例えばこんなゲマトリアの日常 作:スカイブルーホワイトヘアー
「ここがアビドス……話に聞いていた通り砂だらけだね」
この日アビドス自治区に波乱をもたらす1人の少女が現れた。今ここに新たなる問題が……
「……まずは腹ごしらえしないとね!!」
……訪れる事はしばらくなさそうだ。
ーーー
セリカ「柴関で働くのも慣れたわね」
「へい大将!特製味噌ラーメン、炙りチャーシュートッピング1つください」
セリカ「あ、はい!かしこまりました!」
「楽しみだなぁ……」
セリカ「気のせい……よね?うん、疲れてるのかもしれないわ」
数分後、彼女のテーブルには山のように盛られたラーメンが差し出されて絶句していた。
「キヴォトス……なんて恐ろしい場所……あ、美味しい」
ーーー
セリカ「お会計500クレジットになります」
「えっ安すぎませんか!?」
セリカ「学生さんはサービス価格なんですよ」
「なるほど……」
セリカ「(学生サービスとは言ったけれど私服なのよね。まあ大将があの嬢ちゃんは学生価格で良いって言ってたけど)」
「セリカさん、ご馳走様でした」
セリカ「え?あ、ああ……またいらしてください!」
「えへへ……次は何処に行こうかなぁ」
セリカ「……やっぱり何か引っ掛かるわね……今の子、何処かで見たような……」
ーーー
「砂漠に来たぞー!……来たのは良いんだけどあっつい!干からびちゃう!」
黒服「そこの大声で叫んでいる貴女」
「あっ……」
砂漠の入り口であまりの暑さに叫んでいると後ろから声をかけられた。振り向いた先に居るのは黒いスーツを着用した大人。アビドス高等学校の教師である「黒服」だ。
黒服「こんにちは。砂漠に何か御用なのでしょうか?」
「……えっと、はい。そうです。ちょっと見てみたいなーって……」
黒服「(この生徒?からはとても強い神秘を感じますね……思わず実験したい衝動に駆られます)」
「………」
黒服「……こちらを見てどうしました?」
「あ、いえ、あまり変わってないなぁって……」
黒服「?」
「あっ、何でもないです。では私はこれで……」
黒服「待ちなさい」
「嫌だ!怒られたくない!」
黒服「……なんて活発な少女なのでしょうか。まあ活きが良い実験台は大歓迎ですよ」
唐突に始まる砂漠の追いかけっこ。その光景は第三者から見たら間違いなく不審者に追いかけ回されている構図に見えるだろう。だからこそ黒服は唐突に後ろから抱きつかれて静止させられた。
シロコ「ん、不審者逮捕」
黒服「何故砂漠に居るのですか?」
シロコ「砂狼だから」
黒服「???とりあえず降りてくれませんか?じっけ……少女を見失ってしまいます」
シロコ「ん、もう保護した。ホシノ先輩が」
ーーー
ホシノ「砂漠は危ないから落ち着こうねー」
「離してー!まだ砂漠を堪能しきれてないのにー!」
ホシノ「はいはい暴れないのーってあれ、君の持ってるショットガン……」
「服が砂まみれになっちゃったよ……もう、どうしてくれ……あっ」
ホシノ「……ねえ、君の名前って……」
「わぁー!ごめんなさいー!」
ホシノ「うぇ、逃げ足が速い子だね。あ、財布が落ちてる。……うぇ!?」
財布の中にある学生証を見るとこう書かれていた。『○○高等学校1年生 小鳥遊ツキノ』と。そして保険証には『母 小鳥遊ホシノ』と。そして……
ホシノ「『父 黒服』……」
やはり新しい波乱は訪れたようだ。
小鳥遊ツキノ とある事情で相思相愛の世界から訪れたホシノと黒服の娘。グレイッシュの綺麗な髪を靡かせて砂漠を満喫していた所、捕まりそうになって現在逃走中。
待望の血のつながった娘です