とある外道の6人組   作:毛糸ー

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開戦。


1.ハゲタカは舞い降りた

―オルソラ教会―

 

 ここは、未開の地へ赴き、十字教を広めた偉大なる修道女、オルソラ=アクィナスの名を関したローマ正教の教会、オルソラ教会。

 今ここには、理不尽に虐げられたオルソラを助け出すために、ヒーローが集っていた。

 

「何をすべきか、だと?なめやがって、助けるに決まってんだろうが!!」

 

 ツンツン頭の、異能を打ち消す右手を打ち消す少年、上条当麻が。

 

「助けよう、当麻。オルソラ=アクィナスを、私たちの手で。」

 

 その少年に思いを寄せる、十万三千冊の魔導書を記憶した修道女、禁書目録(インデックス)が。

 

「この僕が、それを見過ごすほど甘く優しい人格をしているとでも思ったのか?」

 

 赤毛の、ある修道女を守るために戦い続ける神父の少年、ステイル=マグヌスが。

 

「お前さん、想像以上の馬鹿だよな。ま、見ていて楽しい馬鹿は嫌いじゃねえが。」

 

 『救われぬ者に救いの手を』をスローガンとする十字教系魔術結社の長、建宮斎字が。

 

「傲然、彼女を貴様らの魔の手にはかけさせん……!」

 

 全身白スーツの、スタイリッシュで慈悲深い錬金術師、アウレオルス=イザードが。

 

「……殺せ!!」

 

 オルソラを理不尽な裁判にかけるため連れ戻そうとする修道女達『アニェーゼ部隊』から、オルソラ=アクィナスを助け出そうとしていた。

 

 このままなら、綺麗な物語になっていただろう。非業の修道女は、ヒーローたちに救い出されただろう。人死には、出ずに済んだだろう。

 

 だが、生粋のロクデナシ集団が、これを指を咥えて見ているはずもなかった……!

 

 

 アニェーゼ部隊と、上条当麻達が交戦し始めようとするその時、ヒューンという、何かが落ちてくるような音が聞こえた。

 その、すぐ後。

 

C R A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A S H ! !

 

 オルソラ教会の天井が崩落したかと思うと、バギーめいた影、いや軍用バギーそのものがバウンドしながら空から降ってきた!

 

C R A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A S H ! !

 

C R A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A S H ! !

 

C R A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A S H ! !

 

C R A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A S H ! !

 

 そして立て続けに、軍用バギーが降り注ぐ!どのバギーに乗っているのも、無頼漢然としたゴロツキ共である!

 そして、空からの襲来者はこれだけにとどまらなかった!

 

C R A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A S H ! !

 

 巨大なトラックが、オルソラ教会の壊れかけの天井を完全に崩落させて落ちてきたのである!

 

「なっ……!?」

「こ、これは……!?」

 

 これには両陣営も困惑!そして、アニェーゼ部隊の一人が、ゴロツキ共を誰何する!

 

「あ、あんたら、何も」

 

BLAM!

 

 誰何シスターの頭が消し飛ぶ!突然の発砲!両陣営は驚愕のあまり動けぬ!

 しかし、ゴロツキ共は牧歌的な雰囲気を崩さない!

 

「オイオイ、抜け駆けすんなよ!」

「いいじゃねぇかよ!長老だって十三騎士団とかいうクソ共を殺したんだからよ!」

「どうせ作戦もクソもねぇんだ。楽しもうぜ!」

 

 凍り付いたように動かぬ両陣営をよそに、お喋りを続けるゴロツキ共の中で、ハットを二重にかぶった男が立ち上がった。

 

「……テメェラ。思う存分、ブチ殺せ!ローマのクソ共に、俺達の恐ろしさを思う存分思い知らせてやれ!」

 

「「「「「ヒャッハーッ!!!」」」」」

 

 ゴロツキ共が、アニェーゼ部隊に襲い掛かった!




「とある外道の6人組」をお気に入り登録してくださった読者の皆さん、感想を書いてくださった読者の皆さん本当にありがとうございます!
これからも「とある外道の6人組」をよろしくお願いします!

※2023/10/11 改稿
※2023/10/12 誤字修正
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