飛行機雲に焦がれて   作:カニ漁船

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なんか色々詰め込んだら前後編になってしまった。


天皇賞・秋 前編 現役最強牝馬

〈【競馬】今年の競馬について語るスレpart××【語り合おうぜ】〉

 

 

561:名無しの競馬民 ID:rErXQ1A9X

よっしゃ頼んだでヴァーディクトデイ。俺の今後はお前にかかっている

 

 

画像

 

562:名無しの競馬民 ID:6FPukTjRo

どうせ秋天はアーモンドアイよ

 

563:名無しの競馬民 ID:Sp9P9kms6

全ブッパニキは勿論ヴァーディクトデイに全ブッパだよな?

 

564:名無しの競馬民 ID:ExXhunEYk

全ブッパニキあくヴァーディクトデイに全ブッパしろよ

 

565:名無しの競馬民 ID:HZ8Iag3Bj

まーアーモンドアイでしょ。良くてクロノジェネシス

 

566:名無しの競馬民 ID:LhRmZhtH5

フィエールマンも分からんぞ

 

567:名無しの競馬民 ID:lGynn+Vu6

>>561マジでブッパしてて草。有言実行良いぞこれ

 

568:名無しの競馬民 ID:k0ROBTJVL

全ブッパ兄貴マジでヴァーディクトデイに全ブッパしとるw

 

569:名無しの競馬民 ID:f23ib+58j

府中のアーモンドアイに勝てる馬おらんやろ

 

570:名無しの競馬民 ID:ifss7C8Kv

>>561三桁万超えてやがる……もう手遅れか

 

571:名無しの競馬民 ID:Gh8Vh4YDk

まー筆頭はアーモンドアイでしょ。オッズも1.5で圧倒的や

 

572:名無しの競馬民 ID:osz9P1ofV

アーモンドアイ軸で買っときゃ間違いない

 

573:名無しの競馬民 ID:NqIhQMP7L

>>561こういうバカ好きだよ

 

574:名無しの競馬民 ID:ErJLtKhts

ヴァーディクトデイに狂わされてるニキがいますね…

 

575:名無しの競馬民 ID:Y/RRv5Wqi

オッズはアーモンドアイが圧倒的やな。次点でクロノジェネシスの4.5か

 

576:名無しの競馬民 ID:KbVUpz27b

ちなヴァーディクトデイってオッズ的にはどれくらいなん?

 

577:名無しの競馬民 ID:hxyahp4hk

俺もヴァーディクトデイに賭けたわ。100円

 

578:名無しの競馬民 ID:DnK2Tmjd0

アーモンドアイとクロノジェネシスがオッズ一桁台。他は全部二桁台。この2頭が筆頭だな

 

579:名無しの競馬民 ID:nX3Nlghhj

>>569

グランアレグリア「呼んだ?」

 

580:名無しの競馬民 ID:8f/BaI1Rr

ヴァーディクトデイはオッズ的には41.8ぐらいだな。8番人気

 

581:名無しの競馬民 ID:jGd5o0BI6

まー抜けてるのはアーモンドアイとクロノジェネシスよな

 

582:名無しの競馬民 ID:Z0vkK6gqz

>>569インディチャンプをご存じでない?

 

583:名無しの競馬民 ID:aZGd073gC

府中の中距離なら負けなしではあるけどね>>569

 

584:名無しの競馬民 ID:kqtnYvDCq

不思議と安田は勝てないアーモンドアイ

 

585:名無しの競馬民 ID:ExXhunEYk

全ブッパニキの破産確定だな

 

586:名無しの競馬民 ID:U7uZhXK2K

少なくともヴァーディクトデイが勝てるとは思わん

 

587:名無しの競馬民 ID:vfLIPE69L

ゆーて競馬は波乱が起きるからな。ヴァーディクトデイが勝っても不思議ではない

 

588:名無しの競馬民 ID:Vfug+yo9e

もうすぐ始まるわね

 

