――ハワイ・オアフ島――
「ハーッ!ハーッ!撃つな!撃つと貴様らの少佐殿に迷惑がかかるぞ!」
オアフ島を蹂躙する
ハワイ住人かと思い銃撃しようとした
「何者だ。貴様ら」
「貴様らの上司、少佐と同盟を組んでいる組織の配下だ!おれたちを殺すと少佐殿とやらに迷惑がかかるぞ!」
それを聞いて、
だがここで、一人の兵が柿渋染めの男の背中に括りつけられた、テープで顔面以外をぐるぐる巻きにされた女に気付いた。この不審な男に銃を突き付け、誰何する。
「その背中に張り付いた女はなんだ!」
「魔術師だよ。おれたちが捕らえた、な」
柿渋男の口から出た『魔術師』という言葉は、
「そ、それは事実か!?」
「ああ。貴様らの研究顧問に生きたまま持っていけば喜ぶだろうな。……ただし」
場のイニシアチブは完全に柿渋染めの胡乱男(=ザン・ニン)に移っていた。ザン・ニンは息をのむ
「貴様らがおれたちを殺しにかかった際には、この小娘も道連れだ!」
「「「アイエエエ!?」」」
「分かったら貴様らの船まで連れていけ!ワカッタナ!」
「「「ハイワカリマシタ!」」」
ザン・ニンの怒声により、
「……本当に上手くいくとは」
三人組の一人、上川は、疲労困憊の中、やっとのことで口を動かす。ベニゾメはその気力もない。対してザン・ニンは余力が残っているものと見え、ぺちゃくちゃと益体もないことを喋りだす。ぺちゃくちゃ喋る1人と黙りこくった2人は先導する
「まぁ、奴らにとって魔術師は未知なる存在だ。存分に解剖して組み立てて、研究したいだろうさ」
「「…………」」
「ただ、あそこで兵士共が襲い掛かってきても、おれの敵ではなかった。実際、”おれの故郷”にいるマフィア共の秘密部隊『十人』と殺り合うよりははるかに気が楽だ」
「「…………」」
「おい!早く来い!」
「アイ、アイ……」
――ハワイ・ラナイ島――
ハワイのラナイ島市街に、一人の坊主頭、
無謀にも学園都市の
普通の人間なら即死していただろう。実際、御坂美琴は普通の相手をここまでオーバーキルすることは無い。だが、彼女の戦闘勘が、この坊主頭は尋常の存在ではないと警鐘を鳴らしていた。そして、それは正しい……!
そして、御坂美琴がこの場を去って5分も経たないうちに、
(今まで、我々は魔術のみを警戒すればよいと思っていたが……学園都市とやらの超能力も侮れんことが分かった……!この情報、少佐殿のために持ち帰らなければ……!)
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