〖ブルーロックRPG〗実況プレイ   作:マルメロ

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VS チームW・乙夜影汰

 

 はいどもども〜! 今回も〖ブルーロックRPG〗の実況やっていきますよ〜! 

 

 前回は依桜君がDFになっちゃったり、チームVサーの姫になっちゃったり色々ありましたがなんやかんやチームYとの試合に勝利しました。

 

 今回はチームトレーニングから! このゲーム、主に試合パート、日常パート、トレーニングパートの三つで構成されています。一次選考は試合が終わった後に日常、トレーニングを一定数終わらせると次の試合が始まる仕組みになっています。

 

 さて、トレーニングパートですが今のところそこまで重要ではありません。というのも依桜君のステータスが現状カンストに近いからですね。説明するためにまずは依桜君のステータスを見てみましょう。

 

 〖姫宮依桜〗

 

 攻撃力A 80

 シュートB 75

 ドリブルC 67

 パスC 65

 守備力A 85

 速さA 84

 

 総合力A 80

 

 ここで注目するのは総合力。一次選考時点だとMAXで82までしかあげることが出来ません。極端な無双を防ぐための仕様ですが、依桜君初期ステがかなり高かったのでちょっと上げるだけでカンストしちゃうんですよね。

 

 本当はどこか一つでもS評価のステータスが欲しいんですけど、依桜君満遍なくステータスが高いタイプなのでしょうがないですね。例えばシュート特化型だとこの時点でもS評価をつけることが出来ます。その代わり他のステータスが全部BとかCまでしか上げられませんが。

 

 じゃあ現状トレーニングパートは全く意味が無いのかと聞かれるとそうでもなく、ネームドとの友好度を上げたり新しい固有スキルを習得することが出来ます。友好度が上がると試合中パスを貰いやすくなるのはもちろん、一定値まで上げるとそのキャラの固有スキルを習得出来たりします。

 

 例えば潔君との友好度を上げると〖空間認識〗や〖ダイレクトシュート〗 、終盤まで進めれば〖超越視界(メタ・ビジョン)〗なんてチートスキルまで覚えることが出来ちゃいます。

 

 ちなみに自前で固有スキルを覚える場合、二次選考以降じゃないとろくなスキルを覚えないので素直にキャラとの友好度を上げた方がいいです。そもそも1回のトレーニングごとに確率で覚えるんですけどその確率もかなり低いですし。

 

 さてさて、チームVでネームドは柊零次君一人。友好度を上げる前にまずは彼のステータスを見てみましょう。味方チームなら自由にステータスを見ることが出来ます。

 

 〖柊零次〗

 

 攻撃力B 75

 シュートB 71

 ドリブルC 68

 パスB 78

 守備力C 66

 速さB 73

 

 総合評価B 72

 

 固有スキル 〖トラップ+〗〖情報通〗

 

 お、〖トラップ+〗はその名の通りトラップの精度を上げるスキルですね! 極めれば凪くんのようなスーパープレーもできるのでこれは是非習得したいところ! 〖情報通〗は……頭脳派プレイヤー向けなので依桜くんが習得してもあまり恩恵は得られませんね。

 

 というか柊君、名前はあるけど原作だとほとんどモブだったので舐めてましたが割とステータス高いですね。依桜君と同じくバランス型ですがちゃんと育てればいい線いきそうです。

 

 あ、ちなみにネームドと一緒にトレーニングをするとオリキャラと同じ経験値を与えることが出来ます。振り分けはこちらで決めることは出来ませんが友好度稼ぎと同時並行でやっていくと有効です。

 

 という訳でとっととトレーニングを終わらせていきます〜。トレーニングはミニゲーム形式で1日3回こなすとそれ以降はスキップすることが出来ます。全部ちゃんとやると大変ですからね〜。

 

 “トレーニングを終えて夕飯の時間だ。今日も今日とて皆がボクにおかずを貢いでくる”

 

 依桜君、お前⋯⋯まだおかずを貢がせているのか(絶句)。いやまあ周りが勝手にやってるので何とも言えないですけど。でも隣はちゃっかり柊君が確保してますねぇ⋯⋯なんだろ、この二人の関係性is何? 

