・先生について
最初こそ性別の描写はしない、所謂"無性"みたいな感じで進めようと思いましたが想定以上に難度が高かったため。男先生とさしていただきます。
容姿は作者的には便利屋先生を想定。ですが皆様の思う先生の容姿を思い浮かべ、本作を読んでいただければ幸いです。
というかブルアカ二次界隈には良質な女先生概念が多すぎる。あんなエッ……魅力的な女先生を俺は書けない…!
""→先生の発言、強調したい単語
「」→生徒などの他キャラの発言
『』→通信機越しの発言、また短めの回想
キヴォトスへようこそ
「……私のミスでした」
電車の中の一車両、そんな空間であった。
夕焼けとも朝焼けともわからない日の光が車内を強く照らし、ポツリと呟くように話し始めた少女の顔の輪郭を逆光で覆い隠す。
そのため少女がどのような表情をしているのか。対面の人物はうかがい知ることは出来なかった。
しかし、先の一言のその声色から。少女がどんな感情をその胸に抱いているのかは、それなりに多くを知り長くを生きてきた"大人"な人物は容易く想像でき――
なぜ目の前の少女がそのような感情を抱いているのか。と疑問と悲しみを抱いた。
「私の選択、そしてそれによって招かれた全ての状況」
「結局、この結果に辿り着いて初めて、あなたの方が正しかったことを悟るだなんて」
陽光が僅かに弱まり、白く塗りつぶされたいた少女の着る白を基調とした制服の細やかな色彩が目に写る。
目を凝らせばそれは所々ほつれ、くたびれ、破け――中には誰のものかも分からない血の痕も見受けられる。
そんな状態になるまで尽力をしたのであろう少女の言葉には、後悔や懺悔といったモノが多分に含まれていた。
「…今更図々しいですが、お願いします──先生」
「きっと私の話は忘れてしまうでしょうが、それでも構いません」
沈痛な声色だった少女の声が、そこで初めて跳ねる。
「何も思い出せなくても、おそらくあなたは同じ状況で、同じ選択をされるでしょうから…」
それは目の前の人物に対する希望と…彼/彼女ならそれを成し遂げられるだろうという確信からくるものだった。
「ですから……大事なのは経験ではなく、選択」
「あなたにしか出来ない選択の数々」
少女は、後を託すように言葉を綴ると。ふと柔く口元を綻ばせた。
「責任を負う者について、話したことがありましたね」
「あの時の私には分かりませんでしたが……。今なら理解できます」
少女の着る制服の胸元部分にはいくつかの記章が確認でき、それが少女がただの一存在ではなく多くの事を背負ってきた人物であることを予期させる。
しかしそんな彼女は、「この責任を負うにはこれでも不足だ」とでも言いたげに短く嘆息した。
「大人としての、責任と義務。そして、その延長線上にあった。あなたの選択――それが意味する心延えも」
対面上に座って向き合う少女とその人物には数多くの違い、相違点があったが…特に著名なのはやはり「大人と子ども」であることだろう。
それがこれからこの人物がどんな選択をして、その選択の末にある結末にどう作用するのかは…おそらく目の前の少女以外は誰も知らない。
「……ですから、先生」
軽く息を吸った少女が、少しその声音を固くする。
「私が信じられる大人である。あなたになら、この捻れて歪んだ先の終着点とは、また別の結果を……そこへ繋がる選択肢は…きっと見つかる筈です」
少女がたどり着いた結果に対する後悔、目の前の大人である人物への信頼。それを一息に吐き出した少女が軽く息をつく。
「あぁ、そうですね。これも言った方がいい…と言っても。これも忘れてしまうのでしょうが」
淡く微笑んだ少女は、最初とは真逆の。希望に満ち溢れたような声音で"伝えるべきこと"を続けた。
「先生と同じように、より善い場所へと停まれるように頑張ろうとしてる子達がいます。
そこまで言って伝え託すべきことは終わったのか、少女は僅かに顔を上げる。
「だから先生、どうか……」
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「――――♪」
ガラス張りの壁が特徴的な広い円形の部屋。部屋の中央におかれた執務机に座り心地の良さそうなソファーからここが執務室・応接間の類いであることが予想できる。
その肝心のソファーにて、僅かな寝息を立てていた大人は…静かな部屋に微かに響く鼻唄によって目が覚める。
"……………?"
