鋭意書き続けるつもりですので、これからも「とある外道の6人組」をよろしくお願いします!
「とある外道の6人組」に評価をくださったキーアンさん、ありがとうございます!!
旧約17・18巻はスキップです。新約19巻以降読んでいる人がいれば、何故か分かると思います。
0.燻ぶる火種に火をつけろ
――『ストレンジの九龍城』食堂――
「それにしても、イギリスのクーデターで暴れなくても良かったのかい?イギリス清教をぶっ潰す絶好の機会だったんじゃないか?」
『鋼龍』アジト『ストレンジの九龍城』にて、アーランズはラーメンを食べながらドロームへ質問していた。先日、ドロームは『盗み見』でイギリス内で起こっているクーデターを発見した。だが、ドロームはロンドン地下鉄網の最下層に巣食う『奈落街』さえ動かそうとしなかったのだ。
「……クカカ、どうせ考えなしの王女が動かしとるクーデターなんぞ、一日もたたんで制圧されるわい。その程度の混乱でイギリス清教を全滅させられると思うほど、ワシは驕っとらん。
ドロームの答えは不敬極まりないものだったが、何か示唆的なものを含んでいた。アーランズはそれを感じ取ってニヤリと笑う。そして、隣の席で食べ終わったラーメンの皿をよそに、何やら角材めいた何かをいじくりまわすドロームへさらに質問する。
「全く、その時が楽しみでたまらないよ……ところで、その手の中、何をいじくっているんだい?」
「あ?ああ……こりゃ、”元の世界”で売るための『人殺し用ゲバ棒』の微調整じゃて。おかげさんでワシの手作り『人殺し』シリーズも10作目だしの。テキトーなもんを作るわけにはいかんのよ」
「随分”異世界”も物騒だな……」
「長老!てぇへんだぜ!」
アーランズが”異世界”の魔境ぶりを垣間見たところで、チンピラが携帯電話を持ってドロームの元へ駆け込んで来た!画面には、学園都市の暗部組織の一つ『
「ほぉ……奴等ぁ上手くやれるかのう……」
だが、そのセンセーショナルな出来事を知っても、ドロームの表情は欠片も動かない。この騒ぎを間接的に煽ったのはドローム自身であるからだ。
ドロームは以前、『
その代わり、彼らに
「あれ、奴等ぁけしかけたの長老なのか?」
「……おいおい、反乱分子をけしかけたと知られたら、統括理事会から失脚するんじゃないか?」
ドロームの発言から『
「そうなったら、
「ヒャッハー!そんときゃ、俺達もお供させてくださいよォ!」
「やれやれ……身内にこんな爆弾を抱え込むことになった学園都市上層部に同情するよ」
こりゃ駄目だと言わんばかりに肩をすくめるアーランズ。ドロームの部下であるゴロツキ共も、基本的には暴力第一主義というべき連中なので、制動は一切期待できない。そして、アーランズ自身彼らの大暴れを真剣に止める気はない。
「あ!そうだ、長老!ステファニーとかいうアマに、長老の同僚だったトーマス?とかいうオッサンが殺られたみたいですぜ!」
「何ぃ!?……しゃぁないの。人はいつか死ぬんじゃから」
特にドロームは、自分と同じ統括理事会会員の一人にしてあの夜の一件から半分ドロームの手駒同然だったトマス=プラチナバーグの訃報の方に驚く始末であった。その彼らが、『グループ』による突撃訪問を受けるのは『
――『
10月9日の暗部抗争にて壊滅した暗部組織『スクール』『アイテム』『メンバー』、そして0930事件の影で壊滅の憂き目にあった『
残党達は、今後の自分の将来に対する不安を抱えながら、自分たちの新しい上司を待っていた。
そしてやってきた新しい上司は、奇怪な格好をした男だった。灰色のコートと中折れ帽を纏い、背中にオベリスクめいた穂先の槍を携えていた。そして、その眼光には狂気が宿り、決して逆らってはいけない相手であることが易々と理解できた。
「……これから貴様らの上司となるO・スカーだ。よろしく」
何ということか!ドローム・A・ヴィスタは、『
そしてO・スカーは、淡々と『
「……今回俺達が始末するのは、統括理事会会長の意に反して生き残った
元『アイテム』一行?無事に過ごしてますよ。いやホントに。
『
※2023/12/12 修正 今作で統括理事会会長の意に反して生き残ったのは浜面とフレンダです。