例えばこんなゲマトリアの日常   作:スカイブルーホワイトヘアー

66 / 213
ユメ「余裕はないけどもらったお便りのお話を書いたよ」

ホシノ「待たせすぎるのはよくないですからね」

ユメ「でも鼻水が止まらない」



マエストロの些細な日常

マエストロ「………」

 

ヒビキ「先生、絵を描いてるの?」

 

マエストロ「ああ、ヒビキか。たまには自分の脳内にある芸術を描き出してみようと思ってな」

 

ヒビキ「先生の頭の中にある芸術……気になるね。だけど……」

 

セイア「おや、こちらを見てどうしたんだい?ここは私の特等席だよ?」

 

ヒビキ「この女狐が膝に座っていたら邪魔じゃない?」

 

セイア「なんだ、嫉妬かい?」

 

ヒビキ「あ?」

 

マエストロ「お前たち、美しくない争いはやめてもらおうか」

 

セイア「先生、こればかりはどうしても譲れないのだよ」

 

ヒビキ「うん。この戦いだけは誰にも止めさせない」

 

マエストロ「それならあっちで争っていてくれ。邪魔をされたら困るからな」

 

ヒビキ「分かった。女狐、ついてきて」

 

セイア「誘いに乗ってあげるよ。犬程度には負ける訳がないからね」

 

マエストロ「……ようやく静かになったか」

 

セリナ「そうですね。もう邪魔をされないように鍵をかけておきますね」

 

マエストロ「頼む」

 

セリナ「任せてください」

 

マエストロ「……何故いるのだ?」

 

セリナ「先生が危険な目に遭いそうだったのを検知したので……」

 

マエストロ「……ああ、そうか。この際邪魔をしないなら構わない」

 

セリナ「はい。お側で見ているだけですので」

 

マエストロ「そうしてもらえると助かる」

 

ーーー数時間後

 

マエストロ「……こんなところだろうか。セリナ、この絵を見てどう思う?」

 

セリナ「独特な描かれ方だなとは思いますが……それ以上の事は……」

 

マエストロ「……そうか」

 

ヒビキ「決着が付かなかったよ」

 

セイア「敵ながら見事だったね」

 

マエストロ「戻ってきたか。2人はこの絵を見てどう思う?」

 

セイア「実に抽象的な絵だね。例えるなら時の流れに逆らうような力強さを……」

 

ヒビキ「例え方下手だね」

 

セイア「喧嘩を売っているのかい?」

 

マエストロ「喧嘩は後にしてくれ。ヒビキはどう思った?」

 

ヒビキ「幻想的だけど不思議な魅力を感じる。ただそれ以上の感想は浮かばない」

 

マエストロ「そうか……」

 

セイア「言葉にするのが難しい絵だね。まるで……」

 

マエストロ「もう例えなくていいぞ。セイアの言うことは何となく理解したからな」

 

セイア「以心伝心ってやつかな?」

 

セリナ「頭のお薬を処方しておきますね」

 

ヒビキ「いや意味がないよ。バカにつける薬はないって言うし」

 

セイア「一応私はトリニティの権力者なんだが?」

 

ヒビキ「どうでもいい。私はミレニアム生だし」

 

セリナ「患者は平等に接します」

 

セイア「なんだこいつら」

 

マエストロ「………」

 

ーーー夜中

 

「トリニティといえど私の心を動かす程の大したお宝はありませんね。おや?この絵は……」

 

マエストロ「……ここに客が来るとは珍しいな」

 

「貴方は……ああ、トリニティの先生ですか。ご挨拶をしたいところですが私はこの心惹かれる絵を持ち帰らないといけないので失礼しま……」

 

マエストロ「何?お前はこの絵の芸術が分かるのか!?」

 

「えっ、まあ……私は自身に価値があるものしか盗らない主義でして……」

 

マエストロ「素晴らしい!お前のような人間を求めていたのだ!こっちへ来てくれ、思う存分語ろうじゃないか!」

 

「ですが私はこの絵を……」

 

マエストロ「それくらい喜んで渡してやるとも!そうだ、お前は何処の学園に所属しているのだ?是非とも私の元に来て欲しい!」

 

「え、えっと……」

 

ーーー10時間後

 

「やはり1番美しいのはこの部分ですね」

 

マエストロ「素晴らしいな!今までそこに注目する生徒は誰1人居なかったというのに!何故もっと早くお前と出会えなかったのだろうか!」

 

「私も同じです。理解して下さる方に出会えて気分が高揚しています」

 

マエストロ「……やはりお前は私の側にいてもらいたい。お前が欲しい」

 

「!?そ、そこまで言われたら断れませんね。その……不束者ですが……」

 

ヒビキ・セイア「………」

 

マエストロ「おお、お前達か。今私の良き理解者と話していてな」

 

ヒビキ「奴はとんでもないものを盗んでいきました」

 

セイア「私達の先生です」

 

ヒビキ・セイア「この泥棒猫」

 

トリニティはまだ平和です。

次のネタ

  • 謎カップリングデート2
  • 脱ぎ捨てられた黒ビキニ
  • 少しだけ本編に関わる話
  • 闇鍋(過去のネタからランダム)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。