……ハッキリ言って世界のパワーバランスがグズグズになるくらいヤバい代物です。
天使の喋り方がさっぱり分からん。喋りに混ざるノイズってテキトーローマ字入力でいいのか?
――神奈川・上条家近辺――
神奈川県。この地で今、世界の命運をかけた戦いが始まろうとしていた。
地上に堕とされた天使『神の力』が自分を堕とした不届き物を、圧倒的な力で容赦なく滅ぼそうとするのを、聖人神裂火織が押し留めようとしていたのだ。
そして現在、天使は天上に戻るためには、世界を滅ぼすことすら意にも介していないようであった。
「―――q愚劣rw」
「―――
今、堕ちた神の使いと、「神の子」の力の一端をふるう者が衝突する……!
だがそこに、介入する者がいた。
KABOOOOOOOOOM!!
「神の力」と神裂の間のアスファルトが爆裂し、青い特殊部隊めいた影が姿を現す!
「食人鬼」アンドレである!
「ヒャハハハハハハァァァーーーッッッ!!」
「『食人鬼』アンドレ!?」
「……!!!?」
(なぜここに『鋼龍』が!?いや、今対応すべきは『神の力』!!……!?下がっている!?天使が!?)
神裂火織が驚いたのも無理はない。『神の力』ミーシャ=クロイツェフがアンドレから距離をとろうとしていた。人類文明を手慰みに滅ぼせるような怪物が。
もっとも、アンドレの方はそんなことを一切疑問にも思わず、サーシャを即座に追う……!
「クケケケケケケェェェーッッッ!!何だァクソ天使!ビビッて逃げ散らかしてんじャねェよ!こちとら地下でテメェが炙り出されんのを心待ちにして待ッてたってのによォォォーっっっ!」
『神の力』を追うアンドレの形相は、およそ尋常のものではなかった。下顎が全開になっているため、上顎・下顎両方に生えた赤く悍ましい歯が丸出しとなり、特殊部隊めいたボディスーツには血管が浮き出していた。
「待ちなさい!それはあなたがかなう相手では……」
「ああ?」
CRAAAAAAAASH!
神裂の呼びかけで足を止めたアンドレに、『神の力』が放った『水翼』が直撃した。……直撃した、はずだった。
「なっ……!」
「kdj恐怖kkfj逃避dlkj」
「……この程度かァ?」
神裂は見た。アンドレに対し振り下ろされようとした『水翼』に、アンドレが手のケズメを突き刺した途端、『水翼』が
この不可思議な現象を説明するには、アンドレが利用している技術について説明しなければなるまい。
アンドレ達が元居た世界で、とある一人の技術者が「神」をも食料に変えんとする研究を行い、成就させた。その技術者が作り上げた食糧生産企業が保有する特殊部隊「ゴミ処理部隊」に所属していたのがアンドレである。
そしてこの技術は表向きには「あらゆる物質を『肉』に変え、また『肉』を物質に変える技術」として喧伝されたが、それは副産物に過ぎなかった。本質的には、「偉そうなくせに目に見える現世利益を自分たちにわかる形で一切もたらさない『神』を、ただの『肉』に引き摺り堕とし、食料として分配する」という冒涜的な技術だったのだ。
その技術の粋を集めた「ゴミ処理部隊」の一員であったアンドレにとっては、『神の力』であっても、いやむしろ『神の力』という神の手駒だからこそ、搾取すべき存在以外の価値を見出せなかった。
『水翼』が変じた肉塊にまみれながら、アンドレは笑う。『神の力』を殺すために。
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アンドレは8割以上がlibrary of ruinaの掃除屋を元にしてます。
lobotomy corporationやlibrary of ruina 、limbus companyを見てると「とある」の暗部が生温く見えるのは私だけじゃないはず……
※2023/10/28 改題