日経新春杯
| 枠順 | 番号 | 馬名 | 性齢 | 人気 |
1 | 1 | ダイワキャグニー | セ7 | 4 |
1 | 2 | ロサグラウカ | 牝6 | 15 |
2 | 3 | サトノソルタス | 牡6 | 7 |
2 | 4 | ヴァーディクトデイ | 牡4 | 1 |
3 | 5 | サンレイポケット | 牡6 | 6 |
3 | 6 | ミスマンマミーア | 牝6 | 14 |
4 | 7 | エアウィンザー | セ7 | 17 |
4 | 8 | バレリオ | 牡6 | 11 |
5 | 9 | サトノインプレッサ | 牡4 | 9 |
5 | 10 | ヴェロックス | 牡5 | 3 |
6 | 11 | アドマイヤビルゴ | 牡4 | 2 |
6 | 12 | クラージュゲリエ | 牡5 | 5 |
7 | 13 | ワセダインブルー | 牡6 | 13 |
7 | 14 | レイホーロマンス | 牝8 | 10 |
8 | 15 | ショウリュウイクゾ | 牡5 | 8 |
8 | 15 | レクセランス | 牡4 | 12 |
8 | 15 | ミスディレクション | セ7 | 16 |
俺の年明け始動戦日経新春杯!第4コーナーを回って残り400……ここで一気に加速するッ!
『行くぜ行くぜぇぇぇぇ!』
調子は絶好調!新しい走りも、もう身に着けた!地面をしっかりと踏んで、掴んで、離す!このイメージが大事だ!接地時間が増えたのでその分強く踏み込むことを大事に、少しでも前に飛ぶことを意識する!ぶっ飛ばしていくぜ!
《第4コーナーのカーブを回って先頭はダイワキャグニー、ダイワキャグニー先頭で残り400m!内16番ミスディレクション頑張っている!粘っているぞミスディレクション!さぁ一番人気のヴァーディクトデイはまだ最後方っ、来た来た!大外からヴァーディクトデイが伸びてきた!横に広がった馬群、その一番外からヴァーディクトデイが伸びてくる!馬群は横に広がってショウリュウイクゾ!ショウリュウイクゾも上がってきた!11番クラージュゲリエも追い込んでくるが、これは大外ヴァーディクトデイだ!》
《他の馬をあっという間にごぼう抜き!放牧でレース勘が鈍っているのでは?ともささやかれていましたが!このレースっぷりは心配する必要はなかったでしょう!》
《残り200を切ってヴァーディクトデイが先頭に並びかける!ヴァーディクトデイがショウリュウイクゾを躱して先頭に立った!ヴァーディクトデイ先頭先頭!飛ぶような末脚その速さは並ぶものはいない!ヴァーディクトデイが後続を突き放す!2番手はショウリュウイクゾとクラージュゲリエそしてミスマンマミーア!ミスマンマミーアが外から飛んできた!しかしヴァーディクトデイには届かない!ヴァーディクトデイが後続を5馬身引き離したところでゴールイン!》
《年明け初戦を見事に勝利で飾りました、ヴァーディクトデイの見事な走り!今年も期待が持てますね》
《2着はショウリュウイクゾ、3着はミスマンマミーア!次走が非常に楽しみなヴァーディクトデイの走り!》
よっしゃあ!1着でゴールだぜい!今度は暴走しないように気をつけよう。次走もあるからな。
「よしよし、お疲れ様ヴァーディ。よく頑張ったね!」
「ヒヒィン!(おうよ!金添さんもありがとな!)」
年明け緒戦を見事に勝利で飾ることができた!体調も脚も今んとこ問題なし!これなら大阪杯にも出走できるだろう!そう考えていると。
『君速いね!なんて名前?』
『教えて教えて!』
『もっと走ろう!あわよくば……』
周りの馬が俺に近寄ろうとしていた。まぁ上に乗ってる騎手さん達が必死に抑えているのでこっちには来れないのだが。うん、これもいつも通りって気がする。
《おっと、ロサグラウカとミスマンマミーア、そしてレイホーロマンスが興奮している様子。その先にはヴァーディクトデイがいますね》
《最早風物詩になりつつありますね》
《これもまたご愛嬌ということでしょう》
うるせぇよ!
