へいどもども、私だ。
いや〜前回はさすがにビックらこきましたね! まさか依桜くんがU-20側に行くとは夢にも思ってなかったわけで……全くの想定外だったんで他の実況者さんの動画見て、オリキャラがU-20代表になった際の立ち回りを勉強しました。つーこって色々やりたいことがあるわけですが、優先的にやることがいくつかあります。
・U-20メンバーからの好感度を上げる。
・愛空くんにメタビを習得してもらう。
ま、最重要なのはこれっすかね。愛空くんメタビ習得は多分難しくないです。依桜くん使えはしないけどやり方はわかるし愛空くんの能力的に使えないことはないはずなんで。
問題は……U-20メンバーの好感度ですかねぇ……ぶっちゃけ依桜くんだけならどうとでもなるんですけど一緒についてきた悪魔が確実にやらかすんで、まぁ同じ
「決戦は2週間後、君達は勝つために選ばれたU-20日本代表メンバーである! そして今回待望の初招集になるのが糸師冴選手だ!」
「すっげ……本物じゃん」
「カッケー! まじで一緒にやれるのか?」
「そうか? いけ好かない王子様ってカンジ」
“高そうな車に乗せられて来たのはいいんだけど……な〜んかパッとしないなぁ。
うわぁ初っ端依桜くんテンションひっく……まぁ今までバチバチにやり合ってた分ギャップもあるんだろうけど。あと席の関係上士道くんと同じ席に座ってんですけど露骨に端っこに座って避けてんすよね。嫌いすぎでしょ、やめてくれ後に響くから。
「冴くん! 意気込みを一言!」
「えー、俺とサッカーできることを有難く思え。俺はお前らに1ミリも興味無いが、お前らの人生でこんな機会は二度とないだろう。せいぜい俺をイラつかせるな、以上」
“さえち口悪すぎ……協調性とかもうちょっと考えたらいいのに”
うん君も大概だからね? ……にしても冴くんの挨拶? もだいぶアレだけど。兄弟揃ってサッカーの才能あって良かったねホント。
「おいおいあんま調子乗んなよ天才くん。こっちは国内1部リーグでレギュラーFWやってんだ。口を慎め、現時点じゃ俺の方が上なんだよ」
「だからなんだ? それで国内でチヤホヤされて年棒5000万くらいもらってグラビアアイドルと結婚して……せいぜいお前の人生のピークはそんなもんだ。世界一にしか興味無い俺とは欲の深さが違ぇんだよ。それで満足してるようなクソゴミには世界一なんざ無理だから引っ込んでろ」
「う……!? ざけんな……俺だって世界一に……!」
「残念無念! また来世♪」
“あっ! 殺っちゃった……まぁバカ悪魔にしては我慢した方かな”
ああもうめちゃくちゃだよ()。いや止めたいのは山々なんすけど依桜くんじゃどう頑張っても喧嘩じゃ勝てないし、怪我なんかさせたくないから傍観するしかないんすよ……。にしてもほんま容赦ないな士道くん……叩きつけ方が鼻折れてもおかしくないレベルですが……。
「肩書きの上下にこだわってる時点でセンスねぇよ! 口を慎むのはお前だヘボストライカー!」
“しょうがないなぁ……このままじゃ殺しちゃいそうな勢いだし……”
▽士道を止める
▽放置する
うぉ!? 選択肢出てきた。つーか士道止めるってどうやって……いやでもこのままだと好感度上げるどころじゃないし選択肢出てきたってことはなにか依桜くんに妙案が……ええぃ! もうどうにでもなれ!
「ハイハイそこまで、いくらヘボいからって手は出しちゃダメでしょ。
……なんか無自覚に煽ってね? いやでも士道くんの凶行は止まったからそれはまぁ……いいのか?
「ねぇヤッスー! ぼくらの紹介はしてくれないの?」
ヤッスー? ……ああ、法一安守だからヤッスーってこと? 初対面の代表監督にまであだ名つけるとはやるな依桜くん。
「あ、ああ……彼らは糸師冴くんの強い推薦により
「姫宮依桜で〜す! 身長165cm、体重は苺3個分! こんな暴力悪魔とは違って超絶可愛いからみんなよろしくね!」
“決まった……! これでみんなボクにメロメロ…………あれ? 睨まれてる? ”
うん……そらそうなる。こんな空気で自己紹介してもお通夜みたいな空気になるのは目に見えてんだよ。
「こんな暴力野郎とオカマが代表?
