〖ブルーロックRPG〗実況プレイ   作:マルメロ

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お久しぶりです。柊君のプレースタイルもだいぶわかったので修正作業をしておきました。
これからの予定ですが、依桜君の過去編が後2話程度で終わる予定なのでトライアウト→依桜君過去編→U-20編という流れを考えております。よろしくお願いします。


存在証明

 

 

 姫宮依桜のスーパーゴールで始まった適性試験第3試合。No.3の実力を見せつけられた両チームだが、そのプレーで逆に火がついたのか瞳から熱いものが容易に感じ取れる。少なくともこれくらいで戦意喪失する者はここまで脱落しているだろう。

 

 

「ハイハイなるほどな、イカれた身体能力と速さの感覚派ってトコか? せやけどゲームメイクと視えてるモンは2流やろ」

 

「……!」

 

「だいたいわかったわボケ(プリンセス)。ほなアウトプットといこか」

 

(こいつ、あのワンプレーでここまで……!? No.5……烏旅人……!)

 

 

 一瞬で依桜の能力値を把握し、それを口にする烏旅人。その洞察力の高さに潔は驚いた。TOP6の中で依桜とも潔とも面識がないのは彼だけだ。故にどのように戦うか決めあぐねていたのだが、少なくとも舐めてかかれる相手では無いのは十二分に理解した。

 

 

「ちッ……! 見てろよ、次は俺が決めてやる……!」

 

「やる気満々じゃんライチン。ま、ボクがあと4点入れるから無理だけどね」

 

「ああ!? なんだライチンって! 変なあだ名つけんじゃねぇ!」

 

「そっち!? え〜……じゃあライチーヌは? ……それともライライとか……ライチンゲールとかはどう?」

 

「だぁ!! もうライチンでもなんでも好きに呼びやがれ!!」

 

(……緊張感のないヤツら)

 

 

 依桜と雷市の試合と一切関係のないやり取りを呆れて見ている千切。そんな中試合がリスタートし、今度はチームCの反撃だ。

 

 

「ボクとやる? No.5くん」

 

「アホか、俺は勝てる勝負しかしない主義やねん。お前と1on1とかやってられんわボケ」

 

 

 ボールを持つ烏を止める依桜。それに対しすかさず烏は右サイドに長いパスを出した。しかしその出されたボールの先には氷織が待ち伏せている。

 

 

「視えとるで、そのパス」

 

「抜き足差し足……忍び足」

 

「ばきゅん」

 

「……!? いつの間に僕の裏に!?」

 

 

 パスカットされたかと思われたパス。しかし氷織の裏から抜けてきた乙夜がボールを確保、そしてワンタッチで烏へと返した。

 

 

「速くなってるじゃん乙夜! でも(コイツ)に戻したら一緒でしょ!」

 

「同じなわけないやろ、ボケが」

 

(……手!?)

 

 

 烏より先にボールに触ろうとする依桜。だがそれを阻止するように烏が依桜の前に強引に手を入れてくる。体格差で負けている依桜は身動きが取れず、ボールは烏が確保した。

 

 

「お前の能力は突出しとるかもしれんけど、単純な体格(フィジカル)だと凡以下やろ」

 

「……うっざ」

 

 

 烏はそのままシュートを放ち、難なくゴールネットを揺らした。確かに依桜の身長や筋肉量などはサッカー選手としては最低値だろう。しかしそんなこと分かりきっているので、相手と間合いを取ったり素早い動きで体格差をカバーしていた。それを烏はいとも容易く弱点をついてきた。依桜にとってはかなりやりづらく、そして曲者だ。

 

 

「烏のキープ力と分析、その裏で暗躍する『シャドウストライカー』乙夜。あのコンビで勝ち上がってきたからコンビネーションの完成度はダントツやろね、舐めたらアカンで。僕も抜かれた……ごめん」

 

「単純な一対一ならボクは安易に敵の懐には飛び込まない……だから1回乙夜を経由してボクとフィジカル勝負できる状況を生み出した……ってこと? やりにくい害鳥だね」

 

