例えばこんなゲマトリアの日常 作:スカイブルーホワイトヘアー
これはA高等学校に通うSさん(一年生)が体験した
恐ろしい話である。
Sさんは朝早く起きて学校に行き、そのまま教室へ
向かったのだが……何やら物音がする。疑問に思い
扉に耳を当てて中の様子を伺うと……
「せーんせ、ぎゅー♡ からの逆あすなろ抱きー♡」
「ホシノは可愛いですね。逆あすなろ抱きが何故か
懐かしい単語のように聞こえます」
「あれ、初めてやった気がするんだけど……
まあいっか。ぎゅー♡」
そう、朝から恋人同士が愛し合うように密着
している先輩と先生を見てしまったのだ。
あまりの恐ろしさに思わず無糖のコーヒーを
流し込むように飲み干してしまう。これで
ある程度耐性が付いたと思い二回目に耳を
すませてみると……
「……ねえ先生。皆が来る前に一回だけ……」
「一回だけ、何ですか?」
「も、もう……分かってるくせに……その……
えっちな事……したいなって」
「一回で終わらないので許可しません」
「……でも先生も硬くなってるよ? 今のうちに
収めておいた方がいいんじゃないかな?」
「ダメなものはダメです」
「……けち」
それを聞いてSさんは安心したそうです。流石に
教室内で性行為をする筈がない、許されていい筈が
ないのだからと。……そんなSさんの思いは会議中
のやりとり内で無惨にも踏み躙られた。
「……ではこの内容で会議を終了しますね」
「おっ♡ 疲れさまぁ♡」
「………」
そう、こいつらは結局我慢が出来ていなかった。
先輩が先生の膝に座っている時点で何かやってる
とは思っていたが入ってるとは思わなかった。
何なら会議中も湿った音とか聞こえていたし
痙攣して快楽に浸っている先輩も見えていた。
だからロリ婚って言われるんだよ先生と呆れる
しかないSさん。その後も様々な甘ったるい
やりとりを間近で見せられていた。
「先生、先生」
「どうしました?」
「呼んでみただけー♪」
「そうでしたか。可愛いですね」
「うへへ///」
というやり取りは日常茶飯事で……
「先生、リボンある?」
「リボンですか? 桃色のもので良ければ」
「ありがとう」
「……自身に巻いてどうしたのです?」
「私をプレゼント♪ ……なんちゃって///」
「頂きます」
「えっ……あっ♡」
あじゃないが。盛りすぎだが。耐えられないが。
どうしてあの二人は毎日のように他人の口内に
砂糖を精製するような甘ったるいやり取りを
見せつけているのか。恐らく無意識なのだろう。
タチが悪いのが今まで先輩は不幸な事が多く
後輩としては彼女の幸せを望んでいるという事。
でもこんなものは望んでなかった。なんで毎日
朝※※※して会議中※※※して野外※※※を
している所を目撃しないといけないのか。
「ほんといざって時にしか役に立たないのよ。
どっちがって? どっちもよ!!」
……以上、Sさんからの告発でした。
どう足掻いても交わる二人