転生王子の生存戦略   作:たーの

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1話 ザナックとして

ザナック・ヴァルレオン・イガナ・ライル・ヴァイセルフ

 

リ・エスティーゼ王国第2王子として生を受けた彼は原作では、王族の中で誰よりも国の事を思い行動したが、魔導国の王国侵攻の際、アインズ・ウル・ゴウンとの会談後、貴族の裏切り合い、非業の死を遂げた人物。

 

人として決して非才ではなかったが、それを活かせる立場になかった。

 

これが前世の俺が抱いたザナックに対する印象だった。

 

王族ではなく、彼と志を共にしていたレイヴン侯の元に生を受けていれば、もっと才覚を表し活躍していたと思う。

 

兄王子から疎まれぬよう昼行灯を長年続けており、王としての求心力を磨く事が出来ずにいた。

 

それが保身に走る貴族達の反乱を招き、討たれる事に……。

 

原作通りに行ったら、自身が辿るであろう結末を思い浮かべ俺は胸中穏やかではいられなかった。

 

何か対策を考えなければ…

 

そう思いつつも、赤子の身では思案することしか現状出来ない。

 

……そういえばなぜ、前世を思い出しているのに気絶しないのだろうか?

前回記憶を思い出した時は昏倒し1週間寝たきりだったというのに。

 

物は試しだと、ステータスの閲覧を試みる。

 

ピッと言う機械的な音ともに

 

ステータスが表示された。

 

一般ステータスに置いては特段気になる点は無かったが、レベルとクラスで謎の事象が起こっていた。

 

【レベル 1 (+7)】

 

なんだ?この括弧内の数値は、こんな補正値なんかユグドラシルには無かったし、オバロでも記載されていなかったぞ。

 

気になった俺はレベルの割り振りについて確認を行った。

 

プリンス Lv1

 

まぁ、これは当たり前。

問題はここからだ。

 

──シークレット──

※ノーマルの上限とは別に上乗せされる。

表記は(+○で表記)

 

プレイヤー(転生者) Lv5

ワールドジャンパー Lv1

現人神 Lv1

 

えぇ……。

 

結果余計に混乱した。

神ってなんだよ。

こんなのザナックについてないだろ、活躍的に考えてさぁ。

 

ご都合展開に若干引きつつも、クラスの詳細な説明をみた。

 

・プレイヤー(転生者)

※習得条件

異世界(ユグドラシル)のプレイヤーが転生によって、この世界に生まれる。

【特性】

ユグドラシル時の引継ぎは知識、記憶のみだが、この世界独自のものの適性を有する。

Lv5で、シークレットレベルの閲覧がアンロックされる。

その他特殊な補正はなく純粋にステータスにランダムで上乗せされる。

最大Lv15

 

・ワールドジャンパー

※習得条件

転生を複数回経験している者が転生前の記憶を2度以上思い出した際に、ランダムで獲得。

【特性】

レベルに応じた前世世界のアイテムを呼び出し可能。

範囲は5レベル毎に私物⇒所属元⇒制限無しと広がっていく。

最大Lv15

 

・現人神

※習得条件

プレイヤー(転移者)またはプレイヤー(転生者)かつ人間種。

生まれた、もしくは転移した直後にランダムで習得。

【特性】

人間種でありながら、異業種の成長バフ及びピーク後の寿命停止を享受できる。

しかし、そのままの状態では子孫を残す事が出来ない。

子孫を残す際には、バフが消え寿命も消費されるうえに、ステータスに男性型50%、女性型20%~80%カットのデバフがかかる。

最大Lv15

 

うん、しっかり見てもチートだったわ。

とはいえ、基本ステータスを見れば赤子なのに小学生並みの力を有しているだけだ。

状態だけみれば凄まじい事この上ないが、普通に屠る事が可能だ。

 

それでも、ザナックとして生きる最低限の活路は見い出せたとは思う。

 

原作通りのザナックのステータスしか持ち合わせていなかったら、この国には悪いがさっさと失踪して冒険者なりワーカーなりで生計を立てるしか無かった。

 

それほどナザリック勢は強かった。

 

俺が所属していたギルドは人間種ながらナザリックとは不可侵条約を結んでおり、かの有名な

 

連合1500人vsナザリック41人

 

地下墳墓侵攻戦には参加はしなかった。

 

それでも、原作知識のあった俺は是が非でも現地で見たいという想いからギルメンの静止も振り切り現地観戦を行った。

 

流れ弾で巻き添えを食うかもしれないヒリついた中での観戦。

 

個々の強さもさることながら、連携は見惚れてしまう程、素晴らしかった。

 

その相手が、あと25年弱程度で転移してくる。

死神の大鎌を振りかざして。

 

俺は自分にも、この国にも旨味を沢山付けなくてはならない。

 

個としては、あまり高い壁では無いだろう。

 

モモンガさんこと、悟さんとは俺からコンタクトを取りナザリック面子の次位には仲の良い存在まで、友誼を結ぶ事が出来た。

 

特にここ数日は、頻繁にやり取りし最終日はギルメン以外で特別に招待を受けていた。

 

あっ………これってもしかしてブッチしたって思われてるか……。

 

貧民層の生死なんて今やニュースにもならない。

 

俺が事故死したのなんて、モモンガさんに伝わる事はないだろう。

 

まぁ、時が来たら、しっかり謝ろう。

それまでは、自身とこの国を鍛えて平民も亜人も異業種さえも住みやすい国を作ろう。

 

前世みたいに一部の者が甘い汁吸ってばかりいる腐敗した国になんかさせない。

 

俺という人格が宿らず、本来のザナックでも、この能力を有していたら頂を目指し努力していただろう。

 

自分がどこまで出来るか分からないが、三度目の生、後悔しないように生きてやる。




色々チートやらオリジナル設定つけちゃいました。

神のクラスよりワールド付きのクラスがよりチート感出る様に考えました。

モモンガには、プレイヤー(転移者)のクラスが付いていますが転移者は情報の共有で、シークレット閲覧がアンロックされる設定にしようかと。
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