これからも「とある外道の6人組」をよろしくお願いします!
――潮岸のシェルター・応接間――
「……どういうつもりじゃぁ?」
ドロームは青筋を浮かべながら潮岸に問いかける。先程彼は
「化け物め……!」
潮岸は戦慄しながら
「のう、潮岸よ。ワシはおどれを弊履(注:はき潰した草履)めいて叩き潰した上で『ドラゴン』について聞き出すことも出来たんじゃぞ?」
ドロームは淡々と言葉を続けていく。しかし、その調子はだんだんと興奮の色を帯びていく。
「それは誠意の現れに他ならんやないけ。それをお前、いきなり殴りかかってくるとは何事じゃぁ!」
口調と共に口角までも吊り上がり、そして不気味な圧力を醸し出す『峰岸』を前に、潮岸は身じろぎも出来ぬ。そしてドロームのテンションは最高潮に到達する。
「もうおどれ、〆てもええか?よし〆る!〆ちまおう!」
そう言っていきなりドロームはいきなり目潰しを放つ!ドロームの腕は
「ぎぃあぁぁ!?!?」
潮岸の悲鳴に構わず、ドロームは鼻歌でも歌うかのように
「ぐぼぉ!?」
「な、潮岸よ。死にとうなかったら『ドラゴン』について機嫌良う話さんかい」
ドロームは中破した
――第三学区・地下街――
ズ ド ォ ン ッ !
「さて、狩りの時間だ。精々楽しませてくれよ……!」
血に飢えた狩人、O・スカーは破壊されたコンクリの壁から現れ、今回のターゲット、浜面仕上とフレンダ=セイルヴェンを見つける。
「ハハハ……」
「浜面っ!!フレンダッ!!超逃げてください!!恐らく彼らの狙いは私たちではありません!!むしろ本命はあなた達の方です!!」
「ハハハハハハアアァァァーーーッ!!!」
BLAMBLAMBLAMBLAMBLAM!!
獲物を見た狩人が為すことは一つ。獲物を狩ることだ。
O・スカーは絹旗最愛を抑えるとりあえずの部下達に一切目を向けず、フレンダと浜面を追う!アンティークめいたピストルの5連射は当たらず。だがそれで構わない。拳銃はあくまで牽制。狩人の本懐は、自らの手で獲物を縊り殺す所にあるのだから。
「ちょ、ちょっと」
「その小娘は適当に始末しておけ!」
突如暴走を始めたボスに唖然とする『
「ちょ、ちょっと!?アイツ、こっちを追って来たって訳よ!?」
「フレンダ、煙幕、投げたら……?」
「わ、分かったって訳よ!滝壺!喰らえ!!」
KBAM!KBAM!KBAM!
フレンダは滝壺からの指示を受け、煙幕ペンシルミサイルを投擲!しかしスカーは背中に掛けていたオベリスクめいた穂先の槍を手に取り、神速の薙ぎ払いを放つ!
KBOOOOM! BLAM!
薙ぎ払いに巻き込まれ、ペンシルミサイル爆発!そして容赦なくスカーはアンティークめいた散弾銃を発砲!しかし、フレンダと浜面、そして彼に背負われた滝壺理后は、それに目もくれず逃げだす!着弾は無し!それを気にせず追うスカー!
「ハハハッ!ハハハハッ!」
BLAM!BLAM!
この時、スカーは愉快の極致にいた。なんせ、獲物がおり、狩人たる自分がいる。邪魔するものは何もいない。しかし、彼の狩りを邪魔する無粋者が接近し、地獄の極光を放たんとしていた。
ZAAAAAAAAAAAAAP!
スカーの感覚が凡俗のものであったなら、彼は狩りの喜びに浸ったまま死ねただろう。だが、彼の狩人としての鋭敏な感覚は、彼に死ぬまで狂喜の中にいることを許さなかった。それゆえ、彼は麦野沈利の能力、
「貴様ァーッ!!」
スカーは狩りを邪魔する女に対して叫ぶが、女は目もくれない。この所、
このままだと、麦野沈利の最期は
『お前、さっさと撤退しなよ?お前らは囮、本命は麦野なんだからさ』
「何だと……!?俺の狩りを邪魔した奴を、みすみす見逃せというつもりか!?……殺すぞ」
『おーおー怖っ!こいつときたら……だけど、ちんたらしてたらお前らのボスに迷惑がかかるかもねぇ?』
「貴様、必ず殺す。震えて待っていろ」
『全く、こいつときたら、そんなことはできないんだっての!』
『アイテム』を担当していた『電話の声』に促され、スカーは誰にも悟られず撤退。
O・スカーのモデルはbloodborneの狩人です。
潮岸のシェルターには自分だけ逃げるための非常口がきっとある……!!
潮岸さんはそういうロマンが分かるお方……!
やっぱりニンジャスレイヤースタイルで書こうかな……。
19巻の麦野対浜面、直前まで暗部残党達が一杯おったのに、妨害一切ないんですよね。だから現場指揮官とか、生き残ってた連中は『アイテム』担当『電話の声』に退却を促されたんじゃないかと思ってます。
今回の展開に齟齬を感じた方はぜひ感想欄でご指摘ください。