例えばこんなゲマトリアの日常 作:スカイブルーホワイトヘアー
サクラコ「遂にこの日がやってきましたね。……シスターアイドルサクラコのワンマンライブが!ここまで長かったですね、プロデューサーさん」
マエストロ「誰がプロデューサーだ」
サクラコ「……はい、仰りたい事はよく理解しております。『全力で楽しんでこい』ですよね」
マエストロ「違うぞ」
サクラコ「えっ、ライブの後は2人きりで……?だ、ダメですよ。アイドルは恋愛禁止なんですから……でもプロデューサーさんが望むなら今日だけは……///」
マエストロ「何故トリニティの生徒はこうも話が通じないのだろうか」
サクラコ「……そろそろ時間ですね。プロデューサーさん、行ってきます!」
マエストロ「もう好きにしろ」
ーーー
ホシノ「ライブなんて初めて来たよ。このペンライトを振ればいいんだよね」
ノノミ「はい。これでサクラコちゃんを応援しましょう♪」
ホシノ「それにしても……まさかノノミちゃんがアイドル好きだったなんて思わなかったよ」
ノノミ「本当なら対策委員会全員でやりたかったんですけど……」
ホシノ「恥ずかしいからって皆に却下されてたよね。私もだけど」
ノノミ「可愛い衣装を着て歌って踊りたくないんですか?」
ホシノ「ノノミちゃんが大変な事になりそうだからちょっとね……あ、そろそろ始まりそうだよ」
突然照明が消えてステージの上に人影が見える。その人物が中央に立った直後にスポットライトが彼女を照らす。彼女こそトリニティのシスターであり……
サクラコ「わっぴ〜☆甘いひとときをあなたに♡シスターアイドルのサクラコだよ!今日は私のバースデーライブに来てくれてありがとう!」
彼女が一言発しただけで会場は大熱狂する。その中には「誕生日おめでとうー!」と叫ぶファンもいた。
サクラコ「お祝いありがとう!あなたに私の祝福をあげるね、ちゅ♡」
彼女の投げキッスが直撃して胸を抑えて倒れるファンもいた。……例によって赤い女だが。
サクラコ「それじゃあ早速1曲目からいくよ!『恋のW.A.P.P.Y!』」
彼女の合図とともに奇抜なイントロが流れて歌唱が始まった。謎のW.A.P.P.Yコールが会場の隅々まで響き渡り、彼女もそれに答えるように歌う。そして間奏に入った直後、彼女はステージから降りてライブ会場の通路を走り出してファンのすぐ手前に近寄り投げキッスをする。その度に周囲の人々が叫び、倒れ、涙を流して拝んでいる。
ホシノ「……ライブって怖いね」
ノノミ「サクラコちゃーん!こっち向いてー!」
その言葉に応えるように彼女が近づいて来た。そして手を握りながら「来てくれてありがとう!」と眩しい笑顔で話してくる。その眩しさにやられたのかノノミはしばらく固まった後に「好き……」と呟いている光景を見てこの空間に恐ろしさを覚えた。
サクラコ「それじゃあ2曲目いっくよー☆」
その後も3.4曲と次々に歌っていき、あっという間に時間は過ぎる。隣に居るノノミは「夢見る時間は早く過ぎてしまうんですよね……」とよく分からない事を言っていた。
サクラコ「今日は来てくれて本当にありがとう!それじゃあ最後に……せーの!」
W.A.P.P.Y!!という掛け声が響き渡るなかバースデーライブは終了した。皆が余韻に浸りその場で放心している中ホシノは1人こう思う。「わっぴ〜」って何?と。
ーーー
サクラコ「プロデューサーさん、私やりきりました!」
マエストロ「そうか」
サクラコ「この活動を続けていけば皆が争う事なく平和な世界になる日が来ると私は信じています」
マエストロ「シスターとしてのやり方は間違っているがな。だがサクラコのやりたいようにやるといい」
サクラコ「はい。必ず実現してみせます。……ところでプロデューサーさん、先程もう好きにしろと仰っていましたよね」
マエストロ「そうだな」
サクラコ「私……身体が火照っていまして……プロデューサーさんの手で冷まして欲しいのですが……」
マエストロ「不穏なことを言いながら近寄ってくるな」
サクラコ「貴方だけのアンコール……してもいいですか?」
マエストロ「ダメだ。それにアイドルは不純な行為をするものではない」
サクラコ「大丈夫です。私は『
マエストロ「お前がその単語を口にするんじゃない」
サクラコ「ふふ……うふふふ……」
マエストロ「おい待て近づいてくるなやめ」
☆ワッピーバースデーサクラコ様☆