とある外道の6人組   作:毛糸ー

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外道にとって死体の冒涜は基本。


2.死人は道具、これ外道の鉄則

――三沢塾・隠し部屋――

 

「炎よ……巨人に苦痛の贈り物を!」

 

「クカカカッ!ぬるいのう!」

 

 ステイルが出現させた炎剣は、ドロームが指をクルリと回すと空中でかき消えた!

 

「……チッ!事前に聞いてはいたが、ずいぶん忌々しい技だ!」

 

「ここで、死んどかんかい!イヤーッ!」

 

「やらせるか!」

 

「クカカッ!そう簡単には、首は取らせてくれんか……!」

 

「昂然、行け!上条!この男は我々が引き受ける!」

 

「……分かった!必ず、姫神を解放する!」

 

 魔術をかき消された隙に、ドロームが首を狩らんとする!それを上条が妨害!そしてアウレオルスは、ステイルと共にドロームを釘付けにし、上条が姫神を解放しに向かう!

 

 アウレオルスとステイルがドロームを引き付け、上条が檻を壊す、という作戦は事前に決められたものであった。姫神が何か超常的な力で作られた檻に閉じ込められたのは、アウレオルスからの聞き込みで分かっていたことであり、上条の右手、異能を消す力により、檻を消せる。

 

 加えて、これもアウレオルスからの話で分かったことだが、ドロームは格闘術にもかなり秀でているらしい。それゆえ、上条がドロームの相手をするのはかなり心もとない。ゆえに、魔術師二人がドロームを引き付ける役を引き受けた。

 

「クカッ!そう来たか……!」

 

「それを僕たちが!」

 

「させると思うか!」

 

「安心せい!おんしらが考えるようなつまらんことはせん!……もっと面白(おもろ)いもんを見せちゃる!」

 

CLAP!

 

 ドロームは上条の足止めに向かわず、なぜかフィンガースナップを鳴らすにとどめ、そのまま二人の魔術師との激しい戦闘へともつれ込んだ……!そしてこの後、二人はフィンガースナップを止めなかったことを後悔することになる……!

 

 ……一方その頃!上条は姫神の閉じ込められた檻に向かって全力疾走!その甲斐あってか、姫神の檻へ着々と近づいていた!

 ……この時、檻から少し離れている死体の山に注目しておけば、その変化に気付けたかもしれない。その死体と死体の境目が徐々に曖昧になっていることに。死体の主が生前身に着けていた鎧と、死体の肉とが融合し始めていることに。そして、もはや動かないはずの死体の塊が小さく震えていることに。

 

 そして、この隠し部屋の隣の部屋から、非常に小さな機械音がし始めていることは、この部屋にいるドローム以外の者は気付いてさえいなかった。機械音がし始めたのが、ドロームのフィンガースナップと同時であることにも……。




感想、評価などをよろしくお願いします!

上条さんがキャラに合わないことしてるかも……
このヒト、主人公なんだけど、大抵の理不尽(殺人、搾取 etc...)に声を上げて抗議するので、外道が主人公だと割と扱いづらい……
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