長い夢を見ていたような――それてもそもそも夢なんてものは見ていなかったような――そんな二つの矛盾した所感に混乱し、頭の冷静な部分は「起き抜けなんてそんなものでは?」と呆れていた。
「…おや」
そんな曖昧な感覚の中で、先程まで自分が眠っていたことを自覚すると同時。自分の物ではない誰かの声が聞こえた。
声の方向へ顔を向けた大人だったが、その立ち姿に見覚えはない。振り返った人物……アッシューベージュのツイストパーマに承和色の瞳に、白を基調とした制服をキッチリと着込み…そして何より存在感を発する天使の輪のように少年の頭上数センチに鎮座する六芒星を伴った
「起きられましたか、先生。…いやそれとも、私が起こしてしまったのでしょうか?」
"い、いや。今起きただけだよ"
突然の問いかけに、先生と呼ばれた人物は内心驚きながらも少年を気遣う回答をする。それに少年は手に口をあてながら微かな笑い声を漏らした。
「お心遣い感謝します。しばらくお待ちください状況説明の為にリン主席行政官が――」
いらっしゃいます。そう少年が言葉を続けようとした時、エレベーターから来客を知らせるベル音が鳴る。
「流石に起きてもら……あら?」
ドアが完全に開ききる前に勇み足で飛び出してきた少女は、既に起き上がった先生を見て目を見開いた。
「すでに、起きて…ミキト。貴方が?」
「はい、いいえリン主席行政官。先生は幸運なことに、リン主席行政官がいらっしゃる前に御自身で目を覚まさしておいででした」
「はぁ…その他人行事な呼び方はやめなさいミキト…いいえミキト捜査官。私たちは一応身内なのよ?」
「はい。ではそのように…リン先輩」
自分をほったらかして親しげに会話する二人にほんのちょっとの疎外感を感じながらも、先生は漸く回り始めた頭で二人を観察する。
まず最初に目に映るのは両者ともに頭に浮かんでいる物体――は無視して、二人の着ている制服に目を付けた。
大まかなデザインこそ男子用と女子用で差別化されたからか違うが、纏う服の質感や細部に拵えられた意匠が同じことから……
"二人は、同じ学校の子達なの?"
「ム…少しムキになっていましたか。ほったらかしてしまいすみません先生――それと、その回答は当たらずとも遠からず。と言ったところでしょう」
「自分たち連邦生徒会はあくまでギヴォトスの全行政を担い、学園都市の運営に従事する中央
先生の言葉に、リンと呼ばれた少女はつけた眼鏡の位置を直しながらも先生からの質問に答え。ミキトと呼ばれた少年もそれを引き継ぐ形で補足した。
しかし、先生はその言葉に納得を示すよりも先に。説明の中にあったおおよそ現実では聞かないような単語に疑問を覚えた
"…学園都市?"
「…………先生、失礼ですが連邦生徒会長という人物に聞き覚えは」
"えっと、その…お、覚えてないね"
その返答に、リンとミキトは顔を見合わせ僅かに首をかしげた。
「……本来であれば、腰を据えて落ち着いて情報共有と状況説明をしたいところですが。事態は刻一刻を争います。申し訳ありませんが、移動をしながらの説明となります」
"うん、お願いします"
その先生からの返事を聞いた二人は淡く微笑むと、扉を開けたエレベーターに入ると。中からチョイチョイと招くように手を振った。
どちらかというと"大人びた"という形容詞が似合う二人がふと見せた年齢相応の行動に先生は笑いながらエレベーターへと入る。
ガラス張りのエレベーターから見える外の風景は、華々しいという物に相応しいものだった。眼下に広がる街並みは、近代的なビルが並び、街灯や電光掲示板には様々な広告が流れている。
そんな景色ポケーっと眺める先生に、隣に座るリンは軽く咳払いをした。
「それなりに高さがありますが、すぐにつきます。ですので手短にですが……」
ここは数千の学園が集まる超巨大な学園都市ギヴォトス。
先生はおそらく、そんな学園を統括管理する連邦生徒会の生徒会長から推薦され学園の"外"からいらっしゃった先生である。
陰謀と銃撃と姦しい声が響くここは元いた場所とは何もかも違うだろうが、これからここが職場になるから頑張ってなれて欲しい。
なにせあなたは、あの生徒会長が推薦した"大人"なのだから――
「あぁそうだ。自分からも一つ補足を」
"?"
