例えばこんなゲマトリアの日常   作:スカイブルーホワイトヘアー

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黒服「今度は山ですか……」

 

ベアトリーチェ「生徒の吐いた空気の次に落ち着く空気ですね」

 

マエストロ「今度は海と違って静かに過ごせそうだ」

 

「"誰かテント張るの手伝って"」

 

黒服「仕方ないですね……」

 

ベアトリーチェ「マエストロには私の分のテント張りを手伝ってもらいます」

 

マエストロ「それは構わないが1人用とは思えない程大きいのは気のせいだろうか」

 

ベアトリーチェ「その理由は後ほど分かりますよ」

 

ーーー

 

黒服「想定よりも時間がかかってしまいましたね」

 

「"慣れない事をするもんじゃないね"」

 

ベアトリーチェ「お疲れ様でした。少々早いですが……BBQをやりましょう」

 

「"BBQ!?最高だね!"」

 

ベアトリーチェ「仕込みは既に済ませてあります。私の生徒が」

 

マエストロ「食材が貴重品のように綺麗に揃えられている……もはや芸術の域に達しているな」

 

黒服「まあ……たまにはいいでしょう」

 

ベアトリーチェ「火おこしもしておきました。……今日は無礼講ですよー!」

 

「"いえーい!"」

 

マエストロ「お前達は毎日無礼だがな」

 

黒服「一理ありますね」

 

ーーー

 

ベアトリーチェ「おや、想定よりも早く食材がなくなってしまいましたね」

 

「"美味しいんだもの"」

 

マエストロ「しかし大人4人では量が足りなかったな」

 

黒服「あっという間になくなりましたね」

 

ベアトリーチェ「想定済みです。……今こそ貴女の出番ですよ!フウカ!」

 

フウカ「お任せください!」

 

黒服「一体何処から現れたのでしょうか」

 

「"ベア先生、もしかしてこの子がデザートって事?"」

 

ベアトリーチェ「いえ、フウカは私が食べます」

 

フウカ「え、えっと……」

 

黒服「構わず続けてください」

 

フウカ「あっはい。とはいえお昼なので食べやすいものを用意しました」

 

マエストロ「食べやすいもの……?それにしては鍋が大きいぞ」

 

フウカ「大きい鍋でないと出来ませんからね。……さ、どうぞ!」

 

黒服「……成程。チーズフォンデュですか」

 

「"最高だけど……もっとガッツリとしたものが食べたいな"」

 

フウカ「抜かりありません。余ったチーズを使ってリゾットも作っていますので」

 

「"……ベア先生、この子嫁に欲しい"」

 

ベアトリーチェ「ダメです。彼女は私の通い妻です」

 

フウカ「あ、あの……冷める前に食べて欲しいなって……」

 

ーーー

 

「"我食べ過ぎたで候"」

 

ベアトリーチェ「これが我がゲヘナ学園が誇る最高の料理人の実力ですよ」

 

黒服「アビドスに来ませんか?」

 

ベアトリーチェ「おい」

 

フウカ「1日だけなら……」

 

ベアトリーチェ「フウカ?」

 

マエストロ「マダムの事が羨ましいと思ったのは初めてかもしれないな……」

 

フウカ「トリニティにも給食部はあるんですよね?」

 

マエストロ「あるにはあるが……トリニティはスイーツに力を入れ過ぎていてな……」

 

フウカ「スイーツですか……気になりますね」

 

ベアトリーチェ「確かにトリニティはスイーツに対する愛は大きいと聞きます。しかし我が生徒であるフウカはミラクル5000という思考のスイーツを編み出したパティシエでもあるのです!」

 

マエストロ「ミラクル5000?あれは都市伝説のスイーツではないのか?生徒が噂しているのは聞いたが」

 

フウカ「都市伝説って言われる程ではありません。感謝を込めて作ったただのショートケーキですよ」

 

マエストロ「……マダム、フウカを私の生徒に……」

 

ベアトリーチェ「貴方達は私の生徒になんて事を」

 

ーーー

 

黒服「案外釣りとは難しいものですね」

 

マエストロ「タイミングが掴みにくいな。しかし何故釣りを?」

 

黒服「せっかくなのでホシノにお土産として渡そうかと思いまして。彼女は魚が好きなのです」

 

