いやエッグ…………!!
やばすぎでしょ依桜くんの覚醒! 最強! 無敵! 女王様!
ってことで前回の続きからやっていきます。いや〜遂に完全覚醒を果たした依桜くん、ヤバいっすね! 守備もヤバいし攻撃もヤバい! しかもなんすかあのなんだろ……なんか覚醒中の依桜くんの視点全部スローモーションだったんすよね。何アレ何アレ!?
『ちょ……! 超絶オーバーヘッド!? 姫宮依桜のウルトラゴールでU-20代表! 同点に追いつきました!』
『見間違いかな……? なんかシュートが加速したように見えたんだけど……それにしてもとんでもない選手が出てきたねぇ』
『そしてここで前半終了! 白熱の代表戦! 決着は後半に委ねられます!』
『この試合ここまで面白いなんて聞いてないよ……!? もしかしてとんでもない瞬間に立ち会ってるんじゃないの、僕達!』
おっと、ここで前半が終わりました。いい感じで後半に行けそうですね、よきよき。
「ホラ見た!? ボクのゴール! 惚れてもいいんだよ?」
「……まだ一点目だろ。デカい口はハットトリック決めてから言え」
「素直じゃないな〜。そっちこそ、あんなパスじゃ生温いからね! ボクについて来れなかったらこっちから置いてくから!」
兄ちゃの態度は相変わらず、だけどハットトリック決めたらいいらしいんでとっとと決めたらァ!
さ、前半も終わったことですしとりま依桜くんの現時点のステータスを確認しておきましょうか。多分相当強くなってはずですが果たして……!
〖姫宮依桜〗
攻撃力S 97 +4
シュートS 95 +6
ドリブルA 84 +8
パスB 73 +2
守備力S 96 +9
速さS 94 +1
総合評価S 97 +5
固有スキル
〖アクロバティック+〗〖マンマーク〗〖俊敏〗〖無回転〗〖スタミナ+Ⅱ〗〖裏抜け〗〖ブロック〗 〖ダイレクトシュート+〗〖トリッキードリブル〗〖チョップドリブル〗〖トラップ+〗
アクティブスキル
〖
いやつんよ!!? 総合評価値とかネオエゴ開始時点のカイザーくんと互角だし誇張抜きで11傑クラスやんけ!! つーかS4つはやばすぎな! なんやろ、カイザーロレ公足して割った感じ? クソ強いやんけ! 依桜くん11傑入はそう遠くないかも?
んで〖トラウマ〗なくなったのもデカいしクリアワールドってなんぞや……?
▽全神経を目に集中させ反射速度を爆発的に高める。発動中体力の消耗が激しくなる代わりに全ての動きがスローモーションで見えるようになる▽
いやチートやんけ!? 何これ!? クイーンストライクってのは前回見せた二段階加速シュートだとして(こっちも大概おかしいが)これやばすぎやろ! 全部スローモーションって反則やん!? ていうか発動中目に星が浮かんでたよね……どっかの完璧で究極のアイドルとか鬼さまみたいな感じで!
なるほど、だから依桜くん覚醒中敵の動きが遅かったわけか。FLOWの演出かと思ったけど依桜くん専用技だったんですね。いやしっかし強い、これはネオエゴ年棒1位も狙えるか?
