ようこそ青春至上主義の教室へ   作:イノセ

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ローソンコラボ、始まりましたね!!(2日前)
クリアファイル、何とかゲットできてよかった…。
みんな可愛くて最高です。

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親交を深めよう大作戦!< 神室真澄編 >

 

 

試験のインターバルとなる完全自由日の3日目。

 私は本日ターゲットの生徒のベッドの前まで来ていた。今は午前7時。余程遅くに起きる生徒じゃない限り、普段ならほとんどが起きているであろう時間。にも関わらず、ターゲットはまだ寝ている。余程朝に弱いとみた。私は叫ぶ準備をし、ターゲットの布団の上に勢いよく乗る。

 

 

「起きてーー!!!真澄ちゃーーーーん!!!カンカンカーーーン!!!!朝だよー!!!起きてーーー!!!!」

「……っるさ…………なに……………………」

「真澄ちゃん!もう7時!!起きる時間だよ!!!朝ごはん食べに行こう!!!!」

「はぁ……?嫌よ……今日休みでしょ……………寝るわ……」

「だめだよ真澄ちゃん!!私真澄ちゃんが起きるの待っててもうお腹ペコペコだよ!!」

「だったら一人で食べに行きなさいよ……殺すわよ……」

「あはは!真澄ちゃん怖い!!でも真澄ちゃんと食べたいんだよ〜」

 

 

 私が粘り強く真澄ちゃんの身体を揺らしていると、諦めたのか深く溜息を吐いたあとノソノソとベッドから出てくる。

 

 

「はぁ……最悪………いつか絶対あんたを殺す……」

「真澄ちゃんおはよう!ほら早く行こう!席埋まっちゃうよ!」

「髪くらい整えさせなさいよ……」

 

 

 真澄ちゃんが髪を整えるのを待った後、まだ眠そうな真澄ちゃんの手を引いて朝食会場へと向かう。レストランには同様に朝食をとりにきた学生で溢れていた。

 ここはビュッフェ形式なので、トレーを取って適当に回る。

 

 

「何食べよっかな〜、真澄ちゃんは何食べる?」

「何でもいい……寝たい…………」

「もー、真澄ちゃんそればっかり!あ、これ美味しそうだよ!真澄ちゃんの分も取ったげる!」

「あ、ちょっと。そんなに取らないでよ、朝から食べれるわけないでしょ」

「えー?真澄ちゃん、朝食は一日の元気の源だよ?もっと食べた方がいいよ」

「あんたは適量って言葉を覚えた方がいいわよ」

 

 

 それぞれの分の朝食を取り終わり、真澄ちゃんと話しながら空いている席に着く。周囲の会話や店内の音楽をBGMにしながら、食事を始めた。

 

 

「……ん!真澄ちゃん、これ美味しいよ!ほら!」

「私はいい。食べないから。その手をどけなさい」

「えー?真澄ちゃんにも美味しいもの食べて欲しかったのに……だめ?」

「…………はぁ、1回だけだから」

「やったぁ!はい、あーん!!」

「むぐっ……!?勢いが強いのよあんた!」

「でも美味しいでしょ?」

「……まあ、そうね」

 

 

 こうして朝食を終えた私たちは、船の外のデッキへと来ていた。

 

 

「ああ〜風が気持ちいい〜〜……ねぇ真澄ちゃん、次はどこ行こっか」

「どこも行かない。部屋で寝る」

「えぇ!?そんなのつまらなさすぎるよ!」

「あんたにとってはつまらなくても私にとっては有意義なのよ」

「今日は有栖ちゃんから何か命令されてないの?」

「坂柳からの命令は昨日で終わらせたわよ。だから今日はゆっくり出来る予定だったわけ」

「そんなに睨まないでよー。折角の船だよ?もしかしたら最初で最後の体験になるかもしれないじゃん。……そうだ!写真撮ろうよ!」

「は?嫌よ」

「ほらほら、真澄ちゃん逃がさないよ〜……えいっ」

「ちょ、離せ!なんでそんな力強いのよ!?痛い、痛いから!!殺す気か!」

「じゃあ撮ってくれる?」

「撮るわよ、撮るから……ていうかあんた、写真の撮り方分かるわけ?自撮りなんて出来ないでしょ」

 

 

 嘲笑するように鼻で笑ってくる真澄ちゃん。……言い返したいけど、否定できないのが悔しい。私は大人しく真澄ちゃんにカメラアプリを開いてもらい、写真の撮り方を教えてもらう。

 

 

