ふぅ……やりきったな。
どうも私だ。前回はイングランド戦が終わったところで区切りましたね。今回はその続きからです。
いやね、バカイザーくんと決着をつけたかったんですが、ここでまさかのダークホースに全て持ってかれました。私も依桜くんとカイザーくんが相打ちした瞬間に閃堂くんが飛び込んできたのには驚きました。ここでお前が来るんか! ってね。
しかしまぁ……現時点で依桜くんとカイザーくんは互角……ですか。いやまぁステータス的にもそうなんだろうけど。どうかな、さすがに全ステータスの総合だと依桜くんの方が上行ったか? ん〜、でもメタビ強ぇしな……いや依桜くんのクリワ(クリア・ワールドの略)もイカれてるくらい強いし……わからん!
「すっご……シロー、この前戦りあったばっかなのにまた強くなってるじゃん!」
「ッッ……!」
“ありゃりゃ……レオオ、元気になったと思ったのにシロー関連の時だけメンヘラモードに戻るんだから。困った困った”
いつも思うんだがこのフィールドの前にくっついてる超巨大モニターいくらかかってるんすかね? まぁその辺はツッコむだけ野暮か。てか玲王くんはやっぱ凪くん関連だけメンヘラモード再発すんのね、本人は捨てたつもりらしいけど全然捨てきれてないんすけど……。
『第3試合、及び第4試合が終了しました。これより全会場同時中継で年棒のランキング発表に移ります。現時点で入札申請のある選手は27名。それではまず27〜24位の発表です』
お、来ますね年棒発表。依桜くんさすがに1億は超えただろうけどどれだけ貰えるのか注目です!
27位 仁王 和真 400万円
NEW
26位 音留 徹平 800万円
NEW
25位 蛇来 弥勒 900万円
NEW
24位 七星 虹郎 1100万円
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なるほどなるほど、仁王くんが低いのは出場時間が短いからですかね? ほぼ数分の出番で400万つけば上々ってことです。七星くんはギリ代表圏外……やっぱり怪我で途中退場したのが響いたか?
『そしてここからの23位以内がUー20W杯日本代表へのボーダーラインとなります』
23位 雪宮 剣優 1600万円
NEW
22位 剣城 斬鉄 1750万円
NEW
21位 蟻生十兵衛 1900万円
NEW
20位 千切 豹馬 2000万円
NO GAME
19位 時光 青志 2100万円
NEW
18位 オリヴァ・愛空 2200万円
NO GAME
17位 黒名 蘭世 2400万円
NEW
16位 閃堂 秋人 2550万円
NEW
15位 雷市 陣吾 2600万円
↑ 1600万
14位 蜂楽 廻 2900万円
NO GAME
13位 柊 零次 2950万円
↑2150万
12位 二子 一輝 3100万円 ↑2120万
「しゃおらぁ! しゃおらぁ!」
「1750万……悪くないな。兄弟点と言ったところか」
ドイツ組は七星くん以外代表圏内ですね。閃堂くんは仁王くん同様一瞬の出場ですが、やはりシュートブロックと依桜くんバカイザーを出し抜いてのハイエナゴールが評価されましたか。ま、点を決めたら高評価になるのは仕方ないね。FW有利とか言ってはいけない。後気になるのはユッキーかな? 彼はねぇ……焦りもあるだろうけど、単純にイタリアのスタイルと相性悪そう。あの感じだと凪くん中心の戦術だろうし、今後どうなるんでしょうか?
『さぁここからは現状のトップイレブンになります』
11位 我牙丸 吟 3200万円 ↑1750万
10位 烏 旅人 3900万円
↑2000万
9位 士道 龍聖 4000万円
NO GAME
8位 國神 錬介 4150万円
NEW
7位 潔 世一 4600万円
NO GAME
5位 糸師 凛 4800万円
NO GAME
5位 乙夜 影汰 4800万円
NEW
4位 御影 玲王 7500万円 ↑3000万
3位 馬狼 照英 7700万円 ↑4400万
2位 凪 誠士郎 1億2100万円 ↑8300万
1位 姫宮 依桜 1億5500万円
↑ 9500万
「ハッ……! まぁこんなもんやろ」
「ちゅーっす。滑り止めTOP5」
「ボクが1億5500万。てことは…………まだバカイザーの半分くらい!? ちょっと! どいつもこいつもどこに目つけてんの!?」
草。まぁしゃあないよ依桜くん、バカイザーとはさすがに実績が違うからね。実力自体は負けてないんだからこれからアピールしてけばOK。ハットトリックした凪くんより年棒上なのは素直に凄いし。知名度と可愛さの賜物よ。
「や……やっぱり上位に入るにはゴールを決めるしかないのかなぁ……?」
「だな。ハットトリックを決めた凪誠士郎が2位、
まあねぇ……やっぱりブルーロックの性質上、ゴールを決めた人が有利になるのは致し方ない。逆に点決めてないのに上位にいる我牙丸くんや烏くんはすげぇって話なんすけど。
っと、ここでとある機能を使いたいと思います。何かというと……まぁSNSの反応チェックですね。ネオエゴ2戦目が終わったタイミングで開放される新機能で、依桜くんやブルーロックスへの投稿を見ることができます。百聞は一見にしかず、早速見ていきましょうか。
よもぎ餅
青い監獄やばすぎwマジで世界一のストライカー誕生すんじゃね?