マエストロ「なるほどな。私も助手の為に数匹釣るとするか」

 

黒服「貴方に助手なんて居ましたっけ」

 

マエストロ「助手というよりは私の担当だな。本人が名前で呼ばれるのが恥ずかしいと言っていたから助手と呼んでる」

 

黒服「そうでしたか。……気がついたらお互いに生徒の事を考えるようになっていますね」

 

マエストロ「日常を過ごしていくうちに考えが変わっていったのかもしれないな。初めは遠回りかと思っていたが案外悪くない道のりだったかもしれない」

 

黒服「そうですね。崇高には近づいているような気がします。ただ……恋愛という感情については理解出来ませんがね」

 

マエストロ「まあな」

 

「"恋愛について知りたいかい?"」

 

黒服「別にいいです」

 

マエストロ「私もいい」

 

「"朴念仁だなぁ……生徒に愛されたいとは思わないの?"」

 

黒服「何もしなくてもホシノはついてきてくれます」

 

マエストロ「私の場合は助手と……ヒビキもだろうか。あの2人はいつの間にか側にいるからな」

 

「"くっそ羨ましい。あー私も隣に彼女面して立ってくれる子とかいないかなぁー!!"」

 

ユウカ「私でよければ……」

 

「"ユウカほんと好き"」

 

マエストロ「解決したな」

 

黒服「ええ」

 

ーーー

 

フウカ「夕飯は定番ですがバターチキンチーズカレーにしました」

 

黒服「定番にしては結構煮込まれているような気がしますね」

 

フウカ「朝キャンプ場に向かうギリギリまで煮込んでいましたので……」

 

マエストロ「……なあマダム、ゲヘナとはこんなに素晴らしい生徒が沢山いるのか?」

 

ベアトリーチェ「確かに素晴らしい生徒だらけですが……その中でもフウカは特別な子です」

 

「"……あ、美味しそうな夕飯だね"」

 

黒服「何処に行っていたんです?」

 

「"山の神秘に触れてた"」

 

黒服「神秘?詳しくお伺いしても?」

 

「"いや、えっと……"」

 

ベアトリーチェ「……山の神秘とは何をしたのでしょうか」

 

マエストロ「大方山の中でユウカと※※※※でもしたんだろうな」

 

ベアトリーチェ「あの野郎!!」

 

フウカ「あの……お味はどうですか?」

 

マエストロ「最高だ」

 

フウカ「……ありがとうございます!」

 

黒服「何故隠すのです?何故?何故?何故?」

 

「"いや……その……えっとね……"」

 

ベアトリーチェ「あなたまさか※※※※を神秘と言い張っているのですか!?ユウカの※※※と※※※して※※※※したと!?」

 

マエストロ「おかわりをもらえるだろうか」

 

フウカ「勿論です!」

 

ーーーその頃取り残されたホシノさん

 

ホシノ「先生が帰ってこない」

 

旧ホシノ「その辛さは分かりますが……何故こっちに来たのです」

 

ホシノ「寂しさを紛らわせる為だよー!帰ってこなかったらどうしよー!!」

 

旧ホシノ「先生に限ってそれはないですよ」

 

ホシノ「とにかく寂しいから4人で徹夜するよ!」

 

旧ホシノ「えっ4人?」

 

アリス「見てください!ホシノママが2人います!」

 

ケイ「では私はこちらの母に抱きつきます」

 

旧ホシノ「なんか抱きつかれたんだけどこの子何」

 

ホシノ「娘」

 

旧ホシノ「???」

 

ユメ「ホシノちゃんサンドが出来ると聞いて」

 

旧ホシノ「先輩は呼んでないです」

 

ホシノ「わぁ先輩だ」

 

ユメ「さあ恋バナを始めようじゃないか」

 

旧ホシノ「うぇ」

 

ホシノ「うへぇ」

 

アリス「恋バナ?」

 

ケイ「母と父の馴れ初めですよ」

 

アリス「つまり※※※した時の話ですね!」

 

ホシノ「!?!?!?」

 

ユメ「詳しく」

 

旧ホシノ「こんなの公開処刑じゃないですか……同情しますよ」

 

ホシノ「同情するなら触れないで……」

 

取り残されたけどなんだかんだ楽しく過ごしていましたとさ

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