例えばこんなゲマトリアの日常   作:スカイブルーホワイトヘアー

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シロコ*元テラーの日常#1

ーーとある世界のシャーレの何気ない日常。

いつものように業務に追われる日々を過ごす先生。

それは何処にでもある青い記録と変わらない。

これはそんな飽きるほどに平和な世界での一日を

記録した何気ないもの。

 

「"今日はシロコが当番の日だね"」

 

『ボロを出さないように気をつけてくださいね』

 

「"大丈夫だよ。ハルは心配性だね"」

 

『先生はポンコツですからね』

 

「"手厳しいね……でも否定は出来ないかも"」

 

この厳しい言葉で叱ってくれている子はハル。

正式名称はHathor。このタブレット端末に搭載

されている優秀なAI……らしい。これは再度

先生という道を歩もうとした私に対して友人が

贈ってくれたシッテムの箱の代替品。アロナは

どういう訳か連れてくる事は出来なかった。彼女

自身が望んであちらに残る事を選択したのならその

意思を尊重したい。なのでその代わりとして謎の

メモリーカードのデータをそれっぽくしたらしい。

友人曰く爆発と共に足元に飛んできて復元したら

彼好みのAIが搭載されていたとの事。確かに彼の

恋人に似た姿をしているが関連性は不明だ。実際

彼女は多少抜けている所があるもののアロナと

同じくらいに役に立ってくれている。

 

『本当に気をつけてくださいね。もしシロコさんが

記憶を取り戻してしまったらどうなるか……』

 

「"……うん。あんな辛い過去を思い出させるのは

私も嫌だからね。気を引き締めるよ"」

 

そうこうしているうちに開く扉。それと共に部屋に

入ってくる見慣れた生徒。

 

「先生、おはよう」

 

彼女は砂狼シロコ。悪い大人達に利用されて一時期

テラー化した守れなかった生徒。今は友人の協力も

あって当時の記憶を忘れて普段通りに過ごしており

平和な日常を過ごせている。何もかも元通り……と

なった訳ではないが二度とあのような悲惨な未来に

ならないようにしよう。穏やかな表情で微笑んで

くれる彼女を見る度にいつもそう思えてくる。

 

「"おはようシロコ。今日も宜しくね"」

 

「ん、任せて」

 

距離感はおかしいがいつも通り隣に座って書類の

整理を手伝ってくれている。そんな彼女に残された

問題。それはテラー化していた際の最悪な記憶を

思い出してしまう事ともう一つ……

身体つきはテラー状態のまま、つまり発育が凄く

良くなってしまっている事。原因は私と友人の

両方にある。

 

ーーくだらなくはないけどくだらない過去

 

「これでシロコの神秘は元に戻った」

 

「"良かった……これで元の日常に戻れるんだね。

でも身体つきはそのままなのは何で?"」

 

「……先生よ、私は一度シロコの胸を揉もうと

手を伸ばした事がある」

 

「"……えっこの状況でふざけるの?"」

 

「ふざけてなどいない。三代欲求に忠実なのは

何も悪い事ではないからな」

 

「"生徒に欲情するのは終わってると思う"」

 

「だが先生よ。胸は控えめな方と大きい方。

どちらが良いと聞かれたらどう答える?」

 

「"大きい方"」

 

「つまりそういう事だ」

 

ーー回想終わり

 

そう、シロコは私の巨乳に対する熱い想いのせいで

歳は出会った頃と変わらないがナイスバディに成長

してしまった。むしろ性長と言うべきだろうか?

本人は気にしていない……どころかそれすらも武器

にこちらを誘惑してくるのだ。この時初めて友人の

マエストロがシロコの胸を揉もうとした時の理由が

分かったような気がした。さりげなく実った胸を

押し当ててくる辺り意識させようとしている。

 

「"シロコ。ちょっと距離が近いような気がする"」

 

「? いつもこのくらいの距離感だよ」

 

「"そっか……"」

 

シロコに離れてとも言いにくいので大人として

我慢するしかないのだろう。なんて過酷なのか……

 

「……先生。私最近夢をみるの」

 

「"どんな夢?"」

 

「頭が二つある人が先生と喧嘩してる夢」

 

「"へ、ヘェ。ソウナンダ"」

 

「……その人には会った事がない筈なんだけど。

夢の中の私は先生と同じくらい暖かい人だって

感じていた。不思議な夢だよね」

 

「"そっか……うん、そうだね"」

 

「ん、でもホシノ先輩達の方が大切。私の居場所

をくれた人達だから……でもあの人も私の……」

 

「"……そうだ。せっかくだから気分転換にお菓子

でも食べようか。この前トリニティの子からケーキ

を差し入れしてもらってね……"」

 

「まだ仕事を始めて数分しか経ってないよ?」

 

「"実は私今13連勤目なんだ。そろそろ糖分を補給

しないとシロコを襲いかねないんだよ"」

 

「ん、じゃあ食べなくても……」

 

「"生徒を襲うわけにはいかないんだ"」

 

あのマエストロとは違ってね。

 

「……そっか。ん、なら一緒に食べよう。その後

は食後の運動として銀行強盗でも」

 

「"それはダメだよ。めっ"」

 

ーーー

 

「あいつは上手くやれているのだろうか……」

 

「あいつって?」

 

「大きいシロコの先生だ」

 

「あぁ、あなたの友達の人だね。大丈夫だよ」

 

「やはり時折様子を見に行った方が……」

 

「心配しすぎ! せっかく送り出したんだから

信じてあげないと!」

 

「そうだな。シロコの平穏を守って貰わねば」




実は141話 苦難の循環マエストロで
彼は焼けこげたメモリーカードを拾っています
実はこうする伏線だったりしてました
回収が遅すぎますね。
それとこのシロコ*アフターの物語は多分続きを書きます。
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