とある外道の6人組   作:毛糸ー

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6.思わぬ朗報

――『着ぐるみロックフェス』会場跡地――

 

「ひっ……!?」

 

 猩々の凶行により、周辺の人間は皆、凍り付いたように動きを止めている。猩々はそれを見ながら、淡々と聞くべきことを繰り返す。

 

「『絶滅犯』は、どこに、いるのかね?」

「う……うわぁぁぁぁぁ!!」

 

 無意識に放出された殺意で皆が硬直している中、キツネ耳ヘアの小娘は状況を打開せんとす!懐から取り出したペットボトルを彼の頭に振りかぶった!だが苦し紛れ!当然、猩々は掴んで止める!そして握りつぶす!ペットボトルがひしゃげながら十円玉をぶちまける!

 

(ぐっ……!?)

 

 同時に、猩々の胸に鈍痛!たたらを踏んだ隙に2人は逃走!

 

 当然、突然の鈍痛には種がある。キツネ耳ヘアの小娘は魔術師であり、10円玉に『こっくりさんのようなもの』を宿し操ることが出来る。その10円玉に宿った何かが、ペットボトルを破壊した猩々に襲い掛かった結果として、彼は小娘共を取り逃がす羽目になったのだ。

 

 猩々は2人の小娘の姿を見送りながら、血の混じった痰を吐き捨てる。後ろから、殺気だった群衆がやって来る。猩々はニヤリと笑い反転する……!

 

 

 3分後。猩々は撒き散らされた死体の中で、溜息をついていた。群衆共はあっという間に殺せたが、その間に2人の小娘は猩々の目の届かない場所に走って行ってしまった。懐から通信機を取り出し、他の連中と連絡をとる。

 

「こちら猩々。『絶滅犯』の手掛かりを見つけた。今から追う」

 

 猩々の通信にいの一番に答えたのはザン・ニン。その応答は、猩々にとって驚くべきものだった。

 

「申し訳ないが、『絶滅犯』はこちらで見つけた。あんたには今から伝えようと思っていた所だ。重々や鬱々はもう把握している。合流してきてくれ」

「……なるほど。どこに行けばいい?」

 

 これが浦々や早々なら、自分の見つけた手掛かりをさておいて本命に辿り着いたことに対し、不満の一つや二つを漏らす所であるが、猩々はプロフェッショナルであった。ザン・ニンからの報告を聞いて、即座に合流せんとす。ザン・ニンの方も端的に情報を伝える。

 

「窓の無いビル直下。そこに『絶滅犯』とその一味、木原唯一と交雑は逃げ込んだ」

「んん?確か、木原唯一と交雑は『絶滅犯』と敵対していたんじゃなかったかな?」

「木原唯一が上里翔流を()()()()()()、その命と引き換えに奴等を従わせたんだろうよ。唯一は『絶滅犯』共に対して王のように振舞っていたからな」

「ま、そこは今重要ではないな。すぐにいく」

 

 猩々はフックロープで、散らばる死体の中央から跳ぶ。『絶滅犯』を殺すために。




唯一の全人類木原化計画もなかなか興味深いんですけど、この作品では扱えないのがクヤシイ!
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