「うん。せやけど烏の武器はキープ力……その烏が勝負を避けたってことは最大限警戒してる証拠やね。君もエグいスペックしてるで、姫宮くん」

 

「なんか詳しいねひおりん。知り合い?」

 

「関西の同じユースチームやったから。まぁ僕から言えるのは弱点狙われるのは、諦めて自分の長所(ストロングポイント)で勝負することやね」

 

 

 どうやら関西のユースチームで烏と氷織はチームメイトだったらしい。故に彼のプレースタイルを熟知していたのだ。

 

 

「行くぞ姫宮、まずは俺とお前で崩す」

 

「OK、害鳥駆除だね」

 

 

 今度はチームBのキックオフで試合再開だ。潔と依桜がボールを回しつつ敵陣深くまで切り込んでいく。

 

 

「行かせんでボケ共が」

 

「すっこんでろクソカラス」

 

「さっきのお返しだよ」

 

「……!?」

 

 

 No.3とNo.4の連携攻撃。当然警戒すべきであり、烏が直々に潰しに来る。しかし烏が得意のハンドワークで依桜を封じようとしたその瞬間、彼の視線の裏をつく動きで死角に潔が潜り込んだ。依桜からのパスを受け取った潔はそのままゴール目指して突き進む。

 

 

「追いついたぞ潔!!」

 

(……って突っ込んでくるお嬢誘って……ここでスルー……!)

 

「……マジか!? 読んでやがった!?」

 

 

 自陣に深く切り込んでくる潔に1番に追いついたのはやはり千切。得意のスピードを用いてファウル上等のスライディングをしてくるが、それも読んでいた潔はあえて依桜からのパスをスルーした。

 

 

「チッ……! 國神!」

 

「ああ、もう行ってる!」

 

 

 潔がスルーしたパス、その軌道上にいた柊にボールが渡ろうとする。しかしすぐに國神も追いついてきた。

 

 

「鬼フィジカルで肉弾戦……ってタイプだよね君は♪」

 

「姫宮には出させねぇぞ」

 

 

 柊の身長と体格は高校サッカー界では恵まれている方だと言って差し支えないだろう。だが國神と肉弾戦でやり合えば勝てる人間は高校サッカーどころかブルーロック内でも極わずか。故に柊は別の角度から勝負を仕掛ける。

 

 

「でも残念、ボクにも君と同じように武器がある」

 

(……!? ノールックでアウトサイドトラップ!?)

 

 

 素晴らしいトラップで國神の裏をついた柊。そのまま流れるように依桜にパスを出すが、やはり彼には烏がマークについている。

 

 

「だからやらせへんで非凡が」

 

「また来た……害鳥マジうっざ……!」

 

 

 頭上に来たボール目掛けて依桜が跳ぼうとした瞬間、追いついてきた烏が身体をぶつけてくる。ファウルとも捉えられるくらい強いあたりだが、烏は計算してファウルを取られないギリギリを攻めてくる。またもや動きを封じられた依桜だが、ボールロストだけは免れようと足を伸ばした。

 

 

「もらうぞ害鳥野郎」

 

「な……!? 潔世一!?」

 

 

 依桜が弾いたボールを潔が確保した。烏が依桜を止めるコト、そして依桜がボールを弾くだろうコトまで予見してポジショニングしていたのだ。これにはさすがの曲者烏も面食らう。

 

 

(よし抜けた……! お嬢と國神はまだ後ろだな……こっちの手駒は……)

 

「ちゅーす、行かせねぇよ4番手さん」

 

(うっせえ視えてんだよ忍者野郎……! 俺の狙いは左サイド……!)

 

「うん、ここやな潔くん」

 

 

 乙夜の素早いマーク。それに対し潔は左サイドの氷織にボールを預けた。そして自身は乙夜の裏に抜ける動きをする。

 

 

「だから行かせないっての」

 

(やっぱりついてくるな乙夜……! ならその裏の更に裏……! で、氷織に一瞬気を取られた今……!)