一通り説明をしたリンをチラリと見て気を伺ったミキトは、軽く一例をしてから口を開く。
「今でこそ男女比は2:1ですが、ギヴォトスではそのほとんどが女学生です。知ってる中でも男子生徒は…私も含めて6人となります」
"それは…肩身が狭そうだね。大丈夫?"
「先生もその一員になりますよ?まぁ男同士仲良くしましょうか」
先生とミキト、同性同士の二人は。そこで女性には出せない低い声で笑った。
「まぁとにかく……ほら、リン先輩」
そこでミキトはリンのほうへ顔を向け、極小声でタイミングを会わせるように「せーの」と掛け声を出し――
「「ギヴォトスへようこそ、先生」」
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「ちょっと待って、代行!見つけた、待っていたわよ!連邦生徒会長を呼んで来て!」
「主席行政官、それにミキト捜査官。お待ちしておりました」
「連邦生徒会長に会いに来ました、風紀委員長が現在の状況について納得のいく回答を要求されています」
「トリニティ自警団です、連邦生徒会長に直談判をしに――」
三人が長いエレベーターを降りきり地上へと到着した時。ドアが開くと同時に四人の生徒がリンとミキトの元へと駆け寄った。
リンはあからさまに「面倒だ」という顔をして、ミキトもまた口の端を一度ピクリと痙攣させながらもなんとか表情を取り繕った。
「あぁ、面倒な人たちに見つかってしまいました……用件は分かりきってますが…」
「分かってるなら何とかしなさいよ!数千もの学園自治区が混乱に陥ってて。この前なんかうちの学校の風力発電所がシャットダウンしたし、そのあおり受けてC&Cとリッカが人力でブレード運んでたのよ!?」
「連邦矯正局で停学中の生徒たちについて、一部が脱走したという情報もありました…山海経にて七囚人の一人によって。違法薬物の流通増加が見られます」
「戦車やヘリコプターなど、出所のわからない武器の不法流通も2000%以上増加しています、これでは正常な学園生活に支障が生じてしまいます」
「こんな状況で連邦生徒会長は何をしているの? どうして何週間も姿を見せないの、…今すぐに会わせて!」
制服も、身体的特徴も…おそらく年齢も違う四人の少女から捲し立てながらももたらされた情報は。現在このギヴォトスがどれだけ切羽詰まった状況なのかを如実に表していた。
やがて
「……連邦生徒会長は、現在失踪中です」
ミキトがそう告げると、少女達は一瞬にして静まり返る。
そして、その言葉の意味を理解し始めた少女達の顔からは血の気が引いて行き……少女達は信じられないと悲鳴のような声を上げた。
「そして、こちら。そんな現在失踪中の生徒会長が呼び寄せた"先生"となります」
"うぇ!?あ、えっーと。先生です!よろしくね?"