“前半終わってロッカールームに戻ってきた。後半は最低でも2点取ってハットトリック狙っちゃお♪ ……ってなんか空気重いな”
「まさか……敵がここまで強いとは……想定外じゃ……!」
「どーするよ後半!? 作戦は!?」
「ここまで通用しないなんて思ってなかった……監督にフォーメーションイジってもらう?」
「トロイことすんじゃねぇよ三下共」
あ〜今んとこ依桜くん士道くん兄ちゃしかブルーロックと張り合えてないからU-20メンバー落ち込んでますねぇ。愛空くんだけは喰らいついてこれてるけど彼一人だけじゃなぁ。そして兄ちゃは相変わらず口が悪い。
「通用してないのはお前らだけだ。現状、俺とこいつらがいればあとは誰でもいい。何点取られようがその分取り返すからな」
「言うねぇ天才♪」
「ま、
「……フン。わかったろ、これが現実だ。俺らとお前らじゃ見てる景色も目指す場所も違う。後半、せいぜい俺らの足だけは引っ張るなよ」
容赦ねぇな。まぁ彼なりに発破をかけてるんだろうけど心折れてもしょうがないぞこんだけ言われりゃ。
「……待ってくれよ天才ちゃん。まだ試合は終わってないだろ」
「何度も言わすな馬鹿キャプテン。今のお前らじゃ何も出来やしない」
「いいや違うね。こんな状況なのにさっきから身体が疼いてしょうがないんだよ。これだけ熱くなるのはいつぶりだろうな……なぁみんな、多分この試合が俺たちの分岐点だ。もし負けたら日本代表を奪われるだけじゃない……俺らのサッカー人生が終わっちまう」
「……愛空」
「だとしても……それでも俺はやりたい……! 俺達には覚悟が足りなかったんだ。たとえ何を犠牲にしても勝ちたい……そんなエゴってやつが……!」
あっついねぇ。そうそう、これがブルーロックなんですわ。各々の顔にもやっとエゴの炎が灯ったって感じですね。
「……やっとマシな顔つきになったか」
「……! あ、じゃあDF陣集合! ボクに作戦があるんだけど!」
お、依桜くんがDF集めて耳打ちを……じゃないよこっちにも教えて! 操作するの私だから教えてくれないと作戦もクソもないんだわ!
……まぁいいっす。前回馬鹿みたいな長尺動画になっちゃったんで今回は控えめに。後半開始したところで終わるとしましょう。お! どうやらブルーロック側の視点になるようです。んじゃちょっと見てみましょうか。
♦♦♦♦♦
3-3の同点で終わった前半。ロッカールームに戻ったブルーロックイレブンは一様に神妙な面持ちだった。最初は明らかにこちら側の優勢だった。しかし前半終了間際、士道と依桜のFLOWによって流れは完全に向こうに持っていかれただろう。現状、どちらが不利かは解釈次第だろうが、少なくとも油断できる状況では全くない。
「最後のお姫さんヤバかったね……アレをどうにかしないと」
「ああ、今のアイツは攻守において完璧だ。今はまだ……付け入る隙が無さすぎる」
凪の言葉に潔も同意する。やはり最後に見せた依桜のプレー、あれはU-20だけでなくブルーロックにも相応の危機感を与えるものとなっていた。
「……! だいじょぶちぎりん? 一番走り回ってたもんね」
「悪い蜂楽……クソ……!」
攻守においてそのスピードを生かして走り回っていた千切。それゆえ体力の消耗も激しく、人一倍疲労が溜まっていたようだ。蜂楽が足のケアを手伝うがそれだけで疲労は治まらない。実際、彼のカバーがなければ点を取られていた場面もあった。
(確かに……士道と姫宮の2TOP。しかも糸師冴もいた……千切の足があったから3点で済んだけど……後半終わりまで持つかどうか……)
「潔くん……わかりましたか、姫宮くんの動き」
「……! いや、俺でも読み切れなかった……今のアイツに何が視えてるのか」
潔のメタ・ビジョンでも読み切れない。士道もそうだが、今の依桜は潔より明確に格上だった。
「……二子、お前はどうだった?」
「……読めた……とは言いませんが何となくわかった気がします。今の姫宮くんが」
「……!? まじかお前! 教えてくれよ!」
二子の言葉に潔だけではなく、全員の視線が集まった。気になるのは潔だけではないのだ。
「そうですね……幽遊白書って漫画知ってます?」
「え? まぁ……名前くらいなら聞いたことはあるけど」
「俺あるぞ! 蔵馬蔵馬!」
二子の唐突な質問。潔は知らなかったようだが、黒名が知っていたらしく自分に似ていると思っているキャラの名を口にした。
「作中で相手の心を読む能力者が主人公と戦うシーンがあるんですが、結果は主人公の圧勝でした。何故かわかりますか?」
「あー……心を読まれないように何かしらの対策をした……とかか?」
