どもども〜!! 今回もメンヘラおぼっちゃまとチームを組める神ゲー実況やっていきますよ〜!!
前回は黒名君、玲王君とチームを組んだところで終わりましたね。
いや、依桜君が意気消沈中の玲王君に話しかけた時はどうなるかと思いましたが、無事チームを組めて良かったです。てか依桜君勝手に動くこと多すぎな?
さてここからなんですが、3人組を組めたということで同じくチームを組んだ他の選手達と対戦することになります。本来誰と戦うかは非常に重要、強い相手とやれば強力な選手を仲間にできる反面負ける可能性も上がり、かといって弱いのとやって雑魚を仲間にしても意味が無いですね。
なので対戦相手の選択は本来非常に重要なんですが、今回に限ってはそうではありません。なぜなら玲王君と組んだ場合はほぼ間違いなく潔君、凪君、馬狼君とやることになります。チーム組んだ時もそんな会話してたので間違いないでしょうね。
“一通り見て回ったけどこの3rdステージにはあの白髪君ともう一人、潔? って言ってたっけ? はいないみたい。先に勝って進んだか、負けて落ちたかはわからないけど”
早速潔君達を捜索しましたがいませんね。恐らく今頃凛ちゃん達とやり合っている頃でしょう、蜂楽君を取られて馬狼君を取って這い上がってくるはずなのでそれまでトレーニングでもして待ちましょうか。
「くろなん、もっと強いボールでいいから」
「OK。次から修正する」
という訳でチームトレーニングです。二人とも協調性はブルーロックの中でもまとも寄りなので経験値は入りやすいです。あ、このゲームには隠しパラメータで協調性ってのがあるんですけど、これが高い程一緒にトレーニングした時に経験値が高くなる傾向にあります。
てかどいつもこいつも協調性なさすぎなんだよこの漫画、全員潔君になれ。
「ねぇレオオ、あの白髪君⋯⋯凪って言ったっけ? 組んでる潔も含めて相手の強さはどんくらいなの?」
「⋯⋯なんだよレオオって」
「可愛くない? レオオ」
「いや、いいけどさ。なんかイラッとするんだよな」
「え〜〜! くろなんは?」
「よきよき」
⋯⋯なんか依桜君明るくなってない? いや最初から小悪魔的な要素はあったけどさ、他人にあだ名なんて付けなかったけどな。これはあれですね、ゲームを進むにつれてオリキャラの人格形成が固まってくるやつですね。まぁ可愛いからなんでもいいけど。
“くろなんは気に入ってくれたみたいで良かった。それにしても二人共、顔がいいから選んだけど中々やるね。特にレオオは器用でなんでもできてすごい”
うんうん、玲王君の器用さはまじでゲーム内ダントツですからね。彼をプレイキャラにすると全キャラの全能力を理論上習得可能です、イカレてんな? オリキャラですら全能力は無理なのに。
「結構ハードにトレーニングしたし、そろそろお風呂行かない? 汗かいちゃった」
「おー、裸の付き合いってやつだな」
レオオ⋯⋯いやそうなんだけど依桜君に言うと別の意味に聞こえるんだよなぁ。くろなんは顔真っ赤にしてるし、可愛いかよお前。
「? ⋯⋯どしたのくろなん?」
「いや、今更だけどお前本当に男だよな? 疑惑疑惑」
「なんなら脱ごうか? どうせお風呂で脱ぐし♡」
やめろ依桜君!! 胸をチラ見せしながら誘惑するのは!! くろなんのライフはもうゼロよ!! てかトレーニング後で火照ってるから無駄に色っぽいんだよ!! もっとやれ!!
「馬鹿なことやってねぇで行くぞ」
「は〜い」
てことで風呂シーンですが、カットじゃ!! 男の娘の裸とかお茶の間に見せれるかい!!
⋯⋯え? 前は見せてただろいい加減にしろ? うるせぇ、どうせ潔君チームとマッチングするのは風呂場だからそん時まで我慢せい!
“お風呂と夜ご飯を済ませて部屋に来た。二段ベットと一人用のベットがあるだけの簡素な部屋だけど、誰がどこで寝ると決めないとだね”
『姫宮、ここで寝ろよ』
“っと思ったんだけど2人して一人用の方を譲ってくれた。よくわからないけどラッキー♪ ”
なんて紳士なんや! ベットで醜く争ってたクサオやヘタクソとは大違いだぜ!
