「相変わらず、煙たいっすね」
ここはとある呪術師が住まう部屋。彼は平凡な一般家庭から産まれ、非凡な才能を持った青年だった。
「ん?あぁ、新田さん。来るなら来るって連絡してくださいよ」
「良いじゃないっすか。それよりも、新しいご依頼が来てるっす」
「了解です。場所はどこですか?」
「はいっす!場所は…宮城県っす!」
そして彼は高校生である。そんな彼は1級程の力を持つ対人専門の呪術師である。
煙に巻かれて
~廃遊園地~
ここはかつて人々が集まる場所であったが今では人は住んでおらず、今は呪霊と呪詛師が住まう地獄になっている。
ある日、そこにピンクの兎が現れた。呪霊はそれを潰そうとしたが、決して潰れず潰しても潰してもするりとまた現れる為、呪霊は一時すると諦めた。いつの間にかできた傷には気付かずに…
呪詛師も兎を見た途端、脱兎のごとくその遊園地から離れようかとしたが遊園地は煙に包まれており逃げ場が無かった。呪詛師は死を覚悟した。
「これで後は、煙人間を放てば勝てますわ」
「相変わらずエグいっすね…その煙管に入れる葉の種類はいつもどれくらい持ち歩いてるんすか?」
ふむ、まずは牽制用の葉っぱ…
香りで相手を惑わす用の葉っぱ…
ネバネバとしたねちっこい煙の葉っぱ…
攻撃特化の葉っぱ…
回復用の葉っぱ…
バフをかける用の葉っぱ…
攻撃用の葉っぱ…
これまで紹介した全ての葉っぱを吸い、領域展開すると完成する
相手をただただ殺す事に特化した葉っぱ…零福
基本的な種類は7つあり、その場その場に応じて対応して使っている。
「基本的には7つを使い分けてますね」
「便利っすね〜」
彼は基本的に車から降りて行動する事がない。移動の車の中で彼の攻撃は終了しており、行動は殲滅確認をする時と呪詛師を死体を確認するときだけだ。
「新田さん、確認した限りだと呪詛師が2人、呪霊が少なくとも20体以上を観測できました。
殲滅できたと思うのでこれより確認行ってきます」
「はい、ここで待ってるっす!」
「了解です。念のため一体だけ煙人間を置いていきますね。その子だけでも2級程度なら単独で狩れるのでご安心ください」
「相変わらず、いつも通りありがとうございますっす」
廃遊園地は無事に呪詛師や呪霊から解き放たれました。
やぁ、煙を操る一般男子大学生の『長谷川 遥』さんです。年齢は21歳で大学三年生です。宗教系の学部に所属しており、卒論でこの摩訶不思議な生物『呪霊』についてまとめている最中でございます。ぶっちゃけこの呪霊というのは一般人に見える事はなく、特殊な人間しか見る事ができません。ですが、『学校の七不思議』というのを聞いたことはないでしょうか?よくあるのは、トイレの花子さんやしゃべりだす音楽室のベートーベン達などですね。こういった出来事はこの『呪霊』が関係しています。俺は、その摩訶不思議な事をまとめて、どこで起きやすいかを論文に書こうかと思い仕事しながら論文を作成中です。
「ぶっちゃけ、どこで発生しやすいかわかっていません?」
「明さんや、少しでも楽して作成したいじゃん?」
「気持ちはわかるっす」
新田さんは俺専属の補助監督で大学の研修室が一緒で彼女だ。ぶっちゃけ着いてきてほしくないが、俺の近くにいた方が安全?だと思うので一緒に仕事している。なぜ一緒に仕事してて術式を初めて聞かれたんだ?って思うでしょ?呪術師は基本的は明かさないもんなんだよ。
「それよりも、明さんや…」
「なんすか?」
「明後日の3限目ってテストらしいよ」
「マジっすか!!??」
「さっき、メールで流れてきた」
「ありがとうっす!あっ…」
「寝てるもんね」
「今回もお願いするっす」
「はいよ~」
今日も平和です。
報告も終わり、明さんと秋葉原でデート中面倒なのと出会った。
「お、遥じゃ~ん」
「げ、五条先輩…ん?男子生徒二人連れてご飯でも行くんですか?」
「お上りさんをもう一人迎えに行くんだよ。デート中?」
「はい。任務が終わったのでデート中です。伏黒君と君は…」
伏黒君はよく五条先輩が鍛えているのはしってるけどもう一人は初めて見る顔だった。
「彼は虎杖悠仁君っすよ」
「五条先生、呪術師の先輩ですか?」
「うん、そうだよ~特級に一番近い大学生で煙使いの長谷川遥くんでぇ~す」
「よろしくね~これから大変だろうけどファイトだよ。んじゃ、デートしてるからじゃあね」
将来有望な生徒たちだ。だけどやっぱり、五条先輩が先生って呼ばれるのはなんか面白いのよね。
「行きますか。明さん」
「はいっす」
【小ネタ】
「あぁ〜そうだ。新田さん、ちょっといい?」
「はい?どうかしたっすか?」
「……ここで言うっすか」
呪霊の血で汚れた体育館