 

 “次の試合は明日⋯⋯相手はチームW。柊が皆を集めて作戦会議をしている”

 

 お、ついに次の試合ですか。チームVの部屋で柊君が中心になって作戦ボードでポジションを確認しています。依桜君は⋯⋯隣でスマホ見てますね。自由気ままやなお前。

 

「チームWの中心人物は彼、乙夜影汰。高い俊敏性を生かした裏抜けと走力が特徴だね」

 

 “乙夜影汰、その名前を聞いてボクはスマホから目を離した。彼は中学時代、全国サッカー選手権の愛知大会決勝で戦った相手だ”

 

 乙夜君!? いきなり強敵の出現ですね。というか依桜君愛知出身なんか⋯⋯乙夜君とはどうやら知り合いのようです。

 

「乙夜はボクが止める。こっちの攻めはカウンター主体にするべきじゃない?」

 

「そうだねー。前の試合見ても乙夜くん以外突出した選手はいないと考えてよさそうだし、彼の対策を万全にするべきだよ」

 

 依桜君は未だCB固定ですね。前回も言いましたが点を決めないと経験値効率が悪いので出来れば点を取りたいんですが⋯⋯乙夜君が相手だと依桜君をゴール前から動かすのがリスクになりかねませんからねぇ。まじでめんどいな〖トラウマ〗、覚醒イベが待ち望まれるところです。まぁ今回ばかりは乙夜君を止めるために依桜君は必須なのでいいんですけどね、はい。

 

 

「てか、なんでお前が仕切ってんだ柊」

 

「えー。なにか不満でもある?」

 

「こちとら昨日のタロット占いで精神やられてんだよ! 試合前に余計なことしやがって!」

 

「そーだそーだ!」

 

「引っ込めクソ占い師!」

 

 柊くん全員にあの占いやってたんか、そら嫌われるわ。

 

 

 “柊がボクに目配せしてきた、何となく言いたいことはわかる。コイツの思い通りになるのは癪だけど、まとまりがなくなるのは困る”

 

 

「ねぇみんな……お願い! 今だけ柊の言うこと聞いてあげて♡」

 

『はい!! なんでも命令してくれ姫!!』

 

「いやだから柊の……まぁいいや」

 

「ありがとー、さすがお姫様♪」

 

「別にお前のためじゃないし、勘違いしないでよね」

 

 

 か・ん・ち・が・い・し・な・い・で・よ・ね!!? ツンデレ発言いただきました〜!! うちの依桜くんかわええ〜!! 

 

 

 ……コホンらんじゃまぁ布団に入って明日にしちゃいましょうか。ちなみに依桜君も皆と同じ部屋で就寝してます。間違いが起こらなきゃいいんですけどね。

 

 ちなみになんですけどこのゲーム恋愛要素はないです(当たり前)。だけど依桜君みたいにめっちゃ美少女な見た目にキャラクリして多方面の好感度を上げまくれば擬似逆ハーレムみたいなことは出来たりします。いるかわからない視聴者ネキ達は参考にしてくれよな! あ、潔君レベルのハーレムを築くのは相当キツイですからね。あれは目指さない方がいいですよ。

 

 次の日になったらチームWとの試合のためにグラウンドに⋯⋯の前にショップに立ち寄りましょう。ショップではスパイクやソックス、ヘアバン等のアイテムを購入することができます。まぁ見た目が変わるだけの装飾品で付けたからって能力が上がるとかはないんですが。

 

 ショップに着いたら早速ヘアゴムを購入します。キャラの髪の長さによってはゴムやヘアバンで髪型のアレンジが出来るんですねぇ。男の娘に優しいゲームだこと。

 

 で早速髪型をポニーテールに変えちゃいます。特に意味は無い気分転換ですが、チームのモチベが上がります⋯⋯多分。まぁ今回だけですね次回はそのまま行くと思います。ギャップ萌えは普段とは違う姿を見せるからいいのだ! 

