例えばこんなゲマトリアの日常 作:スカイブルーホワイトヘアー
最近先輩の様子がおかしい。具体的には常に落ち着きがなくうろうろしている。
ホシノ「先輩そっちは壁ですよ」
ユメ「えっ?……痛ったぁ!!」
こんな感じで壁に激突する事も増えた。頭を抑えている先輩に対して「何があったんです?」と聞いても「そんな大した事はないんだよ」と誤魔化す先輩。
ホシノ「先生は何か原因に心当たりはありますか?」
黒服「いえ、気がついたらああなっていた事くらいしか知りません」
ホシノ「そうですか……」
しかし大方の原因は知っている。先輩はシャーレの先生に恋をしている。この前倉庫で行為に及んでいるところを見つけてしまった。私の前では笑顔しか見せない先輩が余裕のない表情で喘いでいる光景は今でも脳裏に焼き付いて離れないくらいに衝撃があった。
ホシノ「(まあ……先輩が幸せそうならいいのかな)」
支えてくれる大人が居てくれるありがたさはよく知っている。ただ先輩を泣かせるような事をしたら容赦はしないけれど。
ーーー
ホシノ「おはようございます。……先生、先輩は来てないんですか?」
黒服「来てますよ。……ただ、そっとしてあげてください」
ホシノ「ああ、またヤッてるんですか?全く……」
朝から元気だなと思いつつも興味本位で覗きたくなってしまうものだ。
ホシノ「(先輩?1人で何を……)」
ユメ「………」
先輩は特に何かをする訳でもなく壁を眺めている。そして唐突に銃を構えて自分のこめかみに当てて……
ホシノ「やめてください」
ユメ「……あ……ホシノちゃん……」
振り向いた先輩の虚な瞳からは涙が流れていた。
ーーー
ハルナ「やはりあなたでは黒服先生の代わりにはなりませんわね。美食には程遠いですわ」
「"いきなり体操着で抱きついてくるものだから驚いたよ。でも悪い大人に騙されないようにしないとダメだよ?"」
ハルナ「それは心得ておりますわ」
「"というかそろそろ離れて欲しいんだけど……今日は大事な用事があって……"」
ホシノ「………」
「"あっホシノたん。髪切ったの?可愛いねぇ"」
ホシノ「………」
「"ちょっと……無言は傷つくよ。親しい関係ではないとは思うけど挨拶くらいは……"」
ホシノ「先輩を泣かせたのはお前か?」
「"えっ何の事……?"」
ホシノ「しらばっくれるな!」
ハルナ「何やら様子がおかしいですわね。我がライバルながら一体どうしたのでしょう」
ホシノ「どういうつもりだ!何故先輩を泣かせた!答えろ!」
「"泣かせるって……私がそんな事をする筈がないよ"」
ホシノ「もういい!死んで償え!」
ーーー
黒服「落ち着きましたか?」
ユメ「……はい」
黒服「差し支えなければ貴女が泣いていた理由を聞いても?」
ユメ「『大事な話がある』って言われたので約束の場所に行ったら……白い髪の軍服っぽい服を着た生徒と抱き合っている彼が居ました。私は捨てられたんです……」
黒服「(ああ、これは誤解してるだけですね。やっぱりハルナは爆破しておかないといけないようです)」
ーーー
ホシノ「邪魔をするな!!」
ハルナ「そういう訳にはいきません。冷静に話し合いを……」
ホシノ「黙れ黙れ黙れ!」
黒服「ホシノ、落ち着いてください」
ホシノ「先生まで……あいつは先輩を泣かせた屑なんですよ!!」
黒服「それは誤解です。悪いのはそこにいるハルナただ1人です」
ハルナ「ああ、黒服先生!!私に会いに来てくださったのですね!やはり私と貴方は運命の赤い糸で結ばれて……」
ホシノ「……シャーレの先生。先輩の事、どう思っているんです?」
「"……誰よりも特別な生徒。だから今日はこれを渡そうと……"」
ホシノ「……どうやら嘘ではなさそうですね。申し訳ありません」
「"大丈夫だよ。ホシノにとって彼女がどれだけ大切かも分かったし"」
ホシノ「唯一の先輩ですので。……さて、そこの白いの。覚悟は出来たか?」
ハルナ「黒服先生、これからランチにでもいきませんか?その後に休憩がてら……」
ホシノ「殺す」
黒服「爆破程度に留めておいてくださいね」
ーーーその頃のゲヘナ学園
フウカ「今日はハルナが居ないから平和ね……あ、こんな時間大きな花火が……昼間の花火も悪くないわね」
リオ「フウカ、何回やっても卵の殻がボウルに入ってしまうわ」
フウカ「卵は片手よりも両手で割ったほうが綺麗に割れますよ」
リオ「そうなのね。試してみるわ」
人知れずハルナは爆破されましたとさ。
ついでに私も体操着ハルナを狙って爆死しましたとさ