ナイン
姫宮依桜やべぇな……あのカイザーと互角にやりあってる…………。ん?
てんさん
青い監獄からサッカー見始めたけど、チーム内で争い合うことがあるって初めて知ったわ。他のスポーツじゃあんまりないよね。
炒飯
>>ID114.514 てんさん それはこいつらだけね。普通味方同士で奪い合ったりしない。
潔い世界
合理性とは? あとカイザーお前船降りろ、ついでにノア指導者降りろ。姫宮11傑乗れ
男の娘は正義マン
つか姫宮マジで可愛いな。現実の女装男子で可愛いと思ったの初めてだわ。
名前なんて所詮飾りさ
姫宮ってホンマに男なん? 背低いし華奢だし、男要素なくない?
変態終末期
>>ID112.568 名前なんて所詮飾りさ よく見てみ? 周りが巨人だらけなだけで割と身長高いぞ(俺の見立てでは165〜7くらい?)肩幅とか骨格も若干女の子に比べたらゴツゴツしてる。ただよっぽどじっくり観察しないとわからないと思うし、骨格はともかく肩幅はこんくらいの女も普通にいる。後、股〇が若干モッコリしてる時がたまにある。士道龍聖と同じく、彼もサッカーに性的興奮を覚えるタイプだね。正直舐め回したい。
ゲーミング虹夏
>>ID115.369 変態終末期 ひぇ……ガチの変態おるやんけ……怖。
察しの悪い虎穴
>>ID115.369 変態終末期 こいつが野放しなの法治国家の敗北だろ。姫宮が可愛いのは同意。個人的には凪誠士郎にも期待してる。
あるあるないっす
閃堂のハイエナゴール好き。青い監獄に沈められたと思ってたけどここに来て再浮上熱い。
BLUEROCK TV考察
一見噛み合わなそうな二人だが、ミヒャエル・カイザーと姫宮依桜は大きな可能性を秘めたコンビとも言える。常にフィールドを見渡し最適なポジショニングを取るカイザーと、圧倒的反射速度と身体能力を持つ姫宮。彼らが適応し合えば、ノア引退後のバスタード・ミュンヘンの中核を担う存在になれるかもしれない。
鹿児島のロナウド東谷
急にガチ考察してる人いて草。でも確かにアイツら組んだらめっちゃ強そうよな。……同じチームなのに組むってなんやねん。
静なし
『姫宮』と『凪』トレンドに入りまくってんな。自分は馬狼照英いいと思うんだがどうよ?
パリピース
>>ID112 .223 静なし 馬狼いいよな。Uー20カテゴリだとトップクラスだろ。つか他にも潔とか糸師凛とか士道とか、将来有望なストライカー多すぎて面白いよ青い監獄。
……これはSNSというより掲示板なのでは? まぁそれは置いといて、世間からの評価は上々ッスね。特に依桜くんはベタ褒め、一部変態は抹殺するとしていい感じです。これね〜、意外とキャラによってはストレス溜めることもあるんで世間からの印象は結構大事だったりするんすよ。今の依桜くんはちょっとやそっとじゃ動じないと思うけど。
しかしまぁ、今後の話としてはどうやってばカイザーに勝つかですね。普通にトレーニングしても、向こうも依桜くんへの対抗意識で強化されてくるだろうし確実ではないし。……次回の動画までに考えときます。未来の自分に丸投げで〜す! (現実逃避)
ってことで、何やらイベントが挟まるみたいなのでそれを見て終わりにしましょう。では!
