とある外道の6人組   作:毛糸ー

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「とある外道の6人組」を読んでくださる読者の皆さん、本当にありがとうございます!これからも「とある外道の6人組」をよろしくお願いします!


旧約 第6章:海戦、篭絡、血祭
1.乗っ取りは海戦の華


――キオッジア・運河の岸――

 

 キオッジアでは現在、自制が効かず”異世界”へと逆戻りになった『鋼龍』同盟組織のロクデナシ共と辣腕カルトデザイナー、キラーBが運河沿いにあるモーテルで待機していた。

 

 一つは着物と編み笠を被った素浪人めいた集団、殺戮集団『剣の契約』。フランスに潜伏していたが、衆人環視の中、魔術師を斬り殺す凶行を繰り返し、ドロームにより”異世界”に送り返された組織である。

 その棟梁は上等な黒い着物と返り血が大量に飛んだ浪人笠をかぶる男、笹浪。

 

 もう一つは血と肉を崇拝する邪教カルト『謝肉祭』。スペインに潜伏していたが、コンサルタントのキラーBの命令も聞かず大規模な血と肉の祝宴を幾度も開き、『剣の契約』同様”異世界”に送り返された。

 辣腕のカルトデザイナー、キラーBすら制御できぬその暴力は圧倒的で、短い活動時期ながらスペイン星教派に無視できぬダメージを与えた。

 教祖はハイドラ。全身を覆い隠すそのローブの隙間からは幾重もの腕が見られ、人外の体を持つことを周囲に知らしめていた。

 

 『鋼龍』のボスたるドロームが今回彼らを呼び戻し、モーテルなぞに待機させたのには訳がある。その”訳”がこれから起ころうとしていた……。

 

 

 

 待つこと暫し。轟音。他のモーテルの客は慌ててチェックアウトし、運河の側から逃げ出している。しかし、モーテルのロクデナシ共は、これを待っていたのだ。

 

「……待ちくたびれたぞ」

 

 笹浪がそういったのを皮切りに、モーテル内からそれぞれ異なる様相の集団が一気にモーテルの窓・扉・屋上から運河へと向かう!

 

 そこには、氷めいた質感の帆船が、無理矢理運河に収められたかのような有様であった!壁となっている左右の道路を崩し、帆船が本来のサイズを取り戻そうとしている!

 これは『女王艦隊』。ローマ正教の大魔術を護衛するためだけに作られた代物である!

 

 『剣の契約』と『謝肉祭』の目的は『女王艦隊』の旗艦、『アドリア海の女王』。

 彼らの任務は、『アドリア海の女王』にいる指揮官を確保し、その上で『女王艦隊』をローマ正教の本拠地、バチカンへ突っ込ませることだ。

 

 無論、殺すしか能のない『剣の契約』と『謝肉祭』のメンバーはただ殺すだけだ。殺して殺して殺して屍山血河を作り上げることが彼らの役目である。

 

 指揮官の確保は笹浪が、その篭絡はキラーBが担当する。適材適所、というよりは、殺し以外ができる者が少なすぎるのだ。

 

 『剣の契約』と『謝肉祭』の構成員は、躊躇なく『女王艦隊』の帆船に次々と飛び乗り、殺戮のため、任務のために動き出した……!




感想・高評価などお恵みください……。

ネット接続環境が不安定になったので、しばらく更新が遅れます。ご承知ください。

追記:ネット環境が元に戻りました。お騒がせし申し訳ありません。

追追伸: ネット環境が不安定に戻りました。 どうやら 夕方頃になるとネット環境が不安定になるようです。
完全にネット環境が元に戻ったらまた追記します。

※2023/11/09 修正
※2023/11/10 加筆
※2023/11/13 加筆
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