まぁこんな感じで協調性があるキャラと組むと余計なストレスを抱えなくていいのでお得です。まぁ玲王君の方はいつヘラってもおかしくないので割と爆弾ですけど。
「ねぇくろなん、くろなんの三つ編みって可愛いよね。どうやってたの?」
「簡単だぞ、明日やってやろうか?」
「ホント? ありがとう! お礼にボクのパジャマ貸してあげる!」
「お前が着てるリボンがついたやつか? というかこんなのどこから⋯⋯」
「一日外出券で外に出た時に買ってきたんだ〜!」
天国ですかここは? フリフリのパジャマ着てはしゃぐ依桜君もそれに付き合ってあげてるくろなんも可愛すぎるじゃ〜〜!! くろなんの髪おろした姿もめっちゃ萌えるで!!
「そういえばレオオどこ行ったの?」
「20分前くらいに出てったぞ。歯磨き歯磨き」
あ(察)⋯⋯レオオ、今頃何してるのかな? ()
見に行かなきゃダメですよね〜。あ〜、歯ブラシ使って花占いとかしてなきゃいいんですけどねぇ。まぁそんなんする奴いないか!
──凪は戻ってくる⋯⋯凪は戻ってこない⋯⋯凪は戻ってくる⋯⋯凪は戻ってこない
あ、はい。知ってた。しっかりバッチリメンヘラってますねレオオちゃん。どうすんのこれ、闇のオーラが溢れてんだけど。
「お、おい⋯⋯あいつやばくないか?」
「何やってんだろ? お〜い、レオオ!」
依桜君!? あの場に普通に突入して行ったぞ!? やっべぇって!? おいおい、死んだわあいつ。
「歯ブラシ毟るのは勿体なくない?」
「⋯⋯ほっとけよ」
「またそんなこと言ってさ。部屋戻って一緒に男子会しよ」
あの状態の玲王君を引っ張っていきましたけど⋯⋯あれ引き取ってどうするのかね? まぁいいや、就寝になるんで次の日にスキップです。寝て起きればメンヘラも治るやろ(適当)
おはようございます、今日は朝からトレーニングでございます。潔君達がこのステージに来るのは恐らく明後日くらいなのでそれまでに能力を高めたいところ。
というかそう考えると玲王凪のニコイチコンビって二日三日しか離れてなかったのにあんなに拗れたんか。凪君が思ってること全部口にすれば解決すると思うんだけど、あの赤ちゃんには厳しいのかね?
「ふ〜、今の連携いい感じじゃない?」
「だな、姫宮に付いてくの大変だけど着実に進歩してる感触がある。成長成長」
「OK、基本は俺が真ん中で左右に黒名と姫宮だな。攻撃の主軸は姫宮で、黒名は動き回って撹乱してくれ」
「それで異論ないけど、お目当ての白髪君達見つからないから試合できなくない?」
「もう先に進んだんじゃないか?」
あ〜、確かに潔君達はもうちょいすればここに来ますけど依桜君達視点だとわかりませんからね。先に進んでいるとしたら依桜君達もとっとと進まないとクリアされちゃうと考えてもおかしくはないです。
「俺達も先に進んでみるか? お目当てがいればよし、いなかったら待てばいい」
「そうだね⋯⋯」
▽先に進んでみようか
▽もう少し様子を見てみようよ
潔君達とやるなら待つ一択ですね。先に進めば仮に潔君達と会えても彼らは凛ちゃんらTOP3にリベンジする気満々なので戦える可能性は低くなります。彼らと戦いたいならここでやるしかないんです。
つっても潔君達とやるのか⋯⋯。この段階の潔君、ご存知の通りまだそこまでの強さはないんですがヘタクソイベで覚醒するんですよね〜。正確に言えば馬狼君を喰って強くなるあれですけどあの状態の彼はまじで修羅ですよホント。凛ちゃん士道君と遜色ないと言っても過言じゃない? くらい強いです。
今の依桜君でも五分? くらいなんでハチャメチャですよ。言っときますけど依桜君レベルの強さのオリキャラなんて早々作れませんからね? 今回まじで上振れてますから。まぁやりようによってはヘタクソ回避はできますけどそうすると潔君と馬狼君が覚醒しないからU20戦で戦力不足よなぁ⋯⋯。
まぁでも⋯⋯やるっきゃないよな。玲王君と組んじゃったし、潔君仲間にする恩恵バチくそに高いしなぁ。とりまここはまだ待機っすね。
「もう少し様子を見てみようよ」
「⋯⋯そうだな、急ぐ必要も無いか」
てことで今日のトレーニングを終えまして、進展あるまでスキップしますね〜。
♦♦♦♦♦
依桜が日課のスキンケアや髪のケアを終え、部屋に戻ってきた時だった。黒名はどうやら出ているようで、部屋には玲王だけだ。昨日のような負のオーラは発していないが、練習中も浮かない表情をしていた彼が今も同じように何かに頭を悩ませているようだった。