 

「くッ……!」

 

 

 乙夜の裏に抜け出すオフ・ザ・ボールと眼の使い方。氷織との連携ありきとはいえ乙夜を完璧に出し抜き、氷織からのパスをそのままダイレクトシュートでゴールにぶち込んだ。これでスコアは2-1だ。

 

 

「ナイスシュートやね、潔くん」

 

「……氷織お前、超越視界(メタ・ビジョン)使えるのか?」

 

「メタ……何それ?」

 

「あ、そうだよな。えっと……眼の使い方なんだけどさ、周辺視野で常にフィールド全体を視るカンジで」

 

 

 ゴールを決めた潔に声をかける氷織。しかし潔から返ってきたのは聞き覚えのない単語だった。そもそもメタ・ビジョンが潔の造語なので理解できないのは当たり前、それに気づいた潔は若干恥ずかしそうにしながら説明を始めた。

 

 

「……なるほどな、僕は自分のできるプレーを反射でやってただけやけど……やれそうな気がするわ、超越視界(メタ・ビジョン)

 

「ああ、さっきのパス。あれは俺と視界の共有が完璧にできてないと不可能だった。多分無意識で超越視界(メタ・ビジョン)使ってたんだと思う」

 

 

 潔と氷織が言葉を交わして情報を交換する最中、それを少し離れたところから聞いている者がいた。

 

 

「メタ……ビジョン」

 

 

 二子一輝だ。前髪に隠れた瞳で二人の姿を捉え、彼もまた思考を張り巡らせている。潔に勝つには自身の実力は足りていない。もう一段階、成長する必要があると。その手がかりを見つけた気がしたのだ。

 

 

「ったく……これだから非凡相手はめんどいねん」

 

「嫌なら巣に帰れば?」

 

「アホか、これからが面白いとこやろが」

 

 

 試合が再開され、烏が攻め上がる。依桜が当たりに行くがやはり烏は勝負を避け、サイドを走る乙夜にパスを出した。

 

 

「バレバレやで、もっと気の利いたパス出さんかい」

 

「……!? うっとおしい羊やなぁ」

 

 

 しかしそのパスを氷織がカットした。前線を走る潔を視界に捉え、そしてそのままフィールド全体を周辺視野で見渡した。

 

 

「確かに……凄いなこの眼の使い方」

 

 

 ゴール前で待つ潔に目掛けて超高精度のロングパス。メタ・ビジョンを使える者同士でしか共有できないパスは國神の裏を取った潔の足元にダイレクトで届く。

 

 

(完璧だ氷織! 後はダイレクトでゴールに…………!?)

 

「なるほど、面白いです超越視界(メタ・ビジョン)

 

「……二子!?」

 

 

 しかし潔へのパスを二子が読んでカットした。メタ・ビジョンを使う者同士にしか見えないはずの世界、そこに彼は割り込んできたのだ。なぜこんなプレーができたのか、答えはひとつしかない。

 

 

「まさか……お前も超越視界(メタ・ビジョン)を!?」

 

「言いましたよね? 僕と君は同じ眼を持ってるって」

 

 

 動揺する潔を待ってはやらない。すぐに前にポールを蹴り出し、前線に繋ぐ。

 

 

「ええやん、使えるな目隠れくん」

 

 

 ボールを受け取ったのは烏。だが彼の元にはすぐに雷市と氷織がマークについた。

 

 

「行けや忍者」

 

「ずっきゅん……ばちこーん」

 

「……!?」

 

 

 二人に囲まれたと見るや否や、すぐに乙夜に向けてパスを出す。あっさりと柊の裏を取り置き去りにした彼はキーパーとの一対一を制してゴールを決めた。

 

 

「もうちょいはよ動けやボケが」

 

「うるへー、そっちが俺に合わせろ」

 

 

 烏を封じても乙夜がいる。彼らのコンビネーションはブルーロックの中でもトップクラス、止めるのは簡単ではないだろう。

 

 