色々とあったものの無事?にレースは終わり。諸々の検査を終えて輸送されて。レースの疲れを癒すために厩舎ではなくしがらきの方に放牧された。こっちで少しの間ゆっくりして、大阪杯に備えることになる。
『無事に日経新春杯勝てたわけだし、大阪杯出れるよな?検査だって問題ないって判断されたし、脚だって痛みはないし……俺ちゃんと出れるよな?』
いかん、なんか心配になってきたな。これで出れないってことになったら泣くぞ俺。とりあえず草でも食べて英気を養おう。あんま食ったら太るから食べ過ぎないように気をつけて。
「ヴァーディクトデイは無事に日経新春杯を勝ったようだな」
「はい。今後はしがらきで放牧した後、2月後半からは大阪杯に向けて調整の予定です」
秋畑代表は満足そうな表情だ。ヴァーディが勝って嬉しいのだろう。
ヴァーディはしがらきで放牧した後、4月の大阪杯に向けて調整する。中距離のG1、ヴァーディの今後のためにも絶対に勝っておきたいレースだ。たとえ相手が誰であっても。
「そうだ海藤君。ヴァーディクトデイの海外遠征についてなのだが」
「あ、はい。その件がどうかされましたか?」
「ヴァーディクトデイが一口馬主ということは知っているだろう?」
俺は頷く。すると秋畑代表は困ったような笑みを浮かべていた。
「結論から言うと……現状は芳しくないな」
「……正直、予想はしてました」
「好意的な意見は多いのだがね。いかんせん実績がまだ少なすぎる」
ヴァーディクトデイの実績を考えると、心配になるのは分かるだろう。
「大阪杯には、コントレイルが出走する予定だ」
「そうですね。陣営はそう発表していました」
昨年の無敗の三冠馬にして、年度代表馬に輝いたコントレイル。今年の年度代表馬の選出はかなりの接戦となったが、クラシック三冠を無敗で制したことに加えてジャパンカップを2着に好走した実績からコントレイルがアーモンドアイよりも票を集めて年度代表馬に輝いた。アーモンドアイもG1を8勝目という実績があったものの、さすがに厳しかったものがあったのだろう。
ヴァーディが出走する大阪杯には……このコントレイルが出走してくる。ここで勝てば。
「大阪杯に勝つことができれば。一口馬主の方々も、ヴァーディの海外遠征に意欲的になるかもしれない……私はそう思っている」
「秋畑代表としては、どう思っていますか?」
「自分の馬が海外で走って、活躍するとなれば。嬉しくない馬主などおらんだろうよ」
秋畑代表は柔らかい笑みで答える。つられて俺も笑みを浮かべた。
「ん、んん。とにかく大阪杯頼んだよ海藤君。コントレイルもそうだが、他の馬にも油断しないように」
「はい。勿論です。完璧な調整をしてみせます」
「あぁ、信頼しているよ」
話し合いを終え、部屋を退出する。1つ息を吐いて。
「……よしっ!」
気合を入れた。ここから忙しくなる。ヴァーディだけじゃなくクロノジェネシスのドバイ遠征、ラウダシオンの調整、他の馬の調整だってある。やることは山積みだ。もっとも、だからこそやりがいを感じるんだけどね。
「頑張っていきますかっ!」
俺は厩舎へと戻っていった。
| ヴァーディクトデイが圧巻の5馬身差V!
1月17日。中京競馬場で行われた日経新春杯(2200m、晴、良馬場)を、ヴァーディクトデイ(1人気)が後方からの追い込み策で見事に勝利を掴んだ。2着のショウリュウイクゾ(8人気)に5馬身つける大勝である。 天皇賞(秋)から放牧していたヴァーディクトデイだが、12月の初旬に海藤厩舎に帰厩。調子が良くなく有馬記念は見送ったヴァーディクトデイだったが、しっかりと調整をし万全の状態で日経新春杯に臨んだ。ヴァーディクトデイの次走は大阪杯を予定している。順調に行けば、皐月賞以来となる無敗の三冠馬コントレイルとの対戦になるだろう。
レース後のコメント
1着 ヴァーディクトデイ(金添騎手) 「やっぱりこの子の末脚は凄いなぁってつくづく思う。一完歩が大きいっていうのもあるし、何より加速力がとんでもない。次元が違う末脚っていうのかな?本当に爆発したように加速する。しかも全然乗っているという感覚がない。空を飛んでいるって感覚。本当に凄い馬。
放牧から帰ってきた直後は調子が良くなかったけど、しっかりと調子を戻すことができた。良いパフォーマンスができたし、次のレースも楽しみという感想。次走は大阪杯、ここをしっかりと勝っていきたい」
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次は掲示板回かもしくは大阪杯前の話。