――地上:ロンドン――
アーランズ達が行った神堕としの影響に真っ先に気付いたのは地上で暴れていたゴロツキ共であった。何しろ、肉塊が頭上から降って来たのだから。
「なんだぁこりゃあ!?」
「キッショすぎるだろ!」
ビシャビシャと地面に叩きつけられた肉塊は、アメーバじみてゆっくりと動きまわり始めた。その気持ち悪い様子に、ゴロツキ共は手に持っていた鉄パイプやバールを反射的に振り下ろす。気持ち悪い汁を吹き出しながら、びくびくと震えた後に停止する肉塊。
「ったく、何だってんだクソが!」
「いや、ちょっと見てみろよ!」
ゴロツキの一人が指さす方では、魔術師らしき男が頭を抱えうずくまっている。先程まで殺し合いをしていたとは思えない醜態。
「あああああ……」
「イヤーッ!」
「アバーッ!?」
その魔術師の近くにいたゴロツキは鉄パイプを振り下ろして頭部破壊! 頭を上げると、先程まで交戦していた魔術師達の全てが、さきほどの魔術師とほぼ同じような有様と化している!
「あ……? ……ヒャッハーッ!」
異様な光景に一瞬立ち止まるも、無知能ゴロツキ共は魔術師共の頭を粉砕するために走り出した!
――ロンドン某所――
「……フン」
早々は、イギリス騎士団長だった血煙の中でつまらなそうに息を吐いた。肉塊が降って来たと同時に、騎士団長の動きが悪くなった一瞬をとらえて一撃を叩き込んだのだ。その結果がこれである。
「……ノロイの効果を発動する前に神を堕とすな。まったく」
周囲の惨状も気にせず、早々は歩き始めた。次なる実験材料を探すために。
――ロンドン旧下水道――
「おっ……」
『鋼龍』の頭脳担当達と話し合っていたドロームは、フッと何かが消え去ったような感覚を感じ取った。周囲の者達はその気配を敏感に察知した。
「どうしました、ボス」
「神が堕ちた。朗々の奴が勝手に儀式をやりおったわ」
どうでもよさそうに話すドロームに息をのむ賽。
「それは……不味くはないですかね? 『6人組』を組織したのは協力して神を堕とすためだったはずでは?」
「多々羅と甘粕にはすぐに教えたらんとな。蠢動は……ま、ええじゃろ」
ドロームの呟きを聞き、キラーBは通信機器を引っ張り出した。『定例会』で伝える事も考えたが、やはり予定の変更は早々に知らせた方が良い。
「これをお使いください」
「おう、助かる」
ドロームは通信機器のアンテナを伸ばし、地下から通信を飛ばすために出力を最大限に設定すると、タタラ社と