589:名無しの競馬民 ID:Cuitd6D+J

wktk

 

590:名無しの競馬民 ID:h0gUJmVbj

ヴァーディクトデイまた牝馬に絡まれてて草

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天皇賞・秋

 

 

枠順番号馬名性齢人気

1
1ブラストワンピース牡57

2
2カデナ牡612

3
3ダイワキャグニーセ611

4
4ウインブライト牡613

4
5ヴァーディクトデイ牡38

5
6ダノンキングリー牡4
3

5
7フィエールマン牡55

6
8クロノジェネシス牝4
2

6
9キセキ牡64

7
10アーモンドアイ牝5
1

7
11スカーレットカラー牝59

8
12ダノンプレミアム牡56

8
13ジナンボー牡510

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ついにこの日が来たか……秋の天皇賞!……だったか?まぁとりあえずどでかいレースだ。ジェネ先輩へのリベンジもそうだけど、そろそろこういうどでかいレースを勝ちたい!そんな一心で返し馬を済ませる、そんな時だった。

 

 

『あら。可愛らしい坊やがいるのね』

 

 

 うん、もう歳上の牝馬だね。大体わかるようになってきたのが悲しいところ。ただ……オーラというのだろうか?強者特有の圧、コントレイルにも、ここにいる他の馬にも感じるあの圧を感じる。いや、コントレイルよりも凄まじい圧をっ!

 ジェネ先輩でないのは分かる。ここにいる誰よりも強い圧、それならば……もうあの馬しかいないだろう。いや、名前は知らないんだけど。そちらへと振り向くと。

 

 

『誰だよ、あんた』

 

 

 精一杯威嚇しながら、目の前にいる鹿毛の馬に相対する。まぁ、向こうは俺の威嚇なんざ意に介していないようだけど。

 

 

『初めまして黒鹿毛の坊や。私はアーモンドアイ……ま、仲良くしましょう?』

 

 

 余裕な態度を崩さねぇなこん畜生。これが強者の余裕ってやつか。

 

 

「余裕そうですねロメールさん。この天皇賞はもう勝てるって思ってます?」

 

 

「まさカ!これでもプレッシャーを感じてるんダヨ?みんながアーモンドアイを負かそうと頑張ってきてるワケだからネ。凄いプレッシャーダヨ」

 

 

 金添さんとロメールさん?も親しそうにやり取りしてるな。

 

 

『自己紹介でもしておくぜ。俺はヴァーディクトデイ……あんたに勝って、この天皇賞を制する馬だ』

 

 

『あらあら。随分と威勢の良い坊や。可愛げがあるわ』

 

 

『精々可愛がっててくれよ……その慢心であんたは負けるんだからな』

 

 

『……フフフ、楽しみにしておくわ。そんなことはなさそうだけど』

 

 

 アーモンドアイさんと話しているとまた誰かが寄ってきた。うん、どうせ牝馬だろうな。

 

 

『か、かっこいい黒鹿毛君がいる!ねぇねぇ!名前なんていうの!?教えて教えて!』

 

 

『あ、ヴァーディクトデイっす。よ、よろしくっす』

 

 

『あたしスカーレットカラー!よろしくね!』

 

 

 こっちはこっちで圧が強いな。ぐいぐい来る。

 

 

《天皇賞秋の返し馬。ヴァーディクトデイがまたも牝馬に絡まれております。宝塚記念でも毎日王冠でも牝馬に絡まれていました。もはや様式美となっております》

 

 

《おっと。クロノジェネシスが威嚇するようにヴァーディクトデイとアーモンドアイ達の間に割って入りましたね。宝塚記念でも似たような光景を見ました》

 

 

 否定したいけど否定できねぇ。

 

 

『さっさとヴァーディ君から離れて!』

 

 

『あら、嫉妬は見苦しいわよ?』

 

 

『嫉妬じゃないもん!』

 

 

『まぁいいわ。レース後にまた会いましょう?黒鹿毛の坊や……私の強さ、目に焼き付けてあげるわ』

 

 

 自信たっぷりに去っていったな。てか坊や呼びかい。だったらいいや。

 

 

(このレースで、その評価を変えてやるよ……!)

