例えばこんなゲマトリアの日常 作:スカイブルーホワイトヘアー
やあ。未だに未実装である私だよ。前回の振り返り
だが覚えているだろうか。そう、あのゴリラ親子。
あまりにも私の扱いが酷いと思わないかい?
あんな凶暴な獣を檻から出したのは誰なんだ?
第一母親がババコンガだからって娘まであんな
ゴリラになる必要はないと思うんだ。先生達も
そう思うだろう?しかし無慈悲にもあのフラン
とかいうゴリラの娘はゴリラだった。正確には
癇癪を起こしたらゴリラになるゴリラだ。
ナギサに共有しようにも彼女も自らの娘に夢中
になっている始末。頭に海綿体……ナギサの場合
ロールケーキでも詰まっているのだろう。仮にも
トリニティのトップに立つ存在が情けない。
まともなのがこのセクシーフォックスである私
だけじゃないか。……おや、小さい女の子が
下を向いて泣いているじゃないか。仕方ない、
トリニティの代表である私が胸を貸して……
今「セイアに貸せる胸はない」と考えたね?
相変わらず変態で失礼な先生だね。比喩表現と
実際の大きさを同一視していないかい?やはり
先生の頭には海綿体が詰まってるんだね。私で
過酷な事を考えていたのだろう?まるで獣だね。
……分かったよ。私もそろそろ話を進める必要が
あると思っていた時期だからね。早速話しかけて
事情を聞くとしよう。やあ。何かお困りかい?
「ひぇ……」
どうなっているんだい?この世界は私に対して
試練を与えすぎだと思ってしまうのは秩序が
乱れている証拠なのではないかい?声を掛けて
小さな悲鳴ってどうなんだい?流石の私も
悲しくなって泣き寝入りしそうだよ。
「ごっ……ごめんなさい……知らない人に
話しかけられるのか怖くて……」
それもそうだね。いきなりセクシーフォックスに
話しかけられたら萎縮してしまうのも無理はない
と私も思うよ。
「せくしーふぉっくす……?」
私の呼び名だよ。君、トリニティは初めてかい?
であれば私の名前を覚えておくといいよ。
この学園の頂点に立つ存在、その名も……
「せくしーふぉっくすお姉ちゃん……?」
……百合園セイアだ。純粋すぎて困ってしまうよ。
あのゴリラとロールケーキにもこんな時代があった
と考えたら時間の流れは残酷だと感じてしまうね。
「セイアお姉ちゃん……?」
そうそう良く出来る子じゃないか。髪の色が桃色
だから嫌な想像が過ぎったけれど杞憂だったね。
ゴリラがまともな教育を出来るはずが……突然
殺気を感じたので今日はゴリラという単語を発言
しないようにしようか。……それはいいとして
君の名前を教えてくれるかい?私で良ければ親元
にでも連れてってあげよう。
「いいの?ありがとうセイアお姉ちゃん……!」
礼には及ばないよ。しかしお姉ちゃんと呼ばれる
のも悪くない気分だね。
「あっ……名前だよね。私は聖園メアリーって
言います。よろしくね、セイアお姉ちゃん」
メンヘラピンクゴリラの系譜カテゴリに所属して
いるじゃないか。この子も変身タイプなのかい?
外の世界にはいきなり金色に変身する猿が居ると
聞いた事があるしそのタイプかい?また聖園か。
性欲が強すぎないかい?どういう事だ?何故私は
メンヘラピンクゴリラの系譜に好かれているんだ?
しかしこの子を信用したい気もする……よし、
君は今から百合園を名乗るといい。
「ふぇ……!?」
そうだそれがいい。今日から君は百合園メアリー、
私の娘だ。それが君にとっての幸せだろう?
大丈夫、メアリーが幸せになる事を約束しよう。
「ふえぇ……怖いよぉ……」