――『6人組』定例会――
アーランズ達が6兆の液体ダイヤを奪取してすぐの定例会で話題になったのは、液体ダイヤの一件ではなかった。学園都市に現れたはずの『魔神』共の失踪である。
「しかしまぁ、『魔神』共が現れたと思ったら失踪だと?見落としではないのかね?」
「おう。確かにワシはこの目で『魔神』が何匹も降り立ったのを目撃しとる。んで、その一匹の『僧正』ちゅう奴が暴れとる間、ワシは人殺し用ゲバ棒作っとったんじゃがな、作り終わったらどこにも『魔神』がおらへんのよ!蠢動!おんし、何か知らんか?」
話を振られた蠢動は重々しく話し始める。『僧正』とやらの大暴れ以降、大きく損壊した
「……上里
「何ィ?んなバカな」
「下手なジョークだ」
「流石にあり得ん」
「デマだ!」
「少々信じがたい」
蠢動の報告に怪訝そうに否定の言葉を投げかける『6人組』メンバー。オティヌスの一件、そして此度の『僧正』によって学園都市にもたらされた損害を見ればわかるように『魔神』とは強力な存在だ。それをただの餓鬼一匹が、倒した?
ただ、蠢動自身にとっても上里翔流という子ども如きが『魔神』を
「そう思うなら、この映像を見るといい。現地でとれた
問題の映像が他の『6人組』メンバーの前で再生される。画質も音質もひどいものだが、何とか内容を理解できる。ノイズにまみれた画像では、チャイナ服に身を包んだ痴女と、包帯に身を包んだ痴女が、学生服に身を包んだ少年と対峙している。
『あははぁ!…………待ってた!……安心……』
『…………解放…………
『ヌアダ……テスカトリポカ……』
音声はほとんど聞き取れないが、チャイナ服痴女が少年の
一連の映像を見た『6人組』メンバーは忌々し気な表情と共に沈黙の中にいる。彼らの思いは一つだった。
また特別な右手か!!
次は一巻分空きます。