これからも鋭意書き続けるつもりですので、「とある外道の6人組」をよろしくお願いします!
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――『ストレンジの九龍城』入口――
「ハー……暇だなぁ……俺もカツアゲに行きたかったぜ……ん?」
『ストレンジの九龍城』の車両搬入口で見張りをするチンピラは、遠くに車を見つけた。退屈しのぎにその車を観察していると、どうやらこちらに向かってきているらしい。
(一応、長老に連絡を入れておくか……相手次第じゃ厳戒態勢をとる必要もあるだろうしな……!)
むしろ、厳戒態勢になってくれた方がありがたい。存分に暴れられる。ほくそ笑みながら望遠鏡を覗き込んだ見張りチンピラの目には、車に乗る者たちの姿が鮮明に写っていた。アロハシャツのグラサン、そして運転手。
このチンピラは知らないことであったが、車に乗っているのは学園都市でも最精鋭の暗部組織『グループ』のボスにして『
――数時間前・車内――
『グループ』は『
そして、その彼らは自分たちのアジトで、何とかして学園都市上層部を出し抜くために考えを巡らせていた。手掛かりは『ドラゴン』なる符牒。
それを探ろうとした途端、『グループ』に『
そして土御門元春は、今から『ストレンジの九龍城』に向かい、潮岸に対抗するために最狂の統括理事会会員『峰岸』、またの名をドローム・A・ヴィスタと名乗る『鋼龍』の首魁に協力を求めようとしていた……。
『峰岸』と協力する旨を電話で知らせたところ、やはり色好い返事をもらうことはできなかった。
『……そのクソヤロォと協力することなんざ認められねェな。やりたきゃ一人で勝手にやれ』
「ああ。俺一人で奴との協力は取り付ける。協力を取り付けることが出来たら、潮岸のシェルターの場所を送る。来たければ勝手に来い」
『…………』
黙りこくった学園都市第一位をよそに、土御門は電話を切る。そして、既定の10倍の料金を出して『ストレンジの九龍城』近くまで運転させたタクシーの中で、土御門は『ストレンジの九龍城』を真っ直ぐに見ていた……。
――『ストレンジの九龍城』ドロームの居室――
「よくもまぁ、ここに単身で来たもんじゃ。感心するぞ」
呆れながらドロームが話しかけた男は、土御門元春。暗部組織『グループ』の首魁である。彼は先刻、一人で『鋼龍』の現アジト、『ストレンジの九龍城』に乗り込んできたのだ。
「……他の統括理事会会員から村八分にされている貴様なら、『ドラゴン』の事を出せば食いつくと思ったまでだ」
「ハッ!『ドラゴン』について話したいと入り口ででかい声で叫ばれりゃぁ、入れる他無いわな!カカッ!……で、おんどれ。何話すつもりじゃ?」
顔を覗き込んでくるドロームを努めて意識外に置きつつ、土御門はゆっくりと口を開く。ここから先は、下手なことを言えばそのまま殺され、『グループ』虐殺の狼煙になりかねない。慎重に、慎重に、少ない情報から、この化け物の興味関心を引く言葉を紡ぎだす……!
このイカレ野郎の情報は多くない。恐らく最も『鋼龍』と交戦している、イギリスの『
「……潮岸のシェルターに俺達と一緒に襲撃をかけて、『ドラゴン』について聞きださないか?」
「…………ククク……クカカカカカカァッ!」
仰け反って笑い出したドロームを見て、土御門は身構えるが、杞憂であった。そもそも、ドロームは『ストレンジの九龍城』に一人で乗り込んできたこの男に感心していたのだから。
「ええじゃろ!ここに一人で来た勇気に免じて、おどれらに乗っちゃる!」
土御門は深く息を吐いた。何とか、この魔物の協力を取り付けることができた。後は潮岸のアジトに乗り込み、『ドラゴン』について聞きだすだけだ。
(さてさてさて!あの白ガキごとコイツ等消したるか!まずは潮岸に連絡を入れんとなぁ!『グループ』を消した礼に『ドラゴン』について聞き出せりゃぁ完璧じゃな!)
土御門は気付いていなかった。同権限者視察制度の手続きのため土御門に背中を向けたドロームの表情が残忍な笑みに染まっていたことを。
『グループ』の一員、
そしてドローム本人も、”悪の調停者”面しだした
この作品中、
暗部抗争編の元々のプロットでは、黄泉川には死んでもらうつもりでした。