とある外道の6人組   作:毛糸ー

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前回から所々忍殺語が入っているのは見逃してください!
ニンジャスレイヤー公式X(旧twitter)が第四部シーズン5第一話「ステップス・オン・ザ・グリッチ」を更新したのでニンジャアトモスフィアが抜けきってないんです!


4.撤退!撤退!やってられるか、こんなん!

――ハワイ・カウアイ島・ナパリコースト――

 

 

「手前らは、自分の下らない野望のために、ここまですんのか!?無関係の人を巻き込んで、虐殺して!挙句に死んで当然だと!?ふざけるな!!」

(チッ……五月蠅い餓鬼だ。さっさと俺の毒手で殺してしまいたいが……。あの小娘、何か魔術師めいているな……。下手に動くは下策か)

 

 晴病助(はれ やみすけ)は偶然出会った五月蠅い目の前のツンツン頭の小僧を殺してやろうかと思ったが、断念した。彼の側にいる小娘が、異様な気配(そう、例えば魔術師のような)を漂わせていたからである……!それゆえ、隙を見出すために会話を続けることにした。

 

「馬鹿馬鹿しい。無力市民の命など、戦争を彩るための色彩にすぎん。精々血しぶきを上げて死ねばよいのだ」

「てめぇ……!!」

 

 遠くで船が沈没している。我々の()()を奪い取ろうとした愚かなPMCの船であろうか。それを遠目で見ながら病助は残忍に笑う。

 

「小僧。愚かなPMCも消えた今、貴様の命は我々負業部隊(ふごうぶたい)が握っていることを忘れるなよ。いや……貴様らと言った方がいいか」

「アァッ!?」

「……もういい」

「もういいのはこちらだ小僧」

「……テメェ、殺すぞ!!」

 

 ツンツン頭の少年上条当麻の怒りの呟きに呼応し、病助は上条の頭蓋を握り潰しにかかる!だが、キレた少女が不可視の槍を手から放つ!ブルズアイ!胴体に命中!大穴が空く!上条はこの蛮行を成した少女、黒夜海鳥を咎める!だが、黒夜の顔はさえない!

 

「グワーッ!?」

「おい!黒夜!」

「まだ終わッてねェ!」

 

 然り!黒夜が言うように、病助の胴体に空いた大穴は見る見るうちにふさがる!そして病助はまるで何もなかったかのように立ち上がる!黒夜は再び不可視槍を撃つ!病助はローリング回避!

 

「ハハハーッ!このまま死ね!イヤーッ!」

 

 病助は腕を薙ぎ払う!ナムサン!いつの間にか、病助の腕からは産業廃液めいた危険体液が溢れ出し、軍服も極彩色に染まっている!触れれば絶対に危険だ!当然、当たるわけにはいかぬ!黒夜・上条共に回避!

 

「勘がいいな貴様らァ―ッ!!実際俺の両腕は毒手よ!当たれば即死なり!イヤーッ!」

KRAAAAAASH!

 

 そう言って病助が放った手刀を黒夜は危うく回避!砕けたアスファルトには、極彩色危険体液の水たまりができており、病助に地の利をもたらす!このままでは上条・黒夜はジリー・プアー(注:徐々に不利。ジリ貧)だ!それゆえ、病助は勝ち誇る!

 

「マイッタカ!実際俺の両腕からは猛毒体液が漏れ出しておるゆえ、徒手空拳では無敵なり!貴様らでは初めから勝ち目はないということよ!」

「それじぁァテメェは俺に触れることも出来ねェから、最初から負けが決まッてんなァ、クソ野郎ォォッ!!!」

「グワーッ!?」

超電磁砲(レールガン)をたっぷり食らいなさい!」KRA-TOOOOOOOOOM!!

「ヌウーッ!?」

「まさか戦後50年たっても旧日本軍の亡霊が居付いているとはな。喜べ。貴様らが渇望してやまない本物の魔術師が来てやったぞ」BLOW!

「チィー……ッ!!」

 

 しかし勝ち誇ったその直後、バッファロー殺戮武装車めいた一撃が彼に襲い掛かる!クリーンヒット!そして電磁砲めいた一撃と、風の魔術が続けざまに襲い掛かる!病助、これらは危うく回避!直撃していれば即戦闘不能、あるいは即死がありうる一撃であった!ワザマエ!

 

 援軍に現れたのは学園都市第一位『一方通行(アクセラレータ)』、学園都市第三位『超電磁砲(レールガン)』御坂美琴、そして『明け色の陽射し』首魁、レイヴィニア=バードウェイである!上条は頼もしい三人の援軍を見て、安堵の溜息をもらす。

 

「た、助かった……!」

「年貢の納め時だぞ、負業部隊(ふごうぶたい)のまがい物。その毒手はどこで身に着けたかは知らんが、貴様らの下らん企みもここで終わりだ」

 

 レイヴィニアの言うとおり、さっきとは打って変わって病助は追い詰められている。発言を信じるに、自分とは()()()()()白黒小僧、超電撃の女学生、そして明らかに魔術師アトモスフィアに満ちた、この中でも最年少で、だが最も危険であろう小娘……!

 

(チィー……ッ!実際ジリー・プアーよ。先の二人、下らん話を聞く前に始末しておけばやりようもあったものを……!……ん?)

 

 だが、病助の鋭敏な視力は、視界に入った負業部隊(ふごうぶたい)兵を見逃さなかった。恐らく、ハワイを粗方破壊しつくしたため、海沿いのこの崖から撤退し、ハワイ近海にある潜水艦まで泳いでゆくつもりであろう。

 

 しかし、突如敵と交戦する自分を見たことで動きを止め、奇襲をかける機会を伺っている格好だろうか。病助はこれを存分に利用し、目の前の窮地を切り抜けることにした。病助は()()()()()()()()()()()()()()ゆっくりと手を挙げる……!

 

「おや、降参か?負業部隊(ふごうぶたい)を名乗るにしてはずいぶん意気地がないな」

「そんなところだ」

 

 サディスティックに笑う魔術師小娘の挑発をいなしながら、ゆっくりと手を挙げていく病助。そして、最大まで上げたところで、勢いよく振り下ろす!サディスト小娘は驚愕!

 

「!?伏せろぉ!!」

BTARARARARARARA!BTARARARARARA!

「チッ!クソ野郎ォ共がァ!往生際が悪ィぞ!」

BLOW!!

「「「グワーッ!?」」」

 

 白黒小僧に銃弾を弾き返され、伏兵による掃射は失敗!だが、病助が虎口から逃れるには十分すぎるほどの隙を生み出した!そして、伏兵たちも順次撤退!

 

「クソッ!!あいつらが逃げる!!」

「チッ!!」KRA-TOOOOOOOM!!

 

 連中の怒声をよそに、伏兵も病助も海に飛び込み、消えて行った……!




負業部隊(ふごうぶたい)の身体能力はニンジャをイメージしてます。それにしては被弾が多いですが……。
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