「つーか自分で超絶可愛いとか……めっちゃ痛い奴じゃん(笑)」
「それよりうちのエースに何してくれんだよ!」
お? うちの依桜くん馬鹿にすんのか? さすがに手ぇ出るぞ控えモブ共!
「は? 何こいつら……蹴り殺していい?」
「お、珍しく気が合うなお姫様さん。全員まとめてやっちまう?」
おーおーやっちまえ士道くん! こんなとこで気があっても困るとか色々ツッコミたいけど後回し! 戦争じゃい!
「く……糸師冴ならともかく……どこのどいつかもわからねぇお前らごときが……俺を侮辱するな!」
「いいねぇ♪ ……んじゃまず1点目ぇ!!」
「はいはいストーップ。舐められたモンだねぇ俺たちも」
お、愛空くんが士道くんを止めました。ていうかついやっちまえとか言っちゃったけどダメだった……反省反省、ともかくサンキュー愛空くん。
「威勢がいいのは好きだよ子猫ちゃん達。でも結果はフィールドで出さなきゃ」
「手伝おうか、愛空?」
「いやー大丈夫ジョブ。それよか天才ちゃん、キミもこいつらと同じ新参者なんだから、口じゃなくプレーで信頼勝ち奪りなよ」
( ゚д゚)ハッ! ここで私に電流走る! 名案思いついちゃいました! 確実にレギュラー取る方法、好感度は上げられないかもしれないですけど今更気にしてもしょうがない! さぁ依桜くん、愛空くんと兄ちゃの間に割って入れぃ!
「じゃあボクら新参者チームと
そうこれ! これが狙いだったんです! 依桜くんなら言ってくれると思った! あっぱれ! (他の実況者さんの動画見て参考にしたとは言えない)
「は? お前いきなり何を……!?」
「いいよ、やろう子猫ちゃん。いいっすよね監督?」
「……ま、まぁ君がそう言うなら」
よし、ナイス愛空くん! つーこってレギュラーの座を賭けたゲームをやることになりました! 力技だけど原作士道くんみたいに前半出れないって状況は避けられそう。負けた時のリスクがアレですけどまぁ勝てるでしょう。んじゃま、気合い入れていくとしますか!
♦♦♦♦♦
「オフサイドとかのめんどいルールはなし、キーパー入れて4対4。先に1点入れた方の勝ちだ。こっちのキーパーは頼んだ不角。んでそっちにはこっちの控えキーパーを……」
日本代表の合宿所にあるサッカーコート。屋内にある普段の練習でも使われる場所にU-20日本代表と監督が集まっていた。依桜達はブルーロックカラーの青いビブスを着て準備をしている。
「いらん。クソの役にも立たないゴミキーパーなんかいない方がマシだ」
愛空の言葉を遮って相変わらずの毒を吐く冴。ボールをセンターサークル付近にいる閃堂に投げ渡すとつまらなさそうに自身のポジションに歩いていく。
「ハンデはこれくらいで充分だろ。とっとと始めろ、時間の無駄だ」
「ぐッ……舐めやがって」
そのあまりに舐めた態度に閃堂は顔を歪ませる。閃堂の隣でキックオフを待つ颯、最後尾でゴールを守る不角も冴の失礼すぎる言動を肯定的には受け止められない。
「ねぇさえち、ボクら初めて合わせるんだし打ち合わせとかしなくていいの?」
「お前ら二人は好きに暴れてろ。俺がドンピシャで合わせてやる」
「あらら、俺ら天才様から特大接待受けちゃう感じ? いいねぇ、お言葉に甘えて暴れちゃお♪」
依桜の提案に冴と士道は軽く言葉をかわすだけですぐに解散してしまった。これまで組んできた相手が潔や玲王と話の通じる相手なだけにギャップが凄い。
(あ〜……これボクが世一みたいな感じでまとめ役やらなきゃいけないやつか……)
そう思ったところでチームを組んでいた頃の潔を思い返してみた。凪や馬狼、凛(もちろん依桜も)達勝手な連中に振り回されて大変そうだったのが印象深い。
(いいやめんどくさ、どうにかなるでしょ多分)
そして秒でまとめ役を放棄した。別に実力者が揃っているのだからそうそう負けることはないだろうという自信から来る行動だが、めんどくさいという感情も要因として大きいだろう。
「よし、行くぞ颯」
「ああ」
U-20のキックオフ、閃堂から颯にボールが渡ってゲームが始まった。1点先取というルール上キックオフ側の圧倒的有利、しかも相手はキーパーがいない。速攻で決めるために攻め上がる。
「行かせないよツンツン頭ちゃん」
「お手並み拝見だねお姫様」
ドリブルで攻める颯の前に依桜が立ちはだかる。彼の実力を探る意味も込めて颯はフェイントを混じえて抜こうとするが依桜は確実に付いてくる。
(動き出しが速い……! 一瞬離れてもすぐに追いついてくる……!)
