例えばこんなゲマトリアの日常 作:スカイブルーホワイトヘアー
「いつものように遺物を探していたのですが……
この拳を模ったであろうものを発見しました。
しかし何の効果を持った遺物なのか全く解明
出来ていないのです。危険なものではないと
思うのですが……ホシノはどう思います?」
「先生……それただのゴミじゃない?」
「そんな筈は……」
「だってさ……何に使うのそんなの」
「拳という事は壁を破壊する等の用途があると
言えるのではないでしょうか?」
「どう見てもプラスチックだよそれ。本体が
PON!!CRASH!!しちゃうよ」
「……?ホシノ、今なんて言ったのです?」
「え?本体がPON!!CRASH!!するって……」
「そのPON!!CRASH!!という謎の単語は
なんですか?普段の貴女なら絶対に言わないと
思いますが。……まさかこの遺物の……?」
「やっぱゴミじゃんそれ」
「今日のホシノは毒舌ですね。しかし効果が
分かったとはいえ何故このような無駄な機能
しか備えていないものを遺物に……」
「先生深く考えないで。それはただのプラゴミ」
「先程からずっと言ってますが……遺物に対して
ゴミは流石に言い過ぎでは?もしかしたら過去に
有名な人が認めて高値で取引されていた可能性も
あるのですよ?」
「そんなのセリカちゃんでも騙されないよ。
ほら、それよりも早く帰ってこたつに入りながら
アイスでも食べよう?」
「……そうですね」
プラゴミを遺物と思い込む黒服とそれを見て彼が
正気なのかを疑っているホシノ。そのまま二人は
学校に戻りこたつの中でアイスを食べ始める。
「冬の贅沢といえばこれだよね〜」
「……はっ。まさかこれの使い道は……」
「先生、もう諦めなって。それは遺物じゃなくて
不法投棄されたプラゴミなんだよ?」
「……クックック。ホシノ、よく見てください。
この拳の内側にノノミが買ってきたお菓子を中に
PON!!してこのままCRASH!!CRASH!!
するとですね……このように粉砕されたお菓子が
PAPAPA!!とトッピング出来るのです!」
「ねえ先生頭でも打ったの?大丈夫?」
「私は正気ですよホシノ。さあこの遺物によって
より美味しくなったアイスを頂きましょう」
「えっあっうん。私のアイスに勝手にかけないで
欲しかったな……」
プラゴミによって粉砕されたお菓子がトッピング
されたアイスを口に入れると予想通りの味がして
何とも言えない絶妙な気分になった。ただあえて
言うのであれば「これいる?」という言葉だが
楽しそうにしている黒服を目にしてホシノは
この言葉を墓まで持っていく事にした。
「でもこれ手で粉砕すればよくない?……あっ」
「……確かにそうですね」
「え、えっと……あっそ、そうだ!遺物なら
何か特別なものを粉砕出来るんじゃないかな!」
「特別なものですか……そういえばこの前
ハルナの神名文字を押しつけられましたね。
神秘を粉砕……もしそのような事が可能なので
あれば面白い事になりそうです」
ホシノの苦しいフォローを純粋に受け取り黒服は
プラゴミの中に硬い神名文字をPON!!して
CRASH!!CRASH!!しようとした。しかし
バキッ!という音がしたかと思えばプラゴミが壊れて
二度と粉砕出来なくなってしまった。
「………」
「先生」
「……はい。これは遺物ではなくプラゴミでした」
「正気に戻ってくれて嬉しいよ」
「私は一体何を考えてこんなものを遺物だと勘違い
したのでしょうか……理解できません」
「ま、まあほら。先生はいつも頑張ってるから
疲れてたんだよ。ね?今日はもう休もう?」
「……そうします。その前にこれをゴミ箱に
PON!!してから……」
「その変な単語は永続なんだね……」
その後ホシノはプラゴミについて調べてみたところ
約1103兆クレジットで取引されていたとか。
例ゲマの最終回は暴走した黒服をホシノが調理(意味深)して終了