これからも鋭意執筆していくつもりですので、「とある外道の6人組」をこれからもよろしくお願いします!
それと、今回の章は話のスタイルがちょっと変わります。
――DANGER!注意!DANGER!――
この章では、胸糞要素があります。そこら辺を承知した上でこの小説をご覧ください。
0.開戦前夜
――ロシア・中古車ヤード――
「オイ、『主任』。長老から檄文だ」
ロシアの中古車ヤードに巣食った『鋼龍』の同盟組織『鋳鉄工業』は中古車ヤードでジャンクをあさりながら巨大化。もはや彼らの根城の周辺に警察は寄り付かず、ロクデナシ共の集う無法地帯と化した。
その幹部、オールトキングはドロームから送られてきた檄文を『鋳鉄工業』のボス、『主任』に手渡した。機械をいじくりまわしていた非道サイボーグ技術者は、檄文を受け取り目を通すと残忍に笑い、配下に招集をかける!
「貴様ら、喜べ!長老の奴、やっと決断したらしい!ロシア成教を『錆び鎖派』と合同で潰せ、だそうだ!」
集まった配下に掛けられた『主任』の言葉と共に、『鋳鉄工業』構成員達が鬨の声をあげる!『鋳鉄工業』は元々非道技術者集団であり、構成員にはサイボーグが多い。それ故、鬨の声と共に挙げられた腕も、奇怪なミキサーであったり、棘付き鉄球であったり、言葉にするのもはばかられる非人道的サイバネティクスであったりした。
その恐ろしき腕は、これから積み上げられるロシア成教徒の骸の山を暗示しているようであった。そして『鋳鉄工業』所属のイカレ技術者や冒涜的サイボーグ達は、狂笑をあげながら奇妙な武器や異常火力兵器の準備にかかる……!
――ロシア『錆び鎖派』アジト――
所変わって、ここは『鋼龍』同盟組織『錆び鎖派』のアジト。錆びた棘付き鎖を身体中に巻き付けた者たちが、あわただしく準備をしている。『鋼龍』のボス、ドロームからの檄文が送られてきたのだ。
「帥父には知らせなくていいのか?」
「フン、必要ない。帥父がいなくとも、俺達だけで潰せる。それに『鋳鉄工業』が加わるのだ。わざわざ帥父の耳を汚す必要もない。」
『錆び鎖派』のボス、貪狼は帥父と仰がれている。その圧倒的暴力ゆえに。棘だらけの鎖を身体中に巻き付け、流血しながら眠るその恐ろし気な様子から、『フェンリル』という異名までもらっている。
そもそも、『錆び鎖派』の平均戦闘力は極めて高い。『錆び鎖派』の構成員は、錆びた棘付き鎖をつけて生活し、他組織との抗争にも棘付き錆び鎖を活用する。当然鎖は重い。巻き付け方によっては動きが阻害される。その不利を呑んで今まで存続してきた組織なのだ。弱いわけがない。
『錆び鎖派』構成員は末端でも、安全装置を取り払った4tトラックが全速力で衝突したのと同じ威力のぶちかましを放てる。帥父の貪狼に至っては、ロシア成教秘蔵の秘密組織『殲滅白書』が攻め込んできた際、ワシリーサ不在の彼らを1分もかからず一掃した。
それゆえ、『錆び鎖派』は勝ちを確信している。狂騒の中にいる『鋳鉄工業』と異なり、彼らの準備は淡々としたものだった……。
――”異世界”廃ビル――
暗黒街の諸勢力にとって中立地帯である廃ビル。ここで、ドロームから檄文を受け取った『謝肉祭』の長、ハイドラと、『剣の契約』の棟梁、笹浪が会合を開いていた。内容は、ローマ正教勢力殺戮の分担についてだ。
「長老からの檄文には、『ヨーロッパカトリック圏とやらの連中はなるべく上層部だけを選んで殺せ、南米の連中は皆殺しで構わん』と書いてあったが、どうするよ?」
血に飢えた目玉をぎらつかせる笹浪が、ハイドラに殺戮対象をどう山分けするかを問う。質を問わず肉を食い散らかすことを至上の喜びとするハイドラの答えは一つしかない。涎を濁流めいて流しながら、なかば未知の脳髄の味に囚われた頭を必死こいて回しながらハイドラは何とか受け答えする。
「グヒ、グヒ、グヒヒッ!当然、南米だァ!!ヒヒッ!おれも、奴らも、目の前にある肉に喰いつかぬほど阿呆ではないさァッ!クヒィッ!」
「……まぁ、そうなるだろうと思っておったわ。幸い、偉そうな服を着ている連中を皆殺しにしろ、と言えばそれ以外は目に入らなくなる連中が大半だろうから、何とかなりはするな。ではな」
予想通りの解答を返してきたハイドラの錯乱ぶりに若干引きながら、笹浪は立ち去る。数分後、会合の相手が立ち去ったことに遅ればせながら気づいたハイドラは、大量の腕を生やし、弾丸めいて廃ビルをぶち抜きながら、根城に消えて行った……。
――『ストレンジの九龍城』食堂――
「おや、檄文は送り終わったのかい?」
アーランズはうどんを啜りながら、
「そうじゃのう。後は勝手に皆殺しにしてくれるじゃろうな」
そしてドロームもそんなアーランズの様子を当然のものとして受け入れていた。少し離れた席で血の滴る生肉をかっ喰らっていたアンドレも、剣呑な表情で檄文を配り終えたドロームに近づく。
「長老よォ……どうしてローマとロシアだけ殺戮すんだァ?イギリスの畜生共も一緒に殺せばよかッただろうがよォ……!」
アンドレは完全に殺気立っており、ドロームが下手な受け答えをすれば、そのまま開いた口で頭を食いちぎりかねない様子だった。だが、そんなアンドレの剣幕に動じた様子もなく、ドロームは答える。
「しゃぁないのう……その時が来たらサプライズで教えてやろうと思ったのに……ちと耳貸せ」
「あ?」
「…………………というわけじゃァ。わざわざ今潰すのはもったいないじゃろ?」
ドロームからの耳打ちに、剣呑だったアンドレの表情が驚き、そして狂喜へと変わる。アンドレは鉄仮面が融合した下顎をかっ開きながら、いつか流される血と暴力の気配を感じ取って高らかに、残忍に笑う!
「ククククククク………………ヒャハハハハハァ―ッ!!とんでもねぇ詭弁野郎どもだなァ!!イギリス清教ってのは!!
――???――
上条当麻達が生きる世界のどこか、宇宙の果てとも、世界の深奥ともつかぬ場所で、謎めいた二つの影が話し合っていた。
「……のフィアンマ……どう……?」
「→の…………[[お情け大作戦]]……デs!ワタ94……ブザマ……[[クれイジ 呆け茄子]]!!」
「やる気があるのは…………だが、奴に気付かれ……」
「アタマ 足り71の 無し,みな3肩…………℃に でもなるます」
内容は分からぬが、この場には何か、不穏な気配が漂っていた……。
檄文とは、急を要する事態に対して、人々に呼びかける文書の事です。
ここではロシア成教・ローマ正教をぶっ潰すのに丁度いい機会が降って湧いたので、檄文送って殺戮パーティーに招待してるわけです。
※2023/12/25 前書きに注意を追加