例えばこんなゲマトリアの日常 作:スカイブルーホワイトヘアー
「ん」
「ん、ではなくてですね」
「ん?」
「何故首を傾げているのですか?」
「ん」
「まともにコミュニケーションが取れない……
何なのでしょうこの生徒は」
「ん、メインヒロイン」
「違います」
「ん、私はタイトルにもなってる。
街を歩けば周りからあっち向いてホイに誘われて
銀行も襲って価格も似合う。ん、完璧」
「ライディングでもやって頭を冷やして……いえ
頭を冷やした所で常時狂っている貴女には意味を
為さないでしょうね」
「流石黒服、よく分かってる。そう、私はこの
『例えばこんな砂狼シロコ』のメインヒロインで
何をしても許される最高の神秘を持った存在」
「違います」
「ん、概念を使う。私はメインヒロイン。これは
基本世界においては常識」
「勝手にゲマトリア技術を使わないでください」
「黒服は優しくない。ホシノ先輩だけじゃなくて
私も甘やかすべき。メインヒロ……」
「もう結構です。話が通じないのは理解しました。
貴女とはどう接すればいいのか分かりませんよ」
「ん、なら好き勝手にさせるべき。銀行とかも
襲えるようにするべき」
「ダメです」
「ダメだと指摘するばかりじゃ誰も成長しない。
褒めて伸ばす路線に切り替えるべき」
「貴女は自分が褒められるような行いをしている
と、そう自信を持って言えるのですか?」
「言える」
「正気ですか?」
「ん、正気」
「我が生徒ながら救えないですね」
「……ん、私も怒る時だってある。もういい、
感想欄にいる私の事が好きな人を襲いに行く」
「何をすると?……お待ちなさい、第三の壁を
超えてはいけませんよ。シロコ!やめなさい!」
ーーー
「ん、ただいま」
「………」
「ん、私の娘」
「ん、私はサブヒロイン」
「……はぁ。この作品の方向性が理解出来ません」
「名前は砂狼サツキだよ」
「ん、私はサブヒロインのサツキ」
「危険因子が産まれてしまったようですね……」
「黒服のおじさん」
「なんですか?」
「レターパックで現金送って」
「は?」
「ん、英才教育」
「犯罪者を育てたの間違いでは?これ以上私に
ツッコミをさせないでください……」
「ん、なら私の勝ち。メインヒロインだから当然
の勝利だけど嬉しいね」
「ん、流石メインヒロインのママ。誇るべき」
「……これどうやって収集をつけましょうかね」
「ん、私もお茶会に参加させるべき」
「何故貴女がそれを知っているのですか」
「ん、ママは『例シロ』のメインヒロイン。だから
何でも知っていて当然」
「もう何でもいいですよ」
ーーー
「……なんか酷い絵面だね」
「そうですね〜」
「見境いなさすぎない?引くんだけど」
「シロコ先輩ってあんなに狂人のような事を
する人でしたっけ……」
「シロコちゃんはずっとあんなんだよ」
ん
、
私
と
も
あ
っ
ち
向
い
て
ホ
イ
を
や
る
べ
き
。
「"なんでシロコがここに……"」
「"シロコはメインヒロインじゃないでしょ、めっ"」