突然リンから話題の矢印を向けられた先生は、戸惑いつつもなんとか自己紹介をする。
「は、初めまして?―――で、どういうことなの?会長の失踪に、先生??ますますこんがらがってくるじゃないの……あ。は、初めまして!私はミレニアムサイエンススクールの――いや挨拶はいまはぁ…!」
生真面目なのだろう、集団の先頭にいた藍色の髪の少女は挨拶と。それに加えて自己紹介をしようとするも緊急の事態故に長々と続けるのはどうか…と悩んでいた。
「そのうるさい方は気にしなくて良いです。続けますと……」
「誰がうるさいですって!?私は早瀬ユウカ!覚えていてくださいね先生!」
"うん。よろしくね早瀬さん"
「ユウカでいいです!」
"わかった。じゃあユウカ、これからよろしくね"
先生と生徒達がそんなやりとりをしていく内に、周囲の少女達の警戒心が解けていく。
「………続けますと、先生の身元は保証します、この方は連邦生徒会長が特別に指名した方ですし。私もミキトも保証する書類を確認しています。それと…」
「待ってください。先程ミキト捜査官から生徒会長が失踪したと聞きましたがまさか……」
「そこからは自分が。…事実です、結論から言いますと、生徒会長が失踪しサンクトゥムタワーの最終管理者がいなくなった今。連邦生徒会の行政制御権は失われており――言ってしまえば現在のギヴォトスは無政府状態です」
「は、ハァ!?」
「え……?」
"…なんか凄い状況なんだね"
ここにいる人間は誰しもが各学園の部活動の頭脳と言っても差し支えない面子であり、ミキトの言葉と自身が持つ情報から。今現在どれだけ"ヤバい"状況なのかを理解した。できてしまった。
つまり、このままでは学園自治どころか、治安すら維持できないのではないか。と――
一方先生はなんかほんわかとした口調で感想を述べた。さもありなん。
「しかし打開策はあります。」
ミキトはそこで一度話を切ると、チラリと視線をリンへと向ける。
リンはその合図を察すると、小さく息を吐いた後に口を開いた。
「ここにいる先生が、フィクサーになってくれるはずです」
「…フィクサー、調停者・または黒幕――この方が事態を鎮まられる存在だと?」
長い黒の長髪に黒い制服、重ねて猛禽類を思わせる大きさの黒翼の生徒が固い口調で言う。
「元々先生は、連邦生徒会長が立ち上げた部活の顧問として活動してもらう予定でした」
「その部活動…連邦捜査部S.C.H.A.L.Eは、部活の名こそ関してますが。その実態は一種の超法規的機関です。
所属は連邦組織になりますのでキヴォトスに存在する全ての学園の生徒たちを、制限なく加入させる事すら可能。
更に各学園の自治区で、制約なしでの戦闘行動も許可されています」
「自分も正直、なんでこんなあからさまな火薬庫を作ったのかと会長を疑いました。しかし…この異常事態を解決するのに今これ程適した存在はいない」
「えぇ。先生を今からS.C.H.A.L.Eの部室がある外郭地区まで送り届けます。あそこはこれまで空き家でしたが、先日先生のためにと会長直々にあるものを運び込んでいます」
「それが、現状を打破する返し札になる筈です。…というわけで先生、ついてきてもらっても?」
リンとミキト。一応現在の状況を多少なりとも理解している二人は現状の説明とそれに対する策を交互に説明する。極限状況を乗り切るために一息つくための即興の連携だった。
"…話を聞いてるだけでも、ここが今大変な危機に陥ってるのは十二分は理解できたよ。"
"分かった。大人――いや先生として、またそのS.C.H.A.L.Eの顧問として。案内してくれる?"
先生は、二人の説明を聞き終えると、コクリと首を縦に振った。
リンは胸を撫で下ろすように安堵を息を吐くと、どこかに呼び出しをかける。
数秒の後リンの目の前にはホログラムが現れ、着信相手らしき少女が映る。……明太子ポテトチップスを食べながら。
それに対してリンは小言を申すが、モモカと呼ばれたナビゲーターらしき少女はのらりくらりと躱す。追求の意味は薄い、もしくはしている場合ではないと判断したのか。リンはそれを不問とし、本題のS.C.H.A.L.Eが設置された建物付近の状況を聞いた。
『あ~外郭地区の。あそこ今大騒ぎになってるよ?』
「…はい?」
「リン先輩、失礼――モモカさん。大騒ぎとはまさか…ドンパチが?」
『おやミキトくん、二人とも揃ってるなんてレアだね~。その通り、矯正局から脱獄した生徒達あの辺りで騒ぎ起こしてね。そこいらの不良まで巻き込んで大立ち回りしてるんだ~』
「…生徒会長の狙いが看破されてる?」
『ん?会長の?…まぁそれは私知らないし関係ないか~。とにかく、あそこら辺行くならそれなりの人数を――おっ宅配さんキタ!んじゃあ私はこれからランチだからまた連絡するねミキトくん!先輩!!』
そこで通話が切れたらしく、ホログラムが消える。
先生がおそるおそるリンの方を見ると、リンは何事もなかったかのように微笑み――いやよく見ると手先が震えていた。
……やけに
「………………、」
"えぇっと、リン?大丈夫?"