 

 “グラウンドに行くともうチームWは準備をしていた。彼らの視線がボクに集まる、割といい気分だ”

 

 当然相手チームの視線は依桜君に釘付けになります。そらむさ苦しい男所帯に咲く一輪の花を見逃すはずないんだよなぁ。あ、ちなみにチームメイトは言わずもがな依桜君のポニーテールに見とれてます。罪な男だぜ。

 

「姫、今回も絶対に勝ちましょう!」

 

「あんな奴ら、姫がいれば楽勝だぜ!」

 

 ▽うん、頑張ろうね! 

 

 ▽相手チームをボコボコにしてやろう! 

 

 ▽じゃあ皆⋯⋯ボクのサポートよろしくね♡

 

 選択肢出てきました。前例を加味して一番下を選びましょう。セリフの最後に♡が付くと小悪魔依桜君が見れますよ。

 

「じゃあ皆⋯⋯ボクのサポートよろしくね♡」

 

『うぉぉぉぉぉ!!!』

 

「任せてくれ姫ぇぇぇ!!!」

 

 はい、テヘペロポーズいただきました! 可愛い! 依桜君可愛い! 

 

 ⋯⋯コホン、え〜チームW戦ではやはり乙夜君対策がメインになるでしょうね。彼の武器は柊君が言っていたように俊敏性を生かした裏抜け。依桜君といえど簡単に止めることは出来ないかもしれません。だから今回、依桜君は乙夜君を止めるのに専念してもらいます。 前回みたいな内ゲバお団子サッカー相手なら依桜君がゴール前から離れても問題ありませんが、今回はそう簡単にはいかないでしょうから。

 

 という訳で依桜君はCBにしか配置出来ないのでCB、柊君はDMF⋯⋯言わゆる守備的なミッドフィールダーの位置に付いてもらって試合を開始します。

 

 さぁホイッスルが鳴って相手ボールで試合開始⋯⋯お、いきなりイベント発生ですか。

 

 ♦♦♦♦♦

 

 

 

 

 五号棟チームVの第二試合、チームV VS チームWの試合が始まった。チームWのキックオフからゲームがスタートし、彼らはいきなり猛攻撃を仕掛ける。意表を突かれたチームVはチームWのパスワークを止めきれず、ゴール前にボールが上がった。

 

「クソッ⋯⋯! クリアしろ!」

 

「OK、ギリ間に合う!」

 

「間に合ってねぇし⋯⋯おれから目ぇ離すなよ」

 

「な!? こいついつの間に!?」

 

 チームVのディフェンスがボールをクリアしようとした時、背後から影が襲う。驚異的な俊敏性と隠密行動でボールをかっさらった男、乙夜影汰はそのままフリーでゴール前まで抜け出した。

 

「バキューン」

 

「コソ泥に磨きがかかってるね、忍者君」

 

「⋯⋯!!」

 

「だけど見え見えだよ、その隠密行動(ステルスムーヴ)

 

 しかしそれを更にかっさらっていく者がいた。ピンク色のポニーテールを揺らし自身からボールを奪った少年を乙夜は面倒くさそうなジト目で見据えた。

 

「久しぶりじゃん(プリンセス)。中学ぶり? 今夜暇? 二人きりで遊ばね?」

 

「お断り、そっちの気はないって前も言ったよね?」

 

「あ、そう⋯⋯まぁいいや、てかなんでDFやってんの?」

 

「⋯⋯さぁね」

 

 ♦♦♦♦♦

 

 

 

 

 危ない危ない⋯⋯いきなり抜け出されそうになったところを依桜君が間一髪で防いでくれました。このために依桜君を守備に回してたんだよなぁ! 

