例えばこんなゲマトリアの日常   作:スカイブルーホワイトヘアー

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十六夜の秘めた傷心・午前7時半

ーーー午前7時半

 

店長「セリカちゃーん。お客さんが来たからホールおねがーい」

 

セリカ「分かりました!……毎回アレをやるのは気が引けるけど仕方ないわね」

 

「ここのお店でーす」

 

「朝からメイド喫茶……?」

 

セリカ「お帰りなさいませ、ご主人さ……ま?」

 

黒服「………」

 

ノノミ「うふふ〜」カシャ

 

セリカ「?!あんた達何でこんな所に来んのよ!?」

 

ノノミ「最近セリカちゃんがメイド喫茶で働いてると密告があったので会いに来ました〜⭐︎」

 

黒服「私は連れて来られただけです」

 

セリカ「あーもう!!早く食べて帰ってよね!!」

 

黒服「入店させてはくれるのですね」

 

セリカ「お客さんだから仕方なくよ!!」

 

ーーー

 

黒服「このような店には来た事がありませんので何を注文すればいいのか分かりませんね」

 

ノノミ「大丈夫ですよ〜。下調べしてきましたので私に任せてください」

 

黒服「ではお任せしますね」

 

ノノミ「セリカちゃ〜ん。注文いいですか〜?」

 

セリカ「はいはい。何にするのよ」

 

ノノミ「『愛着たっぷりあまあまオムライス』を2つでお願いします⭐︎」

 

セリカ「はぁ!?よりにもよってそれ!?しかも2人分!?」

 

黒服「ただのオムライスではないのですか?」

 

ノノミ「はい。なんと可愛い店員さんがケチャップで依頼した文字を書いてくれるのです。しかも何でも!」

 

黒服「ただのケチャップでは?」

 

ノノミ「やれば分かりますよ⭐︎」

 

セリカ「あーもう!!やってやるわよ!ちょっと待ってなさい!!」

 

ノノミ「はい〜」

 

セリカ「店長、愛着たっぷりあまあまオムライス2つで……どうしました?」

 

店長「セリカちゃん、ツンデレメイドとして売り出さない?毒舌でもいいから!!」

 

セリカ「いいからオーダーされたものを作りますよ!!」

 

店長「絶対売れるから!ね!ね!」

 

セリカ「後にしてください!」

 

黒服「なんだかキッチンが騒がしいですね」

 

ノノミ「ですね〜」

 

ーーー

 

セリカ「はい!さっさと食べて帰ってよね!」

 

黒服「見た目は普通のオムライスですが何があまあまなのです?」

 

ノノミ「ここからですよ〜♪さ、セリカちゃん、……ごにょごにょ」

 

セリカ「はぁ!?無理無理!!そんな恥ずかしいもの書けないわよ!!」

 

ノノミ「そこをなんとかお願いします⭐︎」

 

セリカ「……あーもう!!分かったわよ!やってやるわ!」

 

ノノミ「あ、先生の分もお願いしますね」

 

セリカ「分かってるって!ちょっと待ってなさい!」

 

黒服「どんな文字を依頼したのです?」

 

ノノミ「定番のやつです♪」

 

セリカ「………」

 

黒服「セリカが今まで見た事がないほど集中していますね」

 

ノノミ「一生懸命なセリカちゃんも可愛いですね〜」

 

セリカ「そこの外野達!うるさいわよ!」

 

ノノミ「ごめんなさ〜い♪」

 

セリカ「……ほら!書いたわよ!」

 

黒服「何処からどう見ても『LOVE』ですね」

 

ノノミ「まあ」

 

セリカ「先輩が書けって言ったんだからね!」

 

ノノミ「セリカちゃんの愛を食べるのは心苦しいですね……」

 

黒服「冷めたら勿体無いですよ」

 

セリカ「そ、そうよ!先輩も黒服みたいにさっさと食べてよね!」

 

ノノミ「まあまあ。そう急かさないで下さい。後輩からの愛が込められた料理なんですから♪」

 

セリカ「いいから!食べな!さい!」

 

ノノミ「じゃああーんってしてください」

 

セリカ「やらないわよ!!」

 

ーーー

 

ノノミ「先生」

 

黒服「何ですか?」

 

ノノミ「あーん」

 

黒服「やりませんよ」

 

ノノミ「………」

 

黒服「……はぁ。1度だけですよ」

 

ノノミ「はい♪」

 

黒服「……当然ですが味は変わりませんね」

 

ノノミ「………」

 

黒服「口を開けてどうしました?」

 

ノノミ「………」

 

黒服「……ああ。どうぞ」

 

ノノミ「んっ……えへへ」

 

セリカ「あの2人何してるのかしら」

 

店長「カップルさんなの?」

 

セリカ「生徒と先生」

 

店長「まあ。大胆だね」

 

セリカ「そうですね」

 

店長「セリカちゃんはあの黒い人の事が好きにならないの?」

 

セリカ「タイプじゃないので」

 

店長「なるほど」

 

ーーー

 

ノノミ「ご馳走様でした〜♪」

 

黒服「さて、これ以上セリカに怒られる前に店を出ますか」

 

ノノミ「ダメですよ。ここからがメインイベントなんですから。セリカちゃーん、チェキお願いしまーす!」

 

セリカ「やら!ない!わよ!」

 

黒服「嫌がっていますしやめておきましょう」

 

ノノミ「ここは譲れません。このゴールドカードを使ってでも撮影してもらいます!」

 

黒服「絶対にここで使うべき場所ではありませんよ」

 

セリカ「はぁ……分かったわよ。ただし1枚だけよ?」

 

ノノミ「ありがとうございます♪」

 

ーーー

 

店長「セリカちゃん、いつもみたいにお客さんと手でハートマークを作ってあげて」

 

セリカ「……はい」

 

ノノミ「いぇ〜い♪」

 

店長「うん、良い感じに撮れたよ」

 

ノノミ「わぁ、照れてるセリカちゃん可愛いです」

 

セリカ「後で見なさいよ!」

 

黒服「このように楽しむ文化もあるのですね」

 

ーーー

 

セリカ「ほら、現像したチェキ!他の皆には見せないでよね!」

 

ノノミ「分かりました。また来ますね♪」

 

セリカ「2度とくるなー!!」

 

黒服「随分と騒がしい朝食になりましたね」

 

ノノミ「ですね〜」

 

黒服「ところでセリカがここで働いていると密告したのってどなたです?」

 

ノノミ「シロコちゃんです」

 

黒服「今度はストーカーになったのでしょうか」

 

ノノミ「さあ……」

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