モタモタしていたら他の選手と挟まれてしまう。その状況を避けるべく、颯は前を走る閃堂にボールを託した。
「頼んだエース! 」
「しゃおら! 俺が決めてやる!」
ゴール前、中々いい場所で閃堂にボールが渡った。ワントラップで納めてシュートすれば確実に決まる決定的なシチュエーションだ。
「
「……糸師冴!?」
しかしどこから来たのか、全く警戒していなかった糸師冴が背後から現れてトラップしている隙にボールをカットされてしまった。驚く閃堂を尻目に冴はすぐに前線にパスを出す。
「シャッハ……! やるねぇ下まつ毛お兄ちゃん!」
「やば……こんなとこいたらゴール先越される!」
そしてその先には最初からゴールのみ目指して前線で張っていた士道が待っている。颯のマークについていた依桜は先を越されてたまるかとゴール前に駆け出した。
「お、キタキタドンピシャ! エッグいロング球♪」
「やらせねぇよ新参悪魔ちゃん」
「……!?」
士道目掛けた高精度のロングパス。それを愛空が空中で完璧にパスカットした。堅守速攻を武器とする日本代表キャプテンに相応しい読みと反応、そして身体能力だ。
「俺の目の届くとこじゃ暴れさせねぇよ」
「チッ……! うぜぇ……」
愛空からボールは再び前線の颯へ渡った。すぐさま冴がボールを奪いに行くが、彼とのマッチアップを避けて閃堂へとボールを預ける。
「しゃ! 来ただろオラァ!」
そのまま無人のゴールにシュートを放つ。しかしその直後閃堂の前にひとつの影が現れ彼の放ったシュートをブロックした。
「……!? お前……!」
「がおー!」
スライディングで突っ込んできた依桜が閃堂のシュートを弾いた。無造作に飛んでいくボールの先には冴がいる。ボールを確保した彼は再び士道にロングパスを出した。
「同じ手は通じねぇぜ?」
「チッ……! 離れろ髭おっさん!」
パスを待つ士道に身体を当てて妨害する愛空。冴からの速攻カウンターパスのコースを読む眼と士道にも負けない体幹のなせる技だ。いくら士道でもこの状況からゴールを決めるのは難しいだろう。
「よく見ろ悪魔……お前の望んだ球はそんなもんか?」
(この球……
「難易度ウルトラC……俺こういうの大好きぃ!」
(は!? コイツ……この体勢から撃ちやがった!?)
絶妙な外回転のかかったロングパス。愛空の守備範囲の僅か外を走る高精度パスに士道は反転バックショットで見事に合わせてきた。
「う……!?」
当然そんなシュートを予測出来るはずもなく、不角の横をすり抜けシュートはゴールに吸い込まれていった。
「あぁ!? ボクまだ1回も撃ってないのに!」
1発もシュートを撃たずに終わった依桜としては面白くないだろう。しかしそんな彼を他所にゴールを決めた士道本人は冴の元へダッシュしていった。
「いいねぇ冴ちゃん! 俺の細胞
「……キメェ、発情してんじゃねぇよ変態悪魔」
士道にとってサッカーとは生命活動。故に他人には理解し難い感性の持ち主だが、どうやら冴でも彼の全てを理解はできないらしい。
「ヤバ……なんだよ今のゴール」
「これが糸師冴の欲しがる才能ってことね」
「ハハッ……やるじゃねえか
そして敗北したU-20代表の面々。閃堂や颯はそれぞれ悔しそうに顔をしかめるが、愛空だけはニヒルな笑みを浮かべていた。その真意は今は誰も知らないところだが、いずれ明らかになるだろう。
「ね、ヤッスー! これでボクらレギュラー確約でしょ?」
「え? ……い、いやでも……」
「言っとくがコイツらを出さないなら俺も試合には出ねぇからな。よく考えろよおカッパ」
冴の援護射撃で法一は黙るしかなかった。彼がいなければ試合自体も成り立たない。そして選手達も勝負を受けてしまった以上、今更異を唱えることはないだろう。こうして依桜達U-20の新参者達は、レギュラーとして試合に出る権利を勝ち取ったのだった。
新英雄大戦 依桜君に選んで欲しい国は?
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