♦♦♦♦♦
「失礼します、カイザー」
イングランドとの試合の翌日、カイザーはモニタールームにて何やら画面を見て考え事をしていた。そこにネスが入ってくる。
「熱心に試合を研究されるのは素晴らしいですが、眼が疲れちゃいますよ。はい、ブルーライトカットメガネ」
「ああ……サンキューネス。お前のそーゆートコ好き」
「やたっ!」
のめり込むようにモニターを見るカイザーの眼を気にかけ、ブルーライトカット仕様のメガネを手渡した。カイザーが見ている複数のモニター全てに、試合中の依桜の姿が映し出されている。
「なぁネス。俺は今まで潰すと決めた人間は全て潰してきた」
「はい、知ってます」
「世間知らずの超新星、1.5流のベテラン、落ち目の元スーパースター。そんな他人の人生を潰すコトが俺の喜びの全てと言っていい」
カイザーは自身の生き様をネスに語る。当然ネスもそんなことは重々承知している、コレは言わば確認作業だ。これからカイザーの話すコトを理解するのに必要な大前提。
「で、今回は日本に出現したスーパーエースくん。他の雑魚共に比べれば見どころはあったが、こいつも俺が潰せば簡単にひれ伏すクソモブ獲物だと思ってた……だが姫宮依桜は俺に屈することはなく、むしろ俺の横に並び立ち王座を狙っている」
「……! で、でも依桜がカイザーに並んでいるなんてクソ
「くだらんおべんちゃらはやめろ」
「あひゃ……!」
まくし立てるネスに、カイザーは持っていたドリンクをぶちまけて黙らせた。どうやらネスの発言が気に食わなかったようだ。
「現実を見れない程俺は馬鹿じゃない。旅人や玲王の言う通り、確かに現時点で俺と依桜の能力はほぼ互角……だからこそ最後の最後、クソ雑魚秋人ごときにゴールをかっ攫われた」
カイザーはあくまで冷静に、客観的に試合を振り返っていた。少なくとも依桜とカイザーは互角、その事実は揺るがない。それは素直に受け止める、だがこのまま終わらせる気も毛頭ないのだ。
「俺と依桜が互角だとすれば、ただトレーニングで能力を伸ばすだけではダメだ。んな事はヤツも当然行っている。依桜を叩き潰すには……新しい武器を開発する必要がある」
「武器……? そこまでしなくても、カイザーなら依桜ごとき簡単に……」
「……おいネス、なぜ俺が
なおも取り乱すネスの言葉を遮りカイザーが問いかける。それに驚きつつも、ネスは口を動かした。
「それは……ノエル・ノアと共にプレーしても実力が遜色ないコトを示すため……あるいはこの
「そう……バスタード・ミュンヘンは既にノアのもんだ。どう足掻いても俺はノアのサブ扱い、ここじゃ俺は世界一のストライカーにはなれない」
世界一のストライカー、ノエル・ノア。彼がチームにいる限り、主役は彼になる。カイザー程の実力者でも、ノアを輝かせるための照明器具にしかなれない。それが現状だ。
「だから俺はここで
「……はい」
今世界で話題となっているブルーロック。その代表格である依桜を潰せばカイザーの名はもっと世界に轟く。しかしその依桜に負けていたようでは意味が無い。獲物にやり返されるライオン程マヌケな存在もいないだろう。
「……!」
その時、手元のタブレットに視線を落としていたカイザーの瞳が揺らいだ。タブレットにはどうやって調べたのか、依桜のサッカーのステータスだけでなく経歴や個人プロフィールまで事細かに記載されている。
「……どうやら俺と依桜は同類のようだな」
「え!? ……それはどういう?」
ボソッと呟くように言ったカイザーの言葉にネスは戸惑った。しかしカイザーはネスに目もくれず、タブレットを眺めている。
(そうか依桜……お前も俺と同じく、“望まれて産まれてきた人間”じゃなかったのか)
クソ親父の悪意によって蔑まれ、傷つけられてきた自身の過去、それをカイザーは依桜に重ねていた。日本という平和ボケしたクソ国家に生まれた、己を脅かす依桜の存在。それに若干の納得感を覚える。
(だが俺のやることは変わらない。同類だろうが、俺は潰すと決めたヤツは叩き潰す。それが俺の存在証明だ)
「……カイザー?」
「食べ頃だなぁ依桜ぉ……! クソ狩る……! クソ捥ぐ……!! クソ殺す……!!!」
「──! …………し、失礼します」
見たことも無い表情で依桜への殺意を剥き出しにするカイザー。それを目の当たりにしたネスは困惑し、咄嗟にその場を後にした。しかし部屋を出た後、困惑は徐々に依桜への怒りへと変わっていった。
「カイザーが……僕以外であんなに……! あんなにぃぃ……!! クソ……殺す……依桜……!!」
壁にもたれ掛かり、ネスは誰にも聞こえぬ声で依桜への怒りを吐き出した。歯を食いしばり、狂気じみた表情を見せている。
「カイザーと依桜が同類のはずがない……僕が排除する……カイザーを誑かすクソビッチ……殺す……殺す……!!」
言われのない殺意は狂気となり、依桜を襲う。依桜が知りえないところで、カイザーとネスの彼への悪意は増幅し、誰にも止められぬ領域まで広がってしまうのだった。