「やべぇな……全然試合に入れてないぞ、俺達」

 

「ああ……氷織・二子(アイツら)みたいに存在を主張しないとマジで終わる」

 

「潔もどんどん先行ってるし……クソ」

 

 

 そして烏・乙夜の活躍は裏を返せばそれ以外のメンバーの役割を奪うことに繋がっている。守備で活躍している二子、パサーとして潔と連携できる氷織のようなチームメイトのサポートに特化した武器を持たない國神と千切にとって、存在を主張するというのは中々に難しいのだ。

 

 

(いや……難しく考えなくていい。フィールドのど真ん中じゃ烏と乙夜の連携に入れないけど、俺の足がフルに使える右サイドなら……)

 

 

 足が速いという脳筋寄りな武器を持つ千切だがその実意外と頭脳派な一面も持ち合わせている。今の自分に何ができるか、何をするべきかを冷静に考えて実行する思慮深さを見せる時もあるのだ。

 

 

「行くぞ國神、俺とお前で……!」

 

「ああお嬢……存在証明開始だ……!」

 

 

 彼らは一次選考からずっと同じチームでプレーしている仲間だ。お互いの武器や弱点は誰よりも理解している。故に二人のプレーが交わればTOP6にも一泡吹かせられると確信している。

 

 

「姫宮!」

 

「OK世一」

 

 

 試合はすぐにリスタートされる。ドリブルで攻める依桜にパスを求める潔。すぐに反応した依桜が潔にパスを出すが……。

 

 

「君は自由にはさせません」

 

「クッ……!? (……二子(コイツ)マジうぜぇ……!!)」

 

 

 潔には二子がピッタリとマークについている。メタ・ビジョンを使える潔を完璧に止められるのは同じくメタ・ビジョン使いの二子だけだ。他に可能性のありそうな烏が依桜についている以上、二子のマークが潔に集中するのは当然の流れなのかもしれない。

 

 

「よっしゃ、一気に決めたるで」

 

「テンションアゲアゲ的な?」

 

 

 二子が弾いたパスを烏が拾った。そのまま乙夜に繋ぐ黄金ルートへと移行しようとするが、そのコースは塞がれてしまった。

 

 

「行かせっかよニンジャラ男が!」

 

「なんだお前……めんどくさそー」

 

 

 乙夜には雷市がピッタリとマークについていた。乙夜が振り切ろうとするが持ち前のスタミナと根性でなんとか彼に喰らいついて来る。

 

 

「……!? ストーカーかよお前……」

 

「アイアムセクシーフットボーラー……!」

 

「チッ……! 手こずってんなボケが」

 

 

 雷市に手こずる乙夜へのコースは諦め、別の道を模索する。しかしもうすぐ依桜が追いついてくるだろうし、迷っている時間はなかった。

 

 

(……ここだ烏……俺を視ろ!!)

 

「……!?」

 

 

 そんな時だ、右サイドを疾走する赤い光が烏の視野に映った。誰よりも速くフィールドを駆け抜ける姿はまるでチーターや豹のそれだ。

 

 

(出せ烏! この足が欲しくないのか!)

 

「ええやん、チャンスやるで赤いの」

 

 

 右サイド、広大なスペースを駆ける千切豹馬。彼のスピードに興味を持った烏は不敵にニヤケながら長いパスを出した。空いているスペースに落ちたボールを千切が確保しようと走る。

 

 

(よし、ゴール前まで運んでセンタリング……)

 

「行かせっかよお嬢……!」

 

「潔……!?」

 

 

 しかし彼の前に潔世一が現れた。読んでいたのか、千切へのカバーがギリギリ間に合う位置に詰めてきている。

 

 

(マジか……どっから来たコイツ……!? ……どうする? トラップしてたら追いつかれる……!)

 

「読めてんだよ箱入りお嬢! お前の弱点はトラップの瞬間だろ!」

 

 

 潔の言う通り、いくら足の速い千切でもトラップする瞬間だけは減速せざるを得ない。その一瞬を狙えば彼に追いつき、再び加速されるのを阻止できる。

 

 

(だったらもう……一か八か進行方向へ……止めず弾く!!)

