なるべく、原作の流れをなぞりたいなぁ……。
※ただし、モブ魔術師、警備員、風紀委員の生命には配慮しないものとする。
上条さんがキャラ崩壊してるかも……。
――第七学区・三沢塾――
上条当麻は魔術師ステイル=マグヌス、錬金術師アウレオルス=イザードと共に、深夜の三沢塾の隠し部屋に向かっていた。監禁されている少女を外道の手から救い出すために。
上条当麻は記憶喪失である。自らが救い出したはずの少女
苦しんでいる少女を放っておけない。自分が
聞けば、
その少女を元々拉致していたのは三沢塾で、それをアウレオルスが横取りし、それを横からかっさらったのがドロームだというのだが……
横にいるアウレオルスの悄然とした様子からは、非道な秘密結社から少女を横取りしてまで禁書目録を救おうとしていた覇気は感じ取れない。自分が救おうとした少女が、実は見ず知らずのよそ者に横取りされていたことがよほどショックだったようだ。
(俺も……こうなるかもしれなかったんだよな……)
アウレオルスが積み上げていた努力を尻目に、慮外者に自分が救おうとしていた少女を救われたと伝えられた衝撃は如何程だっただろうか。そして、それを少女を嬉々として拉致する外道に”褒美”として伝えられたことがどれだけ屈辱的であっただろうか。
これは、自分のIFの姿だ、と上条は思った。苦しむ少女を救いそこないそれでもあがいていた所に、突然現れた者に「少女はもう救われた」と伝えられることが、決して上条の身に降りかかることはないとは言えないのだから。
(……だけど、それが今後一切人を救っちゃいけない理由にはならない!)
上条は弱気になっている自分に気合を入れなおす。今も、姫神秋沙は助けを求めているのだ。実際に相対したアウレオルスによると、ドロームとやらは多彩な力を持っているらしい。しかし、それは助けを求める少女を見捨てる口実にはならない。必ず、救い出す。
上条がそう決意を新たにしていた所、先導していたアウレオルスが立ち止まった。そこは、三沢塾の見取り図には書かれていない、隠し部屋に通じる扉がある場所だった。
「……ここだ。ここにいるはずだ。奴がここから動いていなければの話だが。」
「……上条当麻。覚悟はいいか?」
「ああ。クソ野郎の手から、姫神ってやつを助け出してやろうぜ。」
三人は扉を開き、中に踏み入れた……。
――三沢塾・隠し部屋――
隠し部屋に足を踏み入れた3人の目に入ったのは、遠くに見える鎧をまとった死体の山と少女が入った檻、そして扉の近くで待ち構えていたらしい灰色包帯の怪人であった。その様子は、人間めいているが、全く人間の顔をしてはいなかった。
怪人は隠し部屋に押し入った3人を見て、ニヤリと笑った。それと合わせてステイルが怪人に最後通告を行う。
「……聞かないと思うが、一応言っておこう。姫神秋沙を解放して、学園都市から消えろ。」
「……クククク。嫌だ、といったら?」
「実力行使だ!炎よ……巨人に苦痛の贈り物を!」
「行くぞ!上条!」
「おう!」
戦端が、開かれた。
キャラ崩壊しないようにするのって大変……。
世の中のハイグレードな二次創作作者を尊敬するわ。本当に。
※2023/9/12 改稿