「ほら、この丸いとこあるでしょ。これを押すと写真が撮れて……ってちょっと、それは切り替え。私達を撮るのに海を撮ってどうすんのよ」

「あ、あれー?あ、こうか!ついでに海も撮っちゃお〜」

「……いい?で、腕を伸ばして……そう。そんな感じ。はぁ、なんで私が自撮りなんか……」

「まあまあ、いいじゃん!ほら撮っちゃうよ〜!はい、チーズ!!」

 

 

 何とか一発で上手く撮れ、海を背景に片方は笑顔の、片方はムスッとした不機嫌な顔の写真がアルバムに保存される。

 

 

「わ!ねえ、すごいいい写真じゃない!?これ真澄ちゃんにも送りたい!」

「メッセージアプリに送ればいいでしょ。……ああ、あんたは送れないか」

「ば、バカにしないでよー!私だって………………ねえ、どこを押せば送れるの?」

「……はぁ。貸しなさい」

 

 

 …機械関係では、真澄ちゃんに頼るしかないようだ。

 結局全ての操作を真澄ちゃんが(事ある毎に愚痴を言われたが)やってくれ、私が頼んだら待ち受け?にもしてくれた。

 

 

「わー、いつでもさっきの写真が見れる…!ありがとう真澄ちゃん!これでこの端末のこと少しは好きになれそう!」

「そりゃ良かったわね、じゃあ私は部屋に戻るから」

「わー、待ってよ待ってよ!ねぇ、今度は運動しよ?私最近体を動かしてなくてうずうずしてるんだ」

「1人でやりなさいよ」

「1人で行ってもつまんないでしょー!ほら、あそこにバスケコートあるよ!1on1やろ!!」

「ちょ、腕引っ張るな!ああもう、分かったから!!」

「やった〜!」

「全くもう、なんでそんなに私を誘うのよ……」

「なんでって……真澄ちゃんは友達でしょ?友達を誘うのは当然だよ!それに真澄ちゃんともっと仲良くなりたいし!」

 

 

 私がそう言うと溜息をついたあと黙った真澄ちゃん。納得してくれたのかな?それならよかった!

 

 

「ちょ、あんた速すぎ…!もうちょっと人間レベルに合わせなさいよ!!」

「あはは、真澄ちゃんこっちこっちー!!」

「こんの……!」

「おっと、取られちゃった!真澄ちゃんもやるねー!!」

 

 

 勉強よりかは運動の方が出来るって前に言ってたけど、意外と動けるね。これは使えそう。私が鍛えてあげたら、もっとポテンシャルを発揮するかな?

 バスケ以外にも軽く走って運動した私たちは空腹に襲われ、少し遅めの昼食を取る。その後船内イベントが開催されているシアターに行ったりショーを見たりした。ショーには全然人いなかったけど。やっぱり普通の学生は、体を動かしたり部屋で寝たりしている方が性に合ってるのだろうか。

 

 

「それで?今度はどこに行くのよ」

「お、真澄ちゃんやる気だねー!!もしかして楽しくなってきた?!」

「あんたを説得するより諦めた方が早いことに気づいただけ」

「あはは、それでもいいよ!真澄ちゃんが私といてくれる選択をしてくれたってことだもんね!」

「……呆れるほどのポジティブ思考ね」

「次はねー……そうだ!プール行こう!!」

「……は?プールって、あの外にある?」

「うん」

「嫌。絶対嫌」

「えー、なんで?絶対楽しいよ」

「あんな誰が見てるかも分からないようなところで水着になりたくない」

「ワガママ!プールってそういうとこでしょ!?一緒にプール行ってよ〜!行ってくれないなら有栖ちゃんに『真澄ちゃんがもっと雑用したがってた』って言っちゃうよ!」

「ちょ、やめなさいよ!それは卑怯でしょ!!」

 

 

 粘り強い交渉(?)の末、真澄ちゃんが折れてくれたため私たちは水着の貸出場所へと向かう。各々が着替えた後、プールへと入っていった。

 

 

「ひゃ〜〜!水が冷たくて気持ちいいね〜」

「……はぁ。気が乗らない……」

「そんな事言わないでよぉ。せっかく水着も借りたのに。真澄ちゃんスタイルいいから似合ってるよ!」

「私が気にしてるのは似合ってるか似合ってないかじゃなくて人に見られてるこの状況なの。分かる?」

「えー、真澄ちゃん可愛いから何も気にすることないのに。私は……」

「おー、赤井に神室ちゃんじゃん。2人もプール来てたのか?」

 

 

 私の言葉は後ろから聞こえてきた軽薄な声に遮られる。真澄ちゃんが露骨に嫌そうな顔をしたことから、ある程度誰であるかは予測できる。私が後ろを振り向くと、予想通り金髪のチャラそうな男の子が笑みを浮かべながら立っていた。

