ここまでは助走です。アニェーゼ部隊の皆さんには、これから「鋼龍」の恐ろしさを嫌というほど思い知ってもらいます。
……章タイトルは私の気分次第で滅茶苦茶になったりします。
0.狙われた
――「6人組」定例会――
8月31日の複数の小事件と、9月1日の『
「……認めたくはないが、幻生は一つ、失敗を犯した。あの能無しを
「分かった分かった、悪かったと言うとるじゃろ。まさか殺されたことを幻覚として処理するとは思いもせなんだ。ワシの瑕疵じゃ。認める。認めるから落ち着かんかい!」
ザゾグの友人、木原幻生が推し進めた絶対能力進化計画が、超能力者第一位、一方通行により中止に追い込まれたせいで不機嫌極まるザゾグをドロームがなだめたり……
「シェリー=クロムウェル!あの小娘が一人でも学園都市の人間を殺していれば!即座に戦争の狼煙が上がったというのに!なんという勿体なきことだ!」
甘粕少佐が、シェリー=クロムウェルによる学園都市襲撃が失敗に終わったことを嘆いたり、といった一幕があった。
だが、一番重要だったのは、多々羅による、この報告であった。
「あぁ、報告することがあったのだった。何やら、ローマ正教が揉めているらしい。『法の書』?を解読したとか何とかでシスターが追われているらしい。庇護を求めるため、学園都市に来る可能性もありそうだぞ。」
「『法の書』……解読方法が分からないことで有名な書物だったな……。正直、私にとってはどうでもいい代物だな。」
アーランズは興味無さげであったが、ドロームにとっては違う。ローマ正教徒はあまりに多い。本拠地ではなおのことだ。それ故、『鋼龍』がローマに滞在していた時も、ローマ正教の魔術師を何名か事故死偽装殺するにとどめている。そいつらを今、思う存分殺せる時が来ている……!
「ほぉ……ローマ正教のクズ共はヤクザよりも面子に汚いからのー。誰が来んのじゃ。皆殺しにしちゃるわい。」
ドロームの口調は淡々としていたが、その顔面に浮かぶ笑みからは、喜悦が隠し切れていなかった。
「……アニェーゼ部隊だ。思春期の少女に人殺しをさせるとは、ローマ正教はロクデナシだな。ま、我々も人のことを言えんが。」
「ほう!あの雌餓鬼どもか!本拠地で引きこもっとらんかったことを後悔させたるわい!クカカカカカカァァァーーーッッッ!」
ドロームはアニェーゼ部隊の名を聞き、残忍にほくそ笑む!アニェーゼ部隊単体ならば、抹殺は容易かろう!
――「鋼龍」アジト・屋上――
「暑ちぃ~……。」
「急に屋上に呼び出しなんて、何があったんだ?」
「『
「残暑が厳し~……。」
ドロームの呼び出しに応じた『鋼龍』のチンピラ達は、残暑の太陽が照り付ける暑さでご機嫌斜めであった。
「……。」
「おい、賽ぃ。何か言えよぉ。」
「クヒヒィーッ!あ~んなもんがあるってことはよぉ、何が起きるかほぼほぼ決まったようなもんだぜェーッ!それを賢い賢い賽が悟るなってのは無理があるだろうよォーッ!」
チンピラ共とは対照的に、十字教勢力から異名がつけられている3人は、何を言われるか、何を命じられるかをほぼ察しているようであった。暇な連中のうち、異名がついている
ハットを二重でかぶっていること以外はチンピラ然とした格好の男は『
頭以外を血塗れの白ローブで覆う男は『
ハイテンションで大量の目玉をバイオサイバネ改造でつけている男は『
どいつもこいつも十字教勢力から指名手配される一級のロクデナシであった……!
そして、彼らの目の前にあるのは、大量の重火器と小火器、
「とある外道の6人組」をお気に入り登録してくださった読者の皆さん、本当にありがとうございます!
感想、高評価なども何卒よろしくお願いします!
……これを見れば、「鋼龍」の連中がどうアニェーゼ部隊jに強襲をかけるかは、分かったようなものでしょう。
※2023/10/27 加筆修正