 

「……!?」

 

 

 窮地に追い込まれた千切の新たな策。それはボールを自身と同じ速さで進行方向へ蹴り出すことによって減速せず、トップスピードを維持したまま突き進める新走法。意表を突かれた潔を抜き去り、一気にPA横まで侵入した。

 

 

「ええスピードしとるやん赤いの」

 

「今……このタイミングだろ!」

 

 

 PA内に烏と乙夜が入ってきたのを見て千切がセンタリングを出した。彼のスピードについていけず、PA内は比較的手薄だ。しかし千切のセンタリングは弧を描き、烏や乙夜が待つPA内ではなくその後ろへと突き進んだ。

 

 

「決めろヒーロー」

 

「ナイボお嬢」

 

(本命は國神……!? アイツら……烏と乙夜を囮に使いやがった……!?)

 

 

 ゴールから30mはあるであろう位置でボールを受け取った國神。そのまま左足を振り抜きシュートを放つ。威力、精度ともに十分だがシュートはキーパーの正面に飛んでいった。ただのシュートなら止められていただろうが、國神のシュートは激しくブレる無回転シュートだ。弾こうと腕を伸ばしたキーパーの横を抜け、ボールがネットを揺らした。

 

 

「しゃおらぁ!!」

 

 

 千切と國神が目まぐるしく変化する試合状況を更に激化させた。TOP6以外点を取れていない状況をひっくり返したのだ。

 

 

「やってくれるやないかボケコンビが」

 

「アガるねぇ……」

 

 

 もちろん出し抜かれた側も黙ってはいられない。同じチームとはいえU-20戦のレギュラーを奪い合うライバルでもあるのだ。TOP6に入っているからといってレギュラーが確約されるわけではないし、安心もできない。

 

 

「はは……クソ熱いじゃねぇかこの試合(ゲーム)……!」

 

「熱いじゃねぇか……じゃないってのバカ世一!」

 

「痛って!? 何すんだ姫宮!?」

 

「味方だけならともかくなんで敵まで強くしちゃってんの!」

 

 

 熱くなっているところにいきなり依桜にデコピンされた潔。当然抗議するがむしろそれをしたいのは依桜の方だろう。なんせ向こう側の二子、千切、國神全員が潔に感化されて覚醒してしまったのだから。

 

 

「いや……別に俺は関係ないだろ」

 

「世一って無自覚天然タラシ? 明らかにみんな世一のコト意識してるっての、というかニコニーには直接ヒントあげちゃってるし」

 

 

 ちなみにニコニーとは二子のことだ。彼がメタ・ビジョンに目覚めたのは潔のせいと言っても過言ではないかもしれない。氷織と情報共有するのはいいが、敵に聞こえるようなところで言うなと切に思う。

 

 

「うっせぇな……お前だって一点取ってからずっと烏に手こずってんじゃねぇか」

 

「ホントそれ! あの害鳥マジでどうにかしないとボクが目立てないんだけど! ストーカー反対!」

 

 

 烏の執拗なマークで思うように動けない現状には依桜もうんざりしていた。誰かが烏のことを殺し屋と称していたが、どっちかというとストーカーだ。

 

 

「……ストーカー……!」

 

「え? どしたの世一?」

 

「そうか……これなら……!」

 

「ちょ……」

 

 

 突然走り出してしまった潔に依桜は困惑する。もしかしたらまた何か考えがあるのかもしれないが、全く意図が読めなかった。

 

 

「雷市!」

 

「ああ!?」

 

「お前の力貸してくれ! 害鳥駆除作業だ!」

 

 

 試合は2ー3でチームCが優勢。しかし潔世一の起死回生の一手で戦況はまた変化を見せるだろう。運命のU-20日本代表戦、レギュラーを決める戦いは更に激化しているのだった。

 

新英雄大戦 依桜君に選んで欲しい国は?

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