とある外道の6人組   作:毛糸ー

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アーランズ達の頑張り、即効で無駄になる。
私用があるので短めです。


4.返り討ち

 『目覚め待つ宵闇』の面々にデータの入っていないストロビラを仕込まれた食蜂操祈は、解放された後すぐにストロビラを引っこ抜いた。そしてその後、自派閥*1の協力もあり、自分の記憶を操作しようとする存在を炙り出した。

 

 それこそ(読者の諸君は知っているだろうが)蜜蟻愛愉であった。彼女は上条当麻が食蜂を助ける過程で零れ落ちた少女であり、そのせいで暗部にまで落ち、ファイブオーバーOSやストロビラなどの闇のテクノロジーを手に入れたのだ。その鏡合わせのような少女を、食蜂は救おうとしている……!

 

 

 さて、読者諸君は知っているだろうが、蜜蟻が用いているファイブオーバーOS:モデル・メンタルアウトは試作品である。ゆえに、ファイブオーバーOSを操作する一人の視点だけでは広範囲に及ぶ景色をカバーできず、多くの『視点』協力者が必要という欠点があった。

 

 食蜂はこの弱点を突き、視点協力者達を食蜂派閥構成員達に襲わせ、OSの制御を乗っ取りにかかった。この策によって、大多数の視点協力者は成す術もなく制圧された。だが……

 

――第七学区――

 

「……おい、殺すなよ」

 

 佐久辰彦は目の前の光景に引きながら護衛をしている散々に声をかける。散々の包帯に覆われた顔からは血が噴き出し、過興奮している。襲撃してきた学生らしき影は包帯でグルグル巻きにされ、その姿をうかがい知ることは出来ない。さながらミイラパッケージといった有様だ。

 

 学生の影が襲撃してきたのは唐突だった。その手刀が何も知らない佐久の首を捕えんとした時、その学生は勢いよく吊り上げられた。そして、物音に驚いた佐久が振り返ると、常盤台の制服を着た女学生の足首に血塗れの包帯が巻き付いて吊り下げられていたのだ。

 

 逆さづりのため、パンツが見えていたが、そんな事がどうでもよくなる状況であった。吊り下げられた女学生に追加で血みどろ包帯は巻き付いていき、圧搾機めいて雑巾絞り殺しようとしていたのだ。散々は暴力で興奮していたが、佐久の声を聞いて落ち着いた。

 

「何だい、この小娘は。どうせなら警備員(アンチスキル)風紀委員(ジャッジメント)を襲えってんだ」

「……こいつは多分、蜜蟻の標的になってる食蜂が放った刺客だろう。奴らは大丈夫か……」

 

 殺気立った散々を横目で見ながら『スウォーム』の他の面々を案じる佐久。実際彼の懸念は当たっていた。視点協力者を務めていた『スウォーム』の山手・ベニゾメは共に食蜂派閥の者に襲われていたのだ。

*1
食蜂が通っている常盤台中学では、『派閥』なる同系統の能力研究会や人格形成のサロンが存在する。食蜂は最大派閥『食蜂派閥』を率いている。

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