例えばこんなゲマトリアの日常   作:スカイブルーホワイトヘアー

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終の追憶

「こんな夜遅くに呼び出してしまい申し訳ありません」

 

「構いませんよ。それで話とは何でしょうか?」

 

「お別れを伝えたくて」

 

「そうですか。持ちませんでしたか」

 

「はい。もう意識を保つのも難しくて」

 

「彼女には伝えなくていいのですか?」

 

「……記憶ごと消えますから」

 

「それは都合が良い。では失礼しますね」

 

「っ!?」

 

ーーー

 

随分と長い夢を見ていた。くだらなくて騒がしい、それでも心の底から笑えていた、そんな夢。しかし今となってはその内容も朧げにしか覚えていない。記憶とは曖昧なものだ。如何にその出来事が大事であろうと時が経てば薄れていってしまう。……今日もまた何かが欠けた1日が始まる。

 

いつもの通学路。1人で歩く事にも慣れたその道は何故かいつもよりも歩幅が広く感じてしまう。落ち葉が散らかっているこの道を進んでいくと1匹の猫が捨てられていた。

 

ユメ「にゃあ」

 

ホシノ「……ぷっ」

 

ユメ「カット!!一旦ストップ!!なんで毎回ここで笑うのさ!?」

 

ホシノ「圧縮されたようにダンボールに入ってる先輩と色合いが合ってない猫耳を着けている姿に思わず……」

 

ユメ「だってホシノちゃんが猫役やってくれないから!!もう、せっかく真面目にドラマっぽい事やってみようと思ったのに!!」

 

黒服「1つ指摘してもよろしいでしょうか」

 

ユメ「はいどうぞ!」

 

黒服「ユメが居なくなってホシノが絶望する流れは既に見飽きてると思うのですが」

 

ホシノ「正直なところ私もそう感じていました」

 

ユメ「冷めてるなぁ……良いの?本当に消えちゃうよ?」

 

ホシノ「またいつもの冗談ですか?」

 

ユメ「もー!!」

 

黒服「興が冷めてしまいましたし本日はここまでにしましょう。続きはまた明日」

 

ホシノ「分かりました。先輩、明日は耐えますので」

 

ユメ「あー、うん。また明日ね」

 

黒服「ホシノ、今日の夕飯の希望はありますか?」

 

ホシノ「そうですね。私は……」

 

2人が帰っていく後ろ姿を眺め見送った後、自分と見届け人しか居ない空間である事を確認して一息ついた。

 

ユメ「……もう明日は来ないのにね。また守れない約束をしちゃったよ。やっぱりダメな先輩だったなぁ……」

 

ノア「終わりのないものは存在しませんからね。生命に死という概念が存在する以上避けては倒れないのです」

 

ユメ「そうだよね。それに私もそろそろ限界っぽい」

 

ノア「貴女の生命活動は本来想定されていたよりも長く続きましたね。もう疲れたでしょう」

 

ユメ「……疲れたかもしれない。でも悪い事だけじゃなかったよ。後輩にも会えたし、生放送とかも出来たからね」

 

ノア「良かったですね。時々私も様子は見ていましたけれど楽しそうでしたよ」

 

ユメ「そうかな……うん、そうかも」

 

ノア「同じ場所へ到達出来ないのは残念ですが……」

 

ユメ「……最後に1つ頼んでいい?私の事を……」

 

ノア「ええ。貴女の事は覚えておきますよ」

 

ユメ「……そっか。ありがとう」

 

ノア「……2023年10月10日、午後8時40分。ユメの物語の終了」




やる気が低下したのであの時書いたものを実現させました

































ユメ「というドッキリみたいなものを考えたんですけどどうでしょうか?」

黒服「ホシノのメンタルを考えてくれませんか?また引きこもってしまったのですが」

ユメ「まだドッキリしかけてないんですけど!?」
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