 

 

「橋本くん。奇遇だねー、1人なの?」

「いや?清水や里中たちと来てるんだが、あいつらは着替えが遅くてな。鬼頭も誘ったんだけど断られてさ」

「……帰るわよ」

「えー!?真澄ちゃん、まだ来たばっかりだよ!」

「他が来るなら私はいらないでしょ。それにこいつらと遊びたくないし」

「手厳しいねぇ、神室ちゃん。俺は君のこと結構好きなんだけどな」

「お生憎様。私はあんたみたいなタイプ嫌いだから」

「ねぇ真澄ちゃん、ホントに帰っちゃうのー?私まだ真澄ちゃんと遊びたいよ」

「ほら、赤井もこう言ってるぜ?一緒に遊ばないか?」

「………………1時間したら帰るからね」

「!!ほんと!?!?やったー!!ありがとう真澄ちゃん!!」

「ちょ、抱きつくな!!暑苦しいわよ!!」

「ははは、真澄ちゃんも赤井には優しいんだな」

「……橋本。次その呼び方したら殺すから」

「……へいへい」

 

 

 その後合流してきた清水くん、里中くんたちと一緒に私たちはプールでめいっぱい遊んだ。ちなみに真澄ちゃんは1時間よりも少し多くいてくれた。

 

 

 

 

 

 __________________

 

 

 

 

 

夜。夕食を食べ終わり、お風呂にも入った私たちは、再びデッキに来て風を浴びていた。夜風が温まった身体をいい感じに冷やしてくれて気持ちがいい。

 

 

「ん〜!!今日は楽しかったぁ」

「私は疲れたわよ。せっかくの休みだったのに」

「でもでも!全部付き合ってくれたよね!真澄ちゃん優しい!!」

「だから、あんたを説得するのが面倒だっただけ。勘違いしないで」

 

 

 私は不意に空を見上げる。空には満点の星空が広がっていた。改めて、すごく綺麗な景色だ。本や映像では確認できない、麗しさ。……昔はこうやってゆっくり空を見上げる時間なんて少なかったからな。それだけ今の私の生活が平和なことを表している。星を見上げながら、私は同じく星を見ている真澄ちゃんに声をかける。

 

 

「……ねえ、真澄ちゃん」

「何よ」

「今日はありがとね。いっぱい連れ回しちゃったけど、すごく楽しかったよ」

「……別に、感謝されることでもないでしょ」

「えへへ、なんか星を見てたら言いたくなっちゃって。……またこうやって、静かに星を見れるかな?」

「どうだか。この学校は特殊だから、何とも言えないわよ。明日には学校からいなくなってるかもしれないし」

「確かに、それを言われたら言い返せないなあ」

 

 

 私は思わず苦笑する。この学校に在籍できるかどうか、それは自分次第だ。でもそんな不明瞭な環境だからこそ、こうやって日々の微かな場所に感じられる幸せは大きいのかもしれない。

 

 

「……真澄ちゃん、この学校からいなくならないでね」

「何よそれ」

「私は君のこと、結構好きだからさ。友達として、いなくなってほしくないなーって」

「……ま、ほどほどにやってくわよ」

 

 

 また星を見上げる。……不思議な感覚だ。今言ったことは、何故かあんまり嘘じゃない気がする。何だろうな、これ。自然の美しさにあてられてしまったのだろうか。

 そんなことを思っていると、真澄ちゃんから声をかけられる。

 

 

「……ほら、帰るわよ萌。明日は試験なんだから」

「……!!真澄ちゃん、今名前!」

「うっさい。置いてくわよ」

「わ、待ってよー!!もっかい呼んで!もっかい!!」

「絶対呼ばない」

「えー!もう1回でいいからー!!!」

 

 

 

 私たちは騒がしくも、自分たちの部屋に戻っていった。

 

 

 






萌ちゃんの認識

坂柳→クラスのキングにして、不器用な女の子。悪友。
神室→反応が面白い。一緒にいて何も考えなくていいため、結構好き。案外チョロい。
山村→自信も影も薄いけど、結構使えそう。駒候補。
一之瀬→優しくて頭のキレる子。聖母のような雰囲気を感じる。有栖ちゃんが悪魔だとしたら、帆波は天使。
櫛田→ちょっと扱いがめんどくさいが使える駒。
椎名→本の話をしたら押しがすごいけど、それ以外はほんわかした女の子。一緒にいて癒される。
白波→怖い。何考えてるんだろう。


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