「……ふむ、いや。この状況はむしろ僥倖と呼べるものかもしれませんね」
この場では一番彼女と
「…?」
「ち、ちょっと。何をジロジロと…?」
しかし存外落ち着いた様子で呟くように言ったリンは、ゆっくりと声をかけた先生。近くに控えていたミキト。そして己の周りをぐるりと取り囲んでいる少女を順に見やる。
「ミキト」
「は、はい。何でしょうかリン先輩」
ミキトは突然名を呼ばれ、背筋を伸ばして返事をする。リンの口調は至っていつも通りのようで、しかしその瞳はまるで燃え盛る炎のような激情を宿しており。相反したその様子にミキトは
「車の用意を、人数は…私は別口で向かうから。あなた含めて6人よ」
「は、6人…?――いやなるほど、早速シャーレの力を振るってもらう魂胆ですか」
「即断即決よ。事態は急を擁します」
「了解。迅速に行います」
ミキトはそう言って軽く頭を下げると、「失礼」という言葉と共に踵を返して走り去っていく。
その背中を見送ると、リンはぐるりと振り返った。その表情は打って変わって明るく、朗らかなものだった。
「さて、先生。ご心配おかけしました。しかし私は大丈夫です」
リンは先生へと礼をすると、その切れ長な眼からなる鋭い視線を少女達へと向けた。
「ところで、ミレミアムのセミナー、ゲヘナの風紀委員会。トリニティの正義実現委員会に自警団の皆様…この後のご用事はありますか?」
突然もたらされた質問。しかしそれに答える間も与えずにリンは一人芝居のように次の言葉を紡ぐ。
「ちょうどここに各学園を代表する、立派で暇そうな方々がいるので心強いです。現地までの移動手段は準備しますので、どうかその力を発揮してくださいね」
「えぇ!?」「あぁ、成る程…」
「吝かではないです」「…仕方ありませんか」
"……強引だね"
三者三様。もとい四者四様の反応を見せる中。現在の騒ぎのある種起爆剤とも言える先生は朗らかに笑う。
ブルォン!
その時、大きなエンジン音が建物の外から響く。人の話し声のみだった空間に突如現れた異音の主に皆が眼を向けた。
「お待たせしました!いつでも出れます!!」
ミキトの声が響き、それと同時に車体の長い車が横付けされる。
リンはそれに満足げに微笑むと、車へ乗り込むようにと先生と"立派で暇そうな方々"の背を押し促した。
車は白塗りに青いラインの入った型SUVで、6人乗り。
わざわざ降りてきたミキトに導かれるままに助手席へと乗り込んだ先生と、各自各々の不平不満を言いながらも後部座席へ乗り込んだ少女…いや生徒達。
そしていざと運転席に戻りハンドルを握り締めたミキトを見て……自身の常識を照らし合わせた先生は悲鳴のような声をあげた。
"ん?…いや待ってミキト18以上じゃないよね!?"
「ギヴォトスでは満18以上で無くとも、必要であれば免許の取得が出来ます。一つ染まりましたね」
淀みの無い動作でシフトレバーをニュートラルからドライブへ。
「リン先輩!」
「えぇ。ある程度サポートしながら私もそちらに向かうわ。幸運を」
その言葉と共に、かなりの速度で
感想、評価お待ちしています。