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この小説全体を読み返して、描写不足の部分が多いので、後々手を入れるかもしれません。
今回もプロットが死んでるので、更新にお時間をいただくと思います。ご了承ください。
0.飛んで火に入る夏の虫
――鋼龍アジト『ストレンジの九龍城』――
ここは元
そして『ストレンジの九龍城』の大広間!そこに、今”この世界”にいる『鋼龍』構成員が一堂に会していた!
(『目覚め待つ宵闇』の面々は、「今は失われた体系」をものにするために修行中)
そして、ゴロツキ共を前に、彼らを呼びつけた『鋼龍』のボス、ドローム・A・ヴィスタが今回呼びつけた理由を話し始める……!
「あー、おんしら、今日は忙しい所を集めて悪かったのう!」
「本当だぜ!」
「前日から集合の指示を出してくれたのは助かったけどよ!」
「これでしょぼい話題だったら承知しねぇからな!」
ドロームによる突然の説明なき呼び出しに対し、低知能チンピラ共がピリピリしているのはいつもの光景であった。しかし、今日は普段とは違っていた。
「……ボス。わざわざ
「そうだよなァ……それに、『明日予定は何も入れるな』ッてェのは、前代未聞だぞ。」
「あー……『6人組』の誰かが死にでもしたのかぁ?」
「ヒャハハーッ!長老が何を言い出すのか、楽しみだなぁオイ!!」
「アバー……よくわからない。ウー……アバー……」
「………………」
チンピラ共よりは頭の働く
それも無理はない。これまでの招集とは違い、今回は招集の前日から何度も何度も繰り返し集まりを伝えており、加えて「招集の日には一切予定を入れるな、全員必ず集まれ」という異例の命令付きだった。
『鋼龍』は多種多様なゴロツキの集団ということもあって、上下関係がそれほどはっきりしていない。それゆえ、一応はボスであるドロームも、チンピラ達を招集したいときには、『お願い』という形で下手に出る必要がある。下手に強権を振るうと、闇討ち・毒殺の危険があるからだ。
そのため、今回の強制招集は異例のものだった。
「おんしら、今回の機会を逃したら後悔するぞ?何てったって、ローマ正教のクソ共が懲りずに、ワシらにちょっかいをかけに来たんじゃからのう!わざわざ戦力を小出しにしてくれとるんじゃ、生皮剥がしてブチ殺す好機じゃろぉ?」
「……ヒャッハー!長老のこと、信じてたぜェー!!」
「全員!!ブッ殺してやるよォーーーッ!!!」
「何人来るんだァ!!クソローマ正教共は!!」
「アバー……ッ!ころす。ローマのやつら」
「……狩りの時間か?クククク……!」
ドロームの言葉に、ゴロツキ共が沸き立つ。特に前回のアニェーゼ部隊虐殺に参加できなかった者達の狂乱ぶりは激烈であったが、それを何とか収め、細かい作戦を詰めていった……。
―特殊能力総合研究所・所長室―
「本当にいいのか?……そうか。健闘を祈る。学園都市が消し飛ばなかったら、屋台尖塔で一緒に飯でも食おう。……そう言うな、意外とあそこの飯はうまい。……フッ……ではな。学園都市が無事なら、また会おう」
所長室で友人の木原幻生と連絡を取り合っていたザゾグは、笑みを浮かべながら電話の受話器を置いた。丁度その時、所長室の扉をたたく者がいた。
「……入れ」
開いた扉の先にいたのは、特能総研の副所長、暗部組織『メンバー』の元ボス、『博士』だった。彼は特能総研の研究に魅せられ、あっさりとアレイスターを裏切ったのだ。
「どうだったかね?」
「幻生は協力を断ってきたよ。私に協力を頼むと、
「あんな殺意満点の発明を見せたらそう思われても無理はないだろうな。……ところで、珍しい客が来ている。会うかね?」
「……誰だ?」
ザゾグは目を細め、『博士』が伝えてきた客の正体を誰何する。特能総研の唯一のパトロンであるタタラ傘下の学園都市協力機関の者か?それとも蠢動一派の手の者か?しかし、その後に伝えられた来客の正体は、彼をしても驚愕するものであった。
「先程、ドローム殿から電話をもらってね。たった今、『鋼龍』のメンバーがこちらに来たよ」
「……『鋼龍』だと!?」
ザゾグは細めていた目をかっ開いて驚いた。『鋼龍』の門戸は異常に広く、中には技術者崩れや狡猾悪徳ブローカーもいるとはいえ、基本的に物事を暴力で解決しようとする傾向が強い。その彼らが、この特能総研に??
「とりあえず、客間に通してある。どうする?」
「……奴らが何を考えているのか知らんが、会ってみん事には始まらんからな。行くぞ」
―特能総研・『博士』研究室―
ザゾグ達が、普段タタラ傘下機関の者と話をするときに使う客間に向かうと、二人のチンピラがソファに腰かけ、正にチンピラ然とした様子で待機していた。
「おっ!来た来た!」
「まずは名乗ってもらおうか。それから本題を話せ」
「オレはジョニー!こいつは与作!おれたちゃ『鋼龍』の賞金稼ぎコンビよ!」
「なぁ、ザゾグさんよ。あんた、発明品の実地試験はしたくねぇか?」
「……したくない、と言ったら噓になるな。だが、テロリストが殴り込んでくるわけでもあるまい」
そこで、ジョニーと与作は悪い笑みを浮かべながら顔を見合わせた。丁度、ブチ殺しても構わないテロリストが、学園都市にやってくるのだ。
「いやぁ、実はあるんだなぁ。これが」
「オレ達に十三騎士団とアニェーゼ部隊を壊滅させられた馬鹿ローマ正教共が、懲りずにまたちょっかい出しに来たのさ!」
「ソイツら相手なら、場所を選べばどうとでもなる。殺っちまおうぜ?あんたの発明でよぉ!」
「……悪くないな。特能総研で作った物が日の目を見ずに朽ちていくのは口惜しいと思っていた所だ。
「正気かね所長?……いや、言うだけ無駄だったな」
今まで黙っていた『博士』が口を挟んだ頃には、特能総研の所長は、ゴロツキ集団の使者と綿密に当日の打ち合わせを始めていた……。
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