例えばこんなゲマトリアの日常 作:スカイブルーホワイトヘアー
砂狼シロコの朝は早い。何故なら銀行を夜中に襲うのが日課だからだ。愛用の自転車に跨って印を付けた地図を開き……暗くて見えないので普通にスマホで撮った写真を眺める。
シロコ「ん、これならあの強固な銀行も落とせる」
ホシノ「シロコちゃん、ダメだよー」
シロコ「ホシノ先輩」
たまたま夜の見回りに来ていた先輩に抑止された。これで100回目、ん、記念日だね。青輝石300個配布。
ホシノ「まさか見回り中に後輩がよからぬことを考えているだなんてねぇ」
シロコ「銀行を襲えば時給1億で……」
ホシノ「シロコちゃん。学校の為に考えてくれてるのは嬉しいんだけどね、そういう汚れたお金で借金を返したくなくてさ」
シロコ「ん、分かった」
ホシノ「うん、分かってくれてよか……」
シロコ「手に入ったお金は私のものにする」
ホシノ「うへぇーダメだー」
シロコ「いつか大きなロボットを手に入れる為の資金にする」
ホシノ「叶うといいねぇ……それじゃあ私は見回りの続きをするね」
シロコ「ん」
ホシノ「ん?どしたの?もしかして離れるのが寂しくなっちゃった?」
シロコ「ホシノ先輩は家に帰って休むべき」
ホシノ「それは出来ないよ。これは私の日課で……」
シロコ「帰らないならこの前黒服に逆あすなろ抱きした時の映像を全国に放送する」
ホシノ「何それ知らない。けど明らかにヤバそうな映像なんだけど……」
シロコ「ちょっとだけなら見せてあげる」
ホシノ「どれどれ……うぇ///こんな事私やってな……えぇ!?」
シロコ「数ヶ月夜の見回りをしないと誓ってくれるならこの映像をあげる」
ホシノ「まっすぐ帰るね」
シロコ「ん、交渉成立。このメモリーカードに今の映像がフルで入ってる」
ホシノ「ありがとう。うへへぇ……」
シロコ「……思春期を騙すのは簡単だね」
その後数分経過して着信が来る。周囲に誰も居ない事を確認しつつ電話に出る。
シロコ「ん、こちら便利屋砂狼」
黒服『ご苦労様です。先程ホシノが顔から煙を出しながら帰宅した姿を確認出来ました。報酬は振り込んでおきましたよ』
シロコ「助かる。これで今月も生きられる」
黒服『切羽詰まりすぎでは?金銭に困ってるなら貸しますけど』
シロコ「その誘いには乗らない。黒服は身体目当ての変態」
黒服『貴女の身体に興味はありません』
シロコ「それはそれで複雑」
黒服『面倒な人ですね。それはいいとして手筈通り夜の見回りは任せましたよ』
シロコ「ん、任せて」
この砂狼、銀行強盗とあっち向いてホイとかしか基本言ってこなかったが自分に居場所をくれたホシノの事が大好きである。ただしラブではなくライクの方。
ミレニアムに出張していた時もそう。自由気ままに暴れ回っているようでなんだかんだホシノを遠目に監視していた。トレーニングと銀行強盗をしつつ。
シロコ「守られてばかりじゃメインヒロインの名が廃る」
黒服『貴女はメインヒロインではありません』
シロコ「ん、残念」
ーーー昼
シロコ「今日のお昼はラーメン。器ごと(勝手に)テイクアウトした」
黒服「それはいいのですが何故よりにもよってこの部屋で食べているのです?」
シロコ「対策委員の部屋だと匂いが充満してキツイって皆からクレームがきた」
黒服「私も今同じクレームを言いたいのですが」
シロコ「ん、黒服は大人だから我慢するべき」
黒服「限度というものがありましてね?」
シロコ「……あ、これ。機密情報」
黒服「何ですか?」
『今日のホシノ先輩の下着はピンクの縞々』
シロコ「読んだから50万貰うね」
黒服「悪徳商法ですね。……しかしそこまで金を集めてどうするのです?」
シロコ「もしもに備えてる」
黒服「もしも?」
シロコ「うん。皆に何かあってもお金さえあれば大抵の事は上手くいく。だから私はお金を集める」
黒服「集め方は最悪ですが貴女にとってアビドスは大事なのだも分かりましたよ。最悪ですが」
シロコ「2回言わなくても……」
黒服「しかし貴女に対する考え方は変えますよ。ただの狂人かと思っていましたがシロコなりに考えていたのですね」
シロコ「理解してもらえてちょっと嬉しい。それなら黒服」
黒服「はい」
シロコ「私とあっち向いてホイをやるべき」
黒服「一度だけならお付き合いしますよ」
ホシノ「日常とは?」
ユメ「私にも分からない」
ホシノ「は?」
ユメ「要望通りじゃなかったらまた書くから許してください」