「いえ、でも簡単なことですよ。右ストレートでぶっ飛ばすと思いながら右ストレートでぶっ飛ばしたんです」
「は?」
「要するにいくら心を読まれても相手が反応できない攻撃をすればいい。今の姫宮くんはまさにそれです。カラクリはわかりませんが、どれだけ動きを読んでもそれを上回る反射神経でゴールを狙ってくる……
全員が言葉を失った。そんな相手をどうやって攻略すればいいのか、検討もつかないからだ。
「……うっ……!」
「二子!? お前……まさかさっき姫宮と接触した時に……!」
立ち上がった二子が咄嗟に足を押さえた。どうやら依桜との接触の際に足を痛めたようだ。
「大丈夫です。このままじゃ終われない……士道くんも姫宮くんも……糸師冴も、僕が必ず止めてみせます……!」
分析はできたが、止められるビジョンはまだない。メタ・ビジョン以上の武器は生憎ながら持ち合わせていないのだ。それでも二子はDFの楽しさを知ってしまった、このままではおわれないのだ。
「静まれ才能の原石共。ハーフタイムのミーティングだ」
「えー、前半の総括と後半の戦術について、絵心さんから説明があります」
「うん、まずはお疲れ。勝ち越して前半終了とはいかなかったがお前らも納得のいく内容だったと思う。途中まではな」
その時、絵心とアンリがロッカールームに入ってきた。試合に勝利するための大切なミーティングだ。全員の視線が今度は絵心に集中する
「フォーメーションやコンビネーションなど、この試合に向けて我々は万全の作戦を練って試合に臨んだ。そして間違いなくお前らの実力はU-20日本代表を上回っていたと言えるだろう」
そう、序盤はブルーロックの圧倒的優勢だった。2点差まで突き放し余力も残っていた。
「しかし終わってみればこの結果だ。そうだな……凪誠志郎。この試合で初めてFLOWに入ったのはお前だ。このエゴイストだらけのフィールドで、何故お前が一番にその領域に至れたかわかるか?」
「あー……。潔みたく上手く言語化できるかわからないけど、俺は最初潔とか凛みたいにフィールドを自分の
「なるほど、いいアドリブだ。自身のプレーが通用しなかった時、目的を見失わず挑戦を切り替える。それも間違いなくエゴイストの素質、そしてFLOWの一つの形だ」
絵心の解説するFLOWに至る形。しかし続けて絵心は更に口を開いた。あくまでこれは1つに過ぎないと。
「だがFLOWに至る方法は他にもある。それが……“FLOWの連鎖”だ。フィールド上で誰かがFLOWに至った時、それに触発され続け様にFLOWを発動する者が現れる。お前達も既に見たはずだ」
「……あ! そうか、士道と姫宮……あいつらがFLOWに入ったのは……!」
「ああ、紛れもない……凪誠志郎から発生したFLOWの連鎖に他ならない」
納得し頷いた潔の言葉を絵心も肯定した。FLOWの連鎖、それがブルーロックが勝利を掴むために必要なものだと。
「今のお前達にはそれぞれ自分が主役だと信じ、戦い抜くだけのエゴがある。夢中を連鎖させろ、お前らはまだ何も成し遂げてない。最後に主役になるのは一人だけだ」
「うっし……! やるべ後半戦」
「勝つぞオラァ!」
絵心の鼓舞に士気が上がる。試合の主役はただ一人、それが自分であると誰もが信じて疑わない。
「それと……後半はメンバーを変えていく。盤面の均衡は崩された、必要なのはフィールドの状況を締める役割だ」
「……!?」
「二子一輝、千切豹馬。お前らは下がれ」
「……くッ!」
「……僕、ですか……」
交代を告げられた二子と千切。この判断に異議はない、接触による怪我と体力切れ、代えられても文句は言えない。しかし悔しいものは悔しいのだ。
「せっかく……燃えてきたところなのに」
「もっとちゃんと……走り続けてれば……」
「お前達が代わりに入れ。氷織羊、柊零次」
「……! はい……!」
「ここでボクの出番ですか」
代わりに入るのは氷織と柊。ブルーロックNo.1のパス精度と二子に代わる頭脳枠、代役としては申し分ないだろう。
「さぁ時間だ。残り45分、自分の全てを出し切り……主役の座を勝ち取れ」
ハーフタイムが終わった。運命の試合、後半戦が始まる。
『注目の後半戦! ここまでは両者譲らず同点!
『ハーフタイム中の交代は3枠に含まれないからねぇ……早々に流れを変えに来たということでしょう』
『はい! 運命の後半戦、キックオフです!』
二子一輝 千切豹馬 OUT
氷織羊 柊零次 IN
全員の運命を決める一戦。その開始を告げるホイッスルが鳴り響いた。
新英雄大戦 依桜君に選んで欲しい国は?
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