 

 

 あんたの頭に覚えさせてやるよ。ヴァーディクトデイっていう馬の名を!

 返し馬を済ませてゲートに入る。ゲートに入って精神を集中させる。

 

 

「いいかい?ヴァーディ。今回は真ん中の枠番、君にとっては少し不利だ。だからちょっと遅れてスタートする。分かったかな?」

 

 

 金添さんの囁くような声。俺は1つ頷いて答える。

 ゲートの中で静かに待つ。静かに待って──静寂を切り裂くようにガシャン!という音が聞こえたッ!俺は少しだけ遅れてスタートする。

 

 

(よしよし、良い感じだ!後方につけることができたぞ!)

 

 

 脚を溜めて、最後の直線で爆発させる!その走りが通用することは毎日王冠で証明済みだ!このまま虎視眈々と最後方で狙い続ける!ジェネ先輩にも、アーモンドアイさんにも勝ってみせる!

 

 

 

 

《秋の天皇賞芝2000m良馬場!果たして偉業を達成するかアーモンドアイ!それに待ったをかけるかクロノジェネシス!はたまた他の馬がこの2頭を出し抜くか!》

 

 

《フィエールマンは秋を制したら春秋制覇。期待がかかりますね。鷹騎手のキセキにも注目が集まります》

 

 

《各馬ゲートに収まりまして、スタートしました!アーモンドアイは五分のスタートを切りました!5番のヴァーディクトデイがやや出遅れたか?》

 

 

《ヴァーディクトデイは後方からの追い込みにスタイルを変えましたからね。その末脚は毎日王冠で実践済みです》

 

 

《それを踏まえてわざと出遅れたという可能性もありますね!ここで積極策に出るのは3番のダイワキャグニーが行きましたが、しかしこれはダノンプレミアムか?12番のダノンプレミアムが外から内へスーッと上がっていきます!早めに先手を奪ったのはダノンプレミアム!》

 

 

《やはり多少無理をしてでもハナを取りたいダノンプレミアムのコンビ。これがどう響くか?》

 

 

《最初のコーナー先頭で回るのはダノンプレミアム。その後ろ2番手はダイワキャグニー。そしてアーモンドアイは先行集団の先頭4番手の位置!好スタートを決めたアーモンドアイは4番手に位置しています!その前3番手はキセキです》

 

 

《アーモンドアイとロメール騎手は非常に落ち着いていますね。プレッシャーを受けてもなお自分達のレースを展開しています》

 

 

 

 

 最後方からレースを窺う。今回のペースはそれなり、あまり速いペースではない。このままのペースを維持で問題ないだろう。ただ、やっぱりプレッシャーというものは感じる。大舞台を経験してはいるものの、それでもまだ慣れてはいないってことか。

 

 

(焦るな、焦るな。レースはまだ始まったばかりだ)

 

 

 虎視眈々と控える第2コーナー。勝負を仕掛けるタイミングを考えろ。少しでも誤ったら負け一直線だ。だから、絶対に誤るわけにはいかない!

 

 

 

 

《第2コーナーに入ります。先頭は12番ダノンプレミアム。1馬身から2馬身のリード。東京巧者の3番ダイワキャグニーが2番手、3番手にはキセキ。キセキは今日はこの位置だ。4番手には7冠馬アーモンドアイ、8冠の偉業を達成できるか?アーモンドアイ。その後ろには葦毛のウインブライトがいました内からはブラストワンピースが上がってきている。内からブラストワンピース。間には無冠の大器ダノンキングリー。そろそろG1タイトルに手を届かせたいところ》

 

 

《そろそろ1000mを通過しようかというところ。ペースとしてはノーマルペースですね》

 

