例えばこんなゲマトリアの日常 作:スカイブルーホワイトヘアー
「"ホシノがそこまで言うなら入ろうかな"」
「うぇ」
「"隣、失礼するね"」
「う、うん」
「"こたつあったかいね"」
「ソ、ソウダネ」
「"ホシノ?"」
「ナナナンデモナイヨ」
「"そう?ならいいけど……"」
「(うっへぇ……まさか本当に入ってくるだなんて
思ってなかったよ〜どうしよう、恥ずかしくなって
きちゃった……でももうちょっとだけ近くに……
いやいや。先生は私よりも他の子に近づかれた方が
嬉しいと思うし私はこのくらいの距離感で……)」
『(ホシノ。聞こえますかホシノ)』
「(うわっ……気持ち悪い声が聞こえる……なんで
黒服の声が聞こえるのさ)」
『(今貴女の脳に直接問いかけております。ここで
先生に抱きつけば鈍感足舐め太郎である先生も
ホシノの魅力に気づいてハッピーエンドになる可能性
が高いです。さあ抱きつきなさい)』
「(で、でも……前に私みたいな貧相な身体が好きな
人とか人間としてダメだって言っちゃったし……)」
『(ホシノの身体は魅力的です。そこの鈍感野郎に
わからせてやりましょう。さあ、さあ!!)』
「(黒服ほんと気持ち悪いよ。でもちょっとだけ
近づいてみても……)」
「"ホシノ?"」
「ぴぇ」
「"やっぱり体調が悪いの?それなら
今日はもう帰って休んだ方がいいよ"」
「た、体調は悪くないんだけどね?その……」
「"その?"」
「……何でもない」
『(ホシノ!!今がチャンスでしたよ!?)』
「(分かってる!分かってるよ!でも……先生に
甘えるなんて恥ずかしくて……)」
『(ヘタレている場合ではありませんよ!!それに
貴女のライバルは多いのです。今のうちに何か
既成事実の一つでも作っておきましょう!)』
「(何馬鹿な事言ってるの!?)」
『(人間はキヴォトス人に力で勝てません。そして
今貴女は先生と二人きり。もうお分かりですね)』
「(分かるわけないでしょ!?ふざけた事ばかり
言ってないでちゃんと対策してよ!?黒服だって
大人なんでしょ!?)」
『(大人だからと言って何でも出来る訳では
ないのですよ!今は貴女の背中を押す事しか
助力する方法がありません!分かったら早く
自分の意思で先生を襲うのです!)』
「(……分かった、分かったよ。やってみる。
私だって先生の事が……)」
『(そう、それでいいのです。上手くいく事を
祈っております)』
「……ねえ先生。おじさんさ、もうちょっと
近寄っていいかな?……先生?」
「"……ZZZ……"」
「………」
『(………)』
「……黒服」
『(何でしょうか)』
「世界って残酷だね」
『(悲しい事にそれが事実のようですね)』
本家ホシノさん恋愛面ではヘタレであってほしい