例えばこんなゲマトリアの日常 作:スカイブルーホワイトヘアー
それはそれとして短めですがホシノ祝いのSSを書きました。
太陽が昇り白い狼が遠吠えをする時間帯から少し経過した7時半頃に小鳥遊ホシノの一日が……始まらない。冬の寒い時期は布団が謎の神秘を働かせて身体を外に出さないようにしてくる。彼女は抗うつもりもなく布団の中でだらけてしまう事を受け入れて涎を垂らし好きな人に抱きついて寝息を立て続ける。幸せそうに眠るホシノには何一つとして問題はないだろう。
問題があるとすれば抱きつかれている側、もとい黒服の方にある。ホシノを堕落させた張本人である彼は布団から出て朝食の用意をしておきたいと考えている。本来睡眠の必要がない彼はそもそも布団に入る必要すらないものの隣で眠る幼妻が寝る時は一緒がいいと譲らない為渋々共に寝ている節もある。与えられた愛が多すぎて最大の神秘に影響を与えているのかもしれないが……結論は考えても仕方がないという事。圧倒的な力に抗う事は出来ないのでホシノが満足するまで抱き枕になるしかない。
「んぅ……」
結局ホシノが瞼を開いたのは8時半頃だった。もぞもぞと布団の中で動いて起きあがろうとしている。……訳ではなく仰向けに寝る黒服の上に乗っかる形で向かい合ってちゅっと口付けをして「うへへぇ……」と笑っている。寝ぼけている時は割と積極的な行動をとる事が多い。そして大体はその後に……
「……ぴぇ」
と顔を真っ赤にして飛び跳ねるまでが彼女のルーティン。少しでも目が覚めたらいつもの恋愛耐性マイナスになってしまう。何故こうなってしまったのかは設定を忘れてしまったので永遠に解明される事はないが可愛いので良しとしよう。布団の上で顔を手で隠し悶えているホシノを眺めつつキッチンへ向かう。寝る前に仕込んでいた食材で彼女の栄養バランスを考慮した料理を用意していく中制服に着替えたホシノが部屋から出てくる。
「先生、おはよう」
そう言いながら屈託のない笑顔で調理中の背中に抱きついてくるホシノ。抱きつくだけなら恋愛耐性がマイナスでも問題はなく顔をすりすりとしている姿が横目に映る。
「前に危険なので調理中には抱きつかないようにと伝えた筈ですが」
「だって抱きつきたいんだもん。それに包丁が刺さってもそんなダメージは受けないから大丈夫」
「ホシノの綺麗な肌に傷をつけてしまうリスクを避ける為に考案したのですが」
「先生優しい好き」
正直な話包丁程度ではホシノにかすり傷一つ付かないのが現実ではあるものの彼女に離れてもらう口実にはなったようで拙い足取りで椅子に座ってこちらを眺めていた。そのまま大人しくしてくれるなら助かる。
今日は彼女の誕生日。去年ほど満足させられるものは用意出来そうにはないが少しでも喜んで貰いたい。そう思っていたが昨日ホシノにこう言われた。
ーー
明日の誕生日だけどさ、特に何もしなくて良いからね。……ああ、別に祝われたくないとかじゃないの。去年みたいに盛大な結婚式! みたいなのもすっごく嬉しかったよ。だけど私が一番欲しかったものは既に手に入ってるんだ。むしろ貰いすぎて返しきれないくらいだし……だからさ、普段通りの平和な一日を過ごしたいな。ちょっとだけ欲張るならあなたと二人きりで居たい……なんてね。うへへ、欲張りすぎかな
ーー
みたいな可愛い事を言っていたので皆の協力の元今日一日はホシノと二人だけで過ごす時間を用意した。トリニティのナースも他ピンク髪もハルナギ辺りの妨害生徒も誰も寄せ付けない二人だけの空間、それを実現させた。……なんて事を考えていたらいつの間にか朝食が用意出来た。
「お待たせ致しました」
「ありがとう先生、頂きま……? もう先生、朝からホールケーキはおかしいよ? さっき栄養バランスを考慮して、とか言ってたのに〜」
「本日は貴女の誕生日なのですよ?」
「最近の先生、ちょっと私に甘すぎるよ」
「大事な人には尽くしたくなるものですから」
「うへへ、尽くし尽くされの関係だねぇ」
「そうですね。ずっとホシノにはお世話になっております。そしてこれからもずっと……」
「……うん。大人になってしわしわのおばあちゃんになるまでずっと一緒だよ、先生」
うへっと屈託のない笑顔を見せてくれるホシノの頭を撫でつつ朝からケーキという重めの食事を紅茶と共に味わう前にこの言葉を贈る。
「誕生日おめでとう御座います、ホシノ」
願わくば彼女がこれ以上辛い思いをする事がなく平穏に幸福な道を歩める事を祈って。
ふぇすのファストチケット外れました。なんかノアの制服のジャケットっぽいのを着てる奴がいたら多分私なので遠目に嘲笑ってください
そして謎のQ&A
Q:あびどす☆ノちゃんねるの二人は何をしていますか?
A:カメラを回してないところでユメホシしてます
Q:本編のホシノはどうですか?
A:去年よりは踏み込んでいますがやはりヘタレてます
Q:ホシノさんは可愛い
A:分かる