例えばこんなゲマトリアの日常   作:スカイブルーホワイトヘアー

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前回のあらすじ
ホシノとツキノは他の娘達を探しにゲヘナに来ました


灰色の娘とやばい人

「ゲヘナに来るのも久しぶりだよ。来たついでに

後でヒナに会いに行こうっと」

 

「私はちょっと前に来た制服作ってもらったよ」

 

「ほんとベアさん生徒に甘いよね……ってなんか

あそこに棒立ちしてる人が居るんだけど……」

 

「嗚呼……名前すら聞けませんでした……

あの美しき生徒は何処へ……」

 

なんか変な事を言っているのでいつも通りだと

ホシノとツキノは判断して通り過ぎる事にした

 

「あの様子だと誰かに逃げられたみたいだね」

 

「チサト辺りかなぁ。あの子手品が得意だし」

 

「ほんと色々な子が来てるんだね。他には

どんな子が居るの?」

 

「他?うーん……羽と尻尾が生えた子とか?」

 

「何それ変なの。……もしかしてあの子?」

 

「あー……うん。あの子」

 

ホシノが指を指した方向には優雅に紅茶を飲み

ロールケーキを食べている羽と尻尾が生えた

お嬢様……?のような生徒がいた

心なしかホシノは彼女を見て敵対心が湧いた

 

「『NAGISA』ブランドの恋する123味……

噂には聞いていましたがここにありましたのね」

 

「おーいワカナー」

 

「あらツキノさん。良いタイミングですわね。

今からこの恋する123味のロールケーキを

頂こうと思っているのですが良ければご一緒に

未知の美食を堪能してみませんか?」

 

「いいの?じゃあお言葉に甘えようかなー」

 

「……あらホシノ先生。貴女もこちらへ?」

 

「うぇ?何のこと?」

 

「あ、ホシノ母さんは私達のクラスの担任だよ」

 

「……う゛ぇ゛」

 

ーーー

 

ヒナは考える。こちらをママと呼び甘えてくる

このハーと名乗る少女の事を

彼女が話してくれたある程度の情報をまとめると

未来から会いにきた娘なのだとか

正直なところ信用してはいないが……

あの駄々こね方は明らかに異常だった

もしや将来の育児か上手くいかなくて彼女は

母親の愛に飢えているのではないだろうか?

甘え下手でもあり甘えさせ下手でもあるなんて

我ながら情けないと思うのでこの子が起きたら

色々構ってあげようと考えていた

 

「……でも全然起きない」

 

ハーちゃんがヒナの愛を受け取る事になるのは

もうちょっとだけ先の話

 

ーーー

 

「ふぅ……アイドルとは大変なものですね。

しかしこの活動はシスターに貢献しているの

でしょうか……」

 

「シスターサクラコ、面会者が来ております」

 

「分かりました。……ふふ、どうやら効果は

あるようで安心しました」

 

アイドル衣装からシスターの格好に着替えて

面会室に行くと少し緊張した様子の少女が

こちらを見て「こんにちわっぴ〜♪」と

可愛く挨拶をしてくれる

 

「ライブ見ました。録画で見るのとは迫力が

段違いで……輝いて見えました!」

 

「ふふっ、ありがとうございます。……ところで

貴女のお名前を聞いてもよろしいでしょうか?」

 

「はい。歌住ユイと申します。初めまして、

サクラコお母様」

 

「成程。歌住ユイさんと……お母様?」

 

「はい!」

 

「……?」

 

完璧で究極のわっぴ〜と呼ばれた事もある

サクラコですら目の前に居る少女から言われた

お母様という言葉が理解できず頭の中には

大量にハテナマークが浮かんでいた




全員やばいんですけどね
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