「レオオ、また落ち込んでるの? 昨日からずっとそんな感じだね」
「⋯⋯ほっとけって言ったろ」
「そんな顔してた人が同じ部屋にいたらオチオチ寝ていられません」
玲王が座っている二段ベットの下の向かい側、自分のベッドに腰かけた。玲王は分かりやすく不機嫌な顔を見せたが、依桜は気にしない。
「相棒と離れて寂しいのはわかるけど、そんなに落ち込むことないんじゃない? 今生の別れってわけでもないんだからさ」
「⋯⋯別にアイツと別々になったから落ち込んでんじゃねぇよ」
「そうなの?」
その言葉に依桜は首を傾げる。てっきり凪と離れて寂しいのか、あるいは選ばれなかったことにいじけているものだと思っていたが、それは本人に否定された。彼らの関係性に詳しい訳では無いが、なら他にここまで落ち込む理由があるのだろうか。
「アイツに⋯⋯行ってこいって言えなかった自分にムカついてんだよ」
玲王がか細い声で言った。本当は悔しさを知って成長する凪に感動し、潔と組みたいと言った彼にいいよと伝えたかった。だが一度凪と離れたら、自分の手の届かないところに行ってしまうのではないか、もう隣に立てないんじゃないかという不安に駆られてしまう。そんなどうにもならないことをぐるぐると考えてしまうのだ。
「⋯⋯そっか」
玲王の話を黙って聞いていた依桜は少し顔を俯かせた。彼はこんなに悩んでいたのに、軽い気持ちで立ち入ったことに申し訳なさを覚える。だけど聞いてしまった以上、何も言わないことは出来ない。
「じゃあさ⋯⋯レオオがもっと強くなればよくない?」
「⋯⋯は?」
「強くなって凪を取り返して、それでまた離れても今度は行っていいよって言えるくらいにさ」
少しの笑みを浮かべて言う。それはきっと依桜自身の望みでもある。初めて玲王を見た時、その姿を自分に重ねた。透子を失った時の自分も同じような顔をしていただろう。玲王にかける言葉は、自分が誰かに言って欲しい言葉でもあるかもしれない。
「レオオ優秀だから、きっとできるよ」
「⋯⋯やっぱ俺って優秀だよな、器用だし。だんだんムカついてきたあのボケクソめんどくさ赤ちゃん⋯⋯!」
「え⋯⋯?」
「アイツにぶち勝って俺が優秀だってこと思い出させてやる⋯⋯!」
「ああ⋯⋯まぁ元気になってよかったね」
なんだか思っていたのとは違うが、結果元気になったならよかったと結論付ける。そもそも他人を慰めるのも得意じゃない。どっちかというと話を聞いてもらう方が多かったから。
「なんの話してるんだ?」
「あ、くろなん。なんでもないよ、絶対勝とうねって言ってただけ」
「なんだそれ、ずるい。俺も混ぜろ」
戻ってきた黒名もまじえて、その日は遅くまで語り合った。それぞれの考えを共有する内に依桜の中の勝ちたいという思いに火がついたのを、彼は無意識に感じ取っていた。
──そして次の日、運命の歯車が動き出すことになる。
夜、風呂場で身体を洗いながら頭を悩ませている少年。潔世一はチームメイトの馬狼のことを考えていた。彼を奪ったのはいいが、自分勝手すぎて協調性もクソもない。凪も多少はマシといえ、元々面倒くさがりで中々難しい。必然的に潔が苦労人ポジションに収まってしまったのだ。
(⋯⋯俺が何とかするしかないよな)
そう決意した時、隣に誰かが座ってきた。そちらをちらっと見た潔が顔を赤くすることになる。綺麗にケアされた長いピンク髪、長いまつ毛に縁取られた透き通る瞳。どう考えても女子にしか見えないが、一瞬見てしまったのだ。可愛らしい彼の下半身に自分と同じモノが生えているのを。
(え⋯⋯女の子!? ⋯⋯じゃない? ⋯⋯)
チームZにも千切豹馬というそこらの女子より遥かに可愛い男がいたが、彼も声や身体つき、そして精神は正しく漢だった。しかし潔の目に映った美少女? はどう見ても女子にしか見えない。やわらかそうだし、ゴツクもない。
(って何考えてんだ俺は!?)
軽くパニックになった潔だが、隣の彼がこちらをじっと見ていることに気づいた。なにかする訳でもなく、ただ潔を眺めていた。
「えっと……何か用?」
「君、潔世一だよね?」
「……そうだけど」
突然の問いかけに、なぜ自分の名前を知っているのか? という当然の疑問を抱える潔だが、それを聞く前に更に目の前の少年は口を開いた。
「ねぇ、ボクとやらない?」
「……はぁ!?」
二人の出会いは、依桜の明らかに足りていない言葉と潔の盛大な勘違いから始まった。