とある外道の6人組   作:毛糸ー

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6.好機とは、生物(なまもの)である

――とある高校:ゴミ捨て場――

 

 御坂美琴が放ったコインレールガンによって首が吹っ飛んだザン・ギャクは、危なげなく首を引っ掴んで断面に押し当てる。すると、電子的グリッドと共に首の両断面から肉が伸びて固着した。1秒もないこの隙はしかし、ザン・ギャクの掌から上条の命を零れ落ちさせるのに十分すぎる時間だった。

 

((上手01ない状況だ01))

 

 御坂とかいう小娘は血塗れの上条当麻を背負い、去鳴(さろめ)、すなわち標的たる『絶滅犯』に向かっている。恐らく、あの小僧が去鳴(さろめ)を助けてくれと御坂美琴に耳打ちしたのだろう。厄介な。そしてザン・ギャクは愕然とする。去鳴(さろめ)がまだ死んでいなかったことに。猩々め、何をやっているのか!!

 

((あ01アホが0010 01))

 

 いたぶるように去鳴(さろめ)を解体していた猩々は、御坂の電撃を受け、コンマ数秒単位痙攣する。それは接近した御坂の背から上条当麻がダルマ状になった去鳴(さろめ)のボディに手を伸ばすのに十分すぎる時間だった。痺れが取れた猩々が去鳴(さろめ)の首を獲ろうとする。

 

((無駄11))

 

 諦めと共に見るザン・ギャクの前で、上条の右腕が猩々を殴りつけんとす。当然、死にかけの上条の拳など簡単に止めてのけた猩々だが、いかんともし難い状況。このまま腕を捻れば上条の右腕を完膚なきまでに破壊できるが、それを行えば()()()()()()()()()が状況を滅茶苦茶にしてしまうだろう。

 

 一瞬の逡巡のうちに去鳴(さろめ)と上条を背負った御坂はビルの壁面に。少なくともここにいる面々では手が届かぬ。もはや、去鳴(さろめ)の命は諦めるしかないか……。

 

 

 重々はザン・ギャクの断頭劇、そして猩々の失態を見せつけられ、酔いが一息に冷めていた。なお悪い事に猩々が上条の右腕の破壊をためらった瞬間から、木原唯一がクツクツと不吉な笑い声を響かせている。何か、まずい。

 

「何だこのアマ、何がおかしいってんだ!」

 

 血みどろのザン・コクが怒声をあげる。が、唯一はひるむことなく右腕を見せつける。上里翔流の理想送り(ワールドリジェクター)を継いだ右腕を。ザン・ニンと重々の二人は、固唾を呑んで唯一の一挙手一投足を見張る。そして、唯一は悠々と喋り出した……!

 

「あなた達、上条当麻の幻想殺し(イマジンブレイカー)()()が潜んでいるのを知っていますね?それならば話は早い。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」




唯一のあのはったり、上里の右腕を切り取った時点で魔神が出てないせいでなかば破綻してるんですよね……。
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