないからなァ……精々、暴れようぜェ」

 

 すれ違いざまに会話し、『主任』は歩き続ける。コールドコールや戮鮫の様子も見ておきたいが……。

 

BEEEP!BEEEP!

 

 サイレンが鳴り始めたのを聞き、『主任』は嗤う。グレムリン共が動き出したか。このラジオゾンデ要塞のデビュー戦だ。サイレンの音からして、お誂え向きなことに我らは()()()()()にいる。奴らは奴らで上手くやるだろう。今己がすべきことは激を放ち、戦意を高揚させることだ……!

 

「急速浮上用意!奴らの度肝を抜いてやれ!」

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