 

《そしてダノンキングリーの後ろ同じ勝負服、クロノジェネシスとフィエールマン、クロノジェネシスとフィエールマンは後方につけています。ここで1000mを通過しました。1000mのタイムは60秒5!60秒5で最初の1000mを通過しました!最後方はカデナとスカーレットカラー。そしてヴァーディクトデイがここに控えています。唯一の3歳馬ヴァーディクトデイは後方待機。毎日王冠の末脚を炸裂させるか?》

 

 

 

 

 前を走る馬がいるから気持ちが昂る。だけど、それを抑えつける。

 

 

「ヴァーディ。落ち着いていくよ?少しのミスがそのまま負けに直結する……君がいるのはそういう舞台だ」

 

 

(わーってるよ金添さん!我慢するさ!)

 

 

 昂る気持ちを抑えつけながら走る。向こう正面、レースはよどみなく進んで第3コーナーへと入っていく。離されないように、最後の直線で全員まくれる位置をなんとしてもキープする。俺なら最後の直線で全員まくれる。それぐらいの気概で!

 

 

 

 

《向こう正面を過ぎて第3コーナー!ケヤキの向こうを過ぎていました!先頭はダノンプレミアム3馬身のリード!アーモンドアイはまだジッと構えています。まだジッと構えています前から5番手!先に行ったのは外からジナンボー!良血馬ジナンボーが上がってきている!早めに外とりついたジナンボー!残り600の標識を過ぎて最後の直線に入ろうとしているさぁ!この走りを瞳に焼き付けてください!東京競馬場最後の直線約500m!先頭はダノンプレミアムこのリードを守り切れるか!?》

 

 

 

 

 最後の直線の手前、第4コーナーが終わろうかというところ!ここで金添さんの鞭が入った!つまりは行けという合図!

 

 

(丁度行こうと思ってたところだよ!)

 

 

 俺は体勢を低くして一気に加速する!ここから全員まくって、俺が1着を取ってやる!

 全身全霊、毎日王冠の時のように走り抜ける!外に膨らんで、前を走る馬の誰よりも外を走る!1頭、また1頭と躱していく!大外からぶん回して上がっていく!

 

 

(今度こそジェネ先輩に勝ってやる!まだまだ、行けよ俺の脚!)

 

 

「いけヴァーディ!もっと、もっとだ!」

 

 

(おうよ!)

 

 

 金添さんの鞭がもう一度入る。坂に入って、俺はその勢いのままに外から上がる……その時だった。

 内から強烈な気配が2つ。1つは俺のすぐ近く……ジェネ先輩によるもの。

 

 

『勝つのはわたし!勝って、あのアーモンドアイよりも上だって証明する!』

 

 

 そしてもう1つは俺よりも前の位置……おそらく、アーモンドアイさんによるもの。俺の目に映ったのは。

 

 

(んだよあの速さ……!)

 

 

 俺と同じぐらい、もしくはそれ以上のスピード。その辺よく分からないけど、多分同じぐらいのスピードで上がっている。ジェネ先輩は俺よりも先に、もう1頭と一緒に抜け出していた。俺は……必死に脚を動かすけどあの2頭よりも少しばかり遅い。

 

 

(けど!俺はもう諦めねぇって誓ったんだ!全力を出して届かねぇ?だったら、全力以上で駆け抜けるしかねぇんだよ!)

 

 

 多分だけど、このまま走っても入着できる。きっとよくやったと褒めてくれるだろう。だが、それでいいのか?1着を取れてないのに称賛されて、それで本当にいいのか?

 

 

『いいわけねぇだろうが……ッ!』

 

 

 そしたら!また前までの俺に逆戻りだ!そんなこと、許せるわけがねぇだろ!

 もうそこまで距離はねぇ!全力出しても届かねぇなら、()()()()()()()()()()()()()!!さらにギアを上げて!




ヴァーディは届くのか?
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