昼の授業も終わり学園の生徒たちは各々帰路に着く時間。
えー、お呼びだしでーす。2年の宇山さん、明日乃さん、折原さんは、学園長室まで足を運ぶように。以上。
校内放送で名指し呼びで学園長室に来いと言われ奏舞を先に返し羽黒達と学園長の元へ向かうことにした。
折原:いや、呼び出しって何のだよ。行きたかね〜。
宇山:でも行かなきゃダメでしょう。あの学園長に会うのは気が引けますが。
明日乃:でも、何か困りごとかもよ?。
折原:(嫌な予感しかしねーな。)
そうこう話していると学園長室の前まで来たいた。
宇山:学園長、失礼します。
鳴神:ハーイ!、入っておいで〜。
扉を開けるとモダンな内装の部屋になっており中央に黒色のソファーに鎮座する黒髪の男が居座っていた。
その男の容姿は眉目秀麗で街中を歩けば誰もが振り返るであろう褐色肌の美貌の持ち主だった。
名を
この男こそこの学園敷いては人口島学園都市≪九頭龍島≫の創設者である。
鳴神:いや〜ほんと今から帰るところなのに悪いね。
そう言って翡翠色の目を向けて来る。
宇山:それでご用件とは?。
鳴神:そのことなんだけどね、第三区の建設が終わったビルが有るんだけど何回か入居者が入ったんだが悉く精神を病む人が続出しててねそのことで私の所に連絡が来たんだ。そこでだ、君達に校外学習を受けてもらう。
宇・明・折:「『「校外学習??」』」
鳴神:そう、校外学習さ。
折原:いや、校外学習ってどうすんの?。俺のとこは兎も角、羽黒や有那の保護者には連絡したのか。
鳴神:安心してそれは大丈夫だから。 事前に説明してるから。
宇山:ま、まあ、とりあえず内容を聞いてみましょう。
鳴神:うん、それでね君達にこのビルの調査をして貰いたいんだ。ほら、君達って色んなことに首を突っ込んでるじゃん?。
宇山:ウッ、ぐうの音も出ませんね……。
明日乃:思い当たることが多過ぎるような……。
折原:俺は巻き込まれる側だがな?。
鳴神:だからこれを機に宇山君、君には探偵事務所を設立して欲しいんだ。
宇山………………………はい???????。
鳴神:見事にこの事件を解決出来たら事務所を設立してもいいよってこと。
折原:おお、良かったじゃん。やったな羽黒。
明日乃:おめでとう!宇山君!。
宇山:いやいやいや!!ちょっと待って下さいよ!。調査は良いですが、事務所設立は急じゃないですか。学校はどうするんですか!。
鳴神:そうだね、君達に至っては学業も申し分ないしそれにこれも授業の一環だとも。
宇山:…………はあ、分かりました。お受けします!。それで報酬とかは……。
鳴神:事務所の営業許可証の発行。防衛省との協力許可証。とかどう?。設立場所は自由で良いよ。それと調査は明日から行って良いよ。
折原:随分と破格だな鳴神。
鳴神:そう?、まあ君に関しては甘いのは自覚してるよ。
折原:出なきゃ、俺が破壊の数々とか黙認しねーもんな。
鳴神:じゃ、そう言う事だから頑張ってね〜。
それを皮切りに俺達は帰路に着く。帰り道の途中宇山がこんなことを言っていた『あ、資金とかどうなるんだろう。まさか、出されない???????……わ…(泣)。』
折原:ちょ、泣くなよ、羽黒。俺も母さんに相談してみるからさ。な?。
宇山:凪君!ありがとう!。
明日乃:じゃあ、今日家帰ったらオカルト掲示板とかみてみようよ!。何かあるかもしれないよ?。
折原:俺ん家に集合でいいか?。
宇山:そうだね、凪君の家の方が情報ありそうだしね。
折原:兄貴んとこにもこの件行ってるかもよ。聞いてみる。
宇山:そうしてもらえると助かるよ〜。ありがとう 。
明日乃:あ、私ここで降りるね!また明日!。
宇山:僕もここで、また明日!。
折原:おう、またな。
ここで二人が降りていくのを一人眺める。そうしてバスが出発する。
二人が手をふるり見送る。
少ししてふと窓の外を見つめる、第一区から第五区まで聳え立つ白亜の壁。
ここは島の重要中心区だから外部との接触を少なくしないといけない。
もうすぐ、家の近くのバス停に着く。すると、バス停で見知った顔をみる、兄と奏舞だ。
俺がバスから降りると二人が近寄って来る。兄の名は
総司:おかえり〜、 凪。奏舞から聞いたが、学園長から呼び出しくらったんだってな?。
凪:あ〜、そうだ。兄貴、第三区の心霊現象が起きるビル知ってるか?。
奏舞:ビル?。
凪:鳴神の奴からそこの調査依頼されてさ。
総司:人使い荒いな、あの学園長。勿論知ってるよ。一応調査しに行こうと思っていたとこだけど……ああ、なるほどだからか。
奏舞:え、何?総司兄さんどうしたの?。
総司:今朝、そこの調査をしに行こうかって話していたんだけど上から止められちゃってね。
凪:成功させたら事務所設立の権利と防衛省との協力許可証が貰えるんだけど。
総司:よお~し!総司お兄ちゃんに任せなさい!。ある程度なら、情報をそっちに送れるから。
奏舞:明日誰か来る?。
凪:あー、来る。
そう話している間に玄関門に入る。
中庭に顔を覗かせると花壇に水をあげている赤毛の青年がこちらに気付き作業を中断して近寄って来る。
星矢:あ、凪兄おかえり〜。夕飯もうすぐ出来るって!。
凪:おう、ただいま星矢。了解、荷物置いて着替えたら行くわ。
星矢:うん、待ってるね!。
自室に戻ると朝には無かった大きなビーズクッションみたいなのがある。
凪:ただいま〜ショゴ。
クッションに寄っ掛かり言葉をかけるとクッションがみるみるうちに漆黒の玉虫色に光る粘液状生物になり表面に無数の目をこちらに向ける。
ショゴ:テケリ・リ!テケリ・リ!
凪:あ“あ〜、もちもちで触りごごち最っ高……
もちもち触っているとショゴが部屋着を渡してくる、着替えろってことだ。
凪:うちの子天才がすぎるな。着替えるか、ありがとう。
着替えて大広間に行く。美味しそうな夕飯の匂いがしてくる。
総司:父さん今日も残業だってさ。
奏舞:まじ?仕事忙しくなってんのかなぁ。
凪:親父も苦労してんな…(これからもっと掛けそうだけど。)
星矢:あ、そういえば。お母さん明日ちかじか帰ってくるみたいだよ?。
凪・総・奏「「『了解/でーす。」』」
夕飯の時間も過ぎ眠りに着き夢を見る。
あたりは暗く何も見えない。
ふと、顔を見上げる…… 赫い星がある。昨日の夢だ。
その星にむかって歩く、歩く、歩く……歩き続ける。
小さい頃に何度も何度も見ていた輝き。
風が吹いてくる、どんどん強くなりやがて嵐になる。
痛い、痛い。ごうごう、ごうごう、ごうごう、ごうごう。
冷たい風が体を突き刺すように吹く。
そこでこの夢は______とだえた