――とある高校:ゴミ捨て場――
御坂美琴が放ったコインレールガンによって首が吹っ飛んだザン・ギャクは、危なげなく首を引っ掴んで断面に押し当てる。すると、電子的グリッドと共に首の両断面から肉が伸びて固着した。1秒もないこの隙はしかし、ザン・ギャクの掌から上条の命を零れ落ちさせるのに十分すぎる時間だった。
((上手01ない状況だ01))
御坂とかいう小娘は血塗れの上条当麻を背負い、
((あ01アホが0010 01))
いたぶるように
((無駄11))
諦めと共に見るザン・ギャクの前で、上条の右腕が猩々を殴りつけんとす。当然、死にかけの上条の拳など簡単に止めてのけた猩々だが、いかんともし難い状況。このまま腕を捻れば上条の右腕を完膚なきまでに破壊できるが、それを行えば
一瞬の逡巡のうちに
重々はザン・ギャクの断頭劇、そして猩々の失態を見せつけられ、酔いが一息に冷めていた。なお悪い事に猩々が上条の右腕の破壊をためらった瞬間から、木原唯一がクツクツと不吉な笑い声を響かせている。何か、まずい。
「何だこのアマ、何がおかしいってんだ!」
血みどろのザン・コクが怒声をあげる。が、唯一はひるむことなく右腕を見せつける。上里翔流の
「あなた達、上条当麻の
唯一のあのはったり、上里の右腕を切り取った時点で魔神が出てないせいでなかば破綻してるんですよね……。