 

 というか乙夜君の口振りからすると依桜君は少なくとも中学時代はディフェンダーじゃなかったんですかね? いやまあ青い監獄(ここ)に招集されてる時点でストライカーであったことは間違いないんでしょうけど。

 

 う〜ん、本人もあんまり喋りたくない感じですかね。なんせ〖トラウマ〗のスキルと関係あることでしょうし。まぁ後々わかることでしょうけど引っかかるなぁ〜。

 

 “乙夜の裏抜けを何とか防いだ。だけど紙一重だった、中学時代から速さもオフ・ザ・ボールの動きも成長してる”

 

 やっぱり乙夜君の裏抜けは依桜君といえど簡単には防げない感じですかね。依桜君を攻撃に回すのは難しいか⋯⋯となると点は柊君に任せるしか⋯⋯。

 

「そういやあの子元気? 一緒にいた可愛子ちゃん」

 

「⋯⋯!! …………」

 

「ありゃ……無視ですか」

 

 依桜君試合中だと無口というか不機嫌になるんですよね。乙夜君が話しかけてもガン無視してボールを前線に蹴り出しちゃいました。いや試合中なんだから正しいんだけどさ。

 

 さて、この試合ですが依桜君がゴール前から動けない関係上点を取るのが難しいというのはさっきも言いましたね。というのも柊君がいるとはいえ、チームVは依桜君と柊君以外がモブで構成されていますよね。このゲーム、モブキャラはアシストこそしてくれますが点を入れることはありません。つまり依桜君がゴール前にいる限り点を入れることが出来るのは柊君のみになります。

 

 とはいえ、彼も守備的な位置にいるので点を取れるかは怪しいんですけどね。じゃあ勝てねぇじゃねぇかいい加減にしろ! という視聴者アニキアネキの声なき声が聞こえてきますが落ち着いてちょんまげ! ちゃ〜んと作戦を考えてきてます! そのためにもまずは点を取られないために頑張ってディフェンスします。

 

 ほら、早速乙夜君が抜けて来てます。ダメダメ、ここから先は通行止めだゾ! 

 

「忍び足丸聞こえだよ、チャラ忍者君」

 

「うっぜー。お姫様は大人しく王子様を待っとけよ」

 

 乙夜君へのパスをカットしてボールを前線へ。点が入ることはないでしょうが少なくとも事故で失点するリスクは減ります。という訳で試合終了直前まで頑張って守るぞ守るぞ〜! 

 

 

 

 ──はい、てことで後半アディショナルタイムまでカットしました。今のところは無事に無失点で抑えてます。え? 手抜きするなって? うるせぇ! ずっと乙夜君からゴールを守るだけのゲームが見たいか!? 

 

 “アディショナルタイムの表示が目に入った。よし⋯⋯そろそろだね”

 

 お、依桜君も気づきましたか。それでは作戦開始です。⋯⋯ん? 画面が暗転しました。またイベントですね。

 

 ♦♦♦♦♦

 

 

 

 

 試合は終幕を迎えようとしていた。これが最後の攻撃だと言わんばかりにチームWは総攻撃を仕掛けてきている。この試合何度もあったように乙夜に対してのパスが上げられた。

 

「ワンパターンだね。忍者失格チャラ忍者」

 

「⋯⋯マジうぜぇ。本当は俺一人でぶち抜いて決めたかったんだけど」

 

「⋯⋯!!」

 

 乙夜の攻撃をこの試合何度も防いできた姫宮依桜。今回もそうなると思われたが乙夜は予想外の行動をとった。自身へのパスをダイレクトでバックパス、彼の前に立ち塞がっていた姫宮は一瞬戸惑い反応が鈍らされた。パスを受け取った選手が前に浮き玉を出し、姫宮の横を乙夜がすり抜ける。

 

「やっと剥がれたな姫ストーカー」

 

「⋯⋯ッ!」

 

 意表を突かれた姫宮は動けず、乙夜とキーパーの一対一。乙夜は飛び出るキーパーの頭上にふわっとしたループシュートを放つ。綺麗な放物線を描きながらボールはゴールへと吸い込まれていく。

 

「バッキューン」

 

「ここしかないよね、キミの狙いたいトコは」

 

 入った、と思われたボール。しかしゴールに吸われる直前に走り込んできた柊が長身を生かしたヘディングで弾き返した。ボールは味方ディフェンスの足元に届き、その瞬間にカウンターのスイッチが入った。

 

「予定とは少し違うケド、ワンタイムキルカウンター発動♪」

 

 キーパーを除くチームVの全員が相手ゴールへと駆け出す。攻撃に人数をかけていたチームWはそれを止めることが出来ず、ゴール前までボールを運ばれた。

 

「そいつを自由にするな! 人数かけて止めろ!」

 

 柊にボールが渡った瞬間、姫宮にマークが集中する。柊から姫宮への瞬殺パス、それを警戒しての戦術だ。

 

 ──しかし

 

「なっ!? こいつ⋯⋯俺達の裏に!?」

 

(プリンセス)⋯⋯隠密状態(ステルスモード)だよ」

 

 まるで忍者、乙夜を彷彿させる動きでディフェンスの裏に抜け出した姫宮。後はボールをゴールに蹴り込むだけ。だが彼の前に影が一つ伸びてきた。

 

「入れさせねぇよ姫」

 

 ゴール前まで戻っていた乙夜が足を伸ばしてくる。ボールをダイレクトでシュートしてもギリギリ間に合って止められてしまうだろう。故に姫宮は跳躍し高さを増すと、未だ自身の胸元程の高さの空中にあるボールに足を伸ばす。身体を空中で捻ると、姫宮はそのままボールをゴールにねじ込んだ。

 

 ♦♦♦♦♦

 

 

 

 

 あッッッぶね〜〜〜!!? 乙夜君に抜かれた瞬間終わったと思いましたよ! 柊君マジナイス! 

 

 こちらの狙いは元より試合終了直前の一撃反撃。だから柊君もスタミナ温存のために守備寄りの位置に置いたんですね〜。

 

 ⋯⋯え? 二子君の作戦のパクリ? いやいや、ゲーム内で実際に設定出来る戦術ですからね〜。セーフセーフ。

 

 ちなみに最後の依桜君の動きは〖俊敏〗のスキルがあったので出来ました。乙夜君も同じスキルを所持していますが、彼は〖裏抜け〗のスキルも所持しているので単純な裏抜け技術は向こうが上です。なので〖アクロバティック〗で補った訳ですね。

 

 てことで無事1ー0でチームWに勝利しました。正直ギリギリでしたが何とかなりましたね。しかし乙夜君のような強力なストライカーがいると依桜君がゴール前から動けないのはこのチームの明確な欠点です。

 

 ⋯⋯まぁ乙夜君クラスはもういないだろうから大丈夫でしょ、多分(クソデカフラグ)

 

 キリがいいので今回はここまで、高評価やコメントよろ! アディオス、才能の原石共!! 

 

 ♦♦♦♦♦

 

 

 

 

 再会した姫宮依桜を見て、乙夜は内心疑問を抱いていた。プレイスタイルがまるで別人になっているのだ。彼が知っている中学時代の姫宮は、ゴール前で積極的にシュートを狙うストライカーだったはず。相棒とも言える()()からのパスを受け、或いはその俊敏性を生かし自らゴールを狙うストライカー。

 

 しかし2年ぶりにあった彼は何故かディフェンスのポジションにいた。始めはふざけているのかと思ったが、自身ですら容易に突破出来ない守備を見せつけられそれが冷やかしではないと理解した。

 

 そのまま姫宮は守備に専念し、センターサークルより前に進むことすらしなかった。ストライカーは諦めたのか? そう思ったが最後の最後で彼は牙を剥いた。裏抜けでディフェンスを突破し、追いついた自身を嘲笑うかのような空中でのボレーシュート。間違いなく昔の姫宮の、エゴイストのサッカーだった。

 

「ちぇっ⋯⋯ずるい武器手に入れちゃってさ。あざといなーお姫様は」

 

 試合終了後、チームメイトに囲まれる姫宮を見て乙夜